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ギャラの話。

この前、同じくフリーランスの知人から「ギャラってどう決めてますか」と聞かれました。それほど親しくもないのに斬り込んでくるなと思うと同時に、そういうことを無神経なまでに劇的に聞いてくるから親しくなれないのだとも感じます。ただ説明をしながら自分でも「謎が解けた」ところはあるので、それはいい経験だったと思うことにして。

まずはクライアントとの関係。自分がその企業の姿勢を尊敬できれば条件はよくなくても引き受けることがあります。数人でやっているブランドのような仕事もそうです。

次にクライアントの売り上げ規模との相対関係。数百億の売り上げがあるのにビジュアルを安くあげようとするところはあまり信用できないし、経験上、仕事をしてもいいことがありません。年間数千万円の個人ブランドが頑張って出してくれるギャラと同じようなこともあります。

ここからは生々しい数字も出さないと話が進まないので、「Anizine」と「写真の部屋」のメンバー限定になっています。これからは情報格差、デジタルデバイドの世界がより加速しますので、情報を受け取る有形無形の努力がないと生き延びることができない。無料で流れている情報には価値がなくなっていくと言えます。

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写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。