見出し画像

他人の受け売りなので無料記事。

キングコングの西野くんにはビジネスの才覚があります。先天的なモノもあるでしょうけど、かなり大事なポイントがひとつ。それは誰もが平等には得られない「環境の問題」です。

彼は若い頃からあらゆる分野のトップクラスの人と出会い、その人々から、一流のビジネス感覚を学んでいます。そこに大きな差がある。

そういった恵まれた環境を持たない多くの人は、その部分を「想像」で補っています。だから現実とのズレが大きかったり、手垢のついた理論を信奉していたり、民間療法のように非科学的なことを信じ込んだりします。

西野くんがよく言う、希少価値がある人になれば価値が生まれる、という話。100人に一人の能力を持っていても食っていけない。その程度の人はたくさんいるからです。それとはかけ離れた分野にもう一つの才能を持つと、1万人に一人、もう一つあれば100万人に一人の存在になれます。

つまり、ひとつのことを突き詰めて100点の能力を身につけるよりも、そこにかける時間で違う能力を身につけた方が、効率よく希有な存在になれるのだ、という考え方です。

今まではなかなかそういう考えは認められませんでした。日本人は「その道一筋80年」のようにギュウドニックな誠実さを好みます。不器用に同じことだけをやり続ける人は美しい、と感じるのです。

ただそれでは立ち行かない時代が来ました。昔の商店街のように、八百屋さんは代々ずっと八百屋、魚屋さんはずっと魚屋で生活できればいいんですが、駅前に野菜も魚も売るイオンができてしまえばおしまいです。この経済的マイナス効果は、専門用語で「マイナスイオン」と呼ばれます。

西野くんは漫才師ですが、絵本を描きます。漫才師はたくさんいるし、絵本作家もたくさんいる。でも絵本を描く漫才師は他にいないのです。そうやって自分の「求められる価値」を複合的に高めていく姿勢が必要な時代になってきました。

それを認めない人の存在もよくわかります。変化を好まない人々です。本業じゃない色んなことに手を出しやがって、などと批判しますね。そういう人が「その道一筋」で景気よく生活できているのなら文句はありません。でも彼らは昔を懐かしんでばかりいて、今はCDが売れない時代だの、出版不況だのと、消費行動や産業構造のせいにしていますよね。そうじゃないんです。

今の世の中は、自分に何ができるか、何をすれば生き残れるかを考えないで済むほど甘くないってことです。そこで一番簡単なのが西野くんが言うように、二つ目の能力を身につけること。

たとえばハイヤーの運転手さんはみんなそれなりに運転の技術はあるでしょう。そこでは比較ができません。でも、英語と中国語が話せる運転手がいたらどうでしょう。外国から来たお客さんは、必ずその人を選ぶんじゃないでしょうか。これが複合技の優越です。

その人は以前からコツコツと語学を勉強していたのでしょう。法務や商談の通訳ではないので完璧な外国語である必要はありません。70点のコミュニケーションができていれば上等なんです。他の人の0点と比べれば。

こうして、能力と価値は決まっていきます。「英語を勉強するなんて面倒くさいなあ」と言ってやらない人と、やった人には歴然と差がつくということです。

ちなみに俺はデザインと写真をやっていますが、ふたつの領域が近すぎるのであまり効果はありません。その程度で生きていけてるので満足ですけど。

定期購読マガジン「Anizine」
https://note.mu/aniwatanabe/m/m27b0f7a7a5cd

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。

押すねえ!
98

ワタナベアニ

写真家・アートディレクター。着ぐるみの中は繊細です。1964年生まれ。現在「ロバート・ツルッパゲとの対話」出版準備中。

Think difficult

思考を刺激し、ヒントを与えてくれる色々
2つ のマガジンに含まれています