見出し画像

伊那谷の暮らしを眺める、陣馬形山

「陣馬形に上るなら午前中。午後になると、雲が出てくるからね。朝起きて天気がよかったら、行ってみるといいよ」

出会った地元の方に、「陣馬形山に上りたい」という話をしたときにいただいたアドバイス。ここ数日なかなか天気が優れず、まだ"中川村の絶景"にお目にかかれていなかったある日の朝、カーテンを開けると青空が見え、いまだ!と、すぐにランドネ号を走らせ、陣馬形山へ向かいました。

さすが、ここは伊那谷。少し走るだけ一気に標高が上がり、どんどん村の集落や天竜川は小さくなっていきます。「ここに住んだら、見晴らしが最高だろうな~」と、うらやましくなるような立地に建つ民家が、ポツポツと点在しています。次第に細くなり、ときおり登山道と交差する道を20分ほど進むと、キャンプ場の駐車場に到着。ここから山頂までは、もう歩いてすぐ。

陣馬形山(標高1,445m)の山頂から眺める景色は、自然がつくる濃い緑と、人々が暮らしのためにつくる明るい緑。このふたつの色が、本当に美しくて、私は昨年訪れたインド・ラダックの山奥にある小さな村を思い出していました。そのとき見た景色に、どこか似ている。

▲灰色の山に囲まれた、このルムバクの村(たどり着くための手段は徒歩。片道約3時間)。人の住む場所には必ず緑がある。緑の大切さを改めて知ることのできた、山旅でした!

中川村の暮らしは、雄大な自然のなかにある。

そのことを教えてくれた、陣馬形山からの景色。

目の前のアルプスの山々は、雲の中に隠れていたけれど、また必ず来るから大丈夫。次は登山道を歩いて山頂を目指したいから(歩行時間は3時間ほど)、もう少し涼しくなる秋ごろがいいかなと、思っています▲


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?