缶ジュースの指輪

太陽と友達だった 毎日風と話した

誰かの土地なんて気にせず鬼ごっこ

髪を切るとき おつりで横の自販機

つぶつぶオレンジを買った

プルタブを指輪のようにはめて

お嫁さんの気分に浸る

それがきっと夢の始まり


あなたと出会った時には 缶のプルタブは

無くなっていて 

代わりに宝石のついた指輪をくれたわ

缶ジュースの底 残った粒

惜しい気持ちでゴミ箱捨てた

今はもう一粒残さず飲み干せるわ

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