見出し画像

おばちゃん、速達を受取る~アラカンの就活その16

業績悪化解雇となり、正社員ではなく時給職での再就職を決めたおばちゃん。ハロワに失業保険受給停止手続きに行ってきた。

前職はもともと賞与がない年俸制だし、在宅勤務後から固定残業制になりはしたが、とりあえず毎月入ってくる給料は決まっているので、大きな贅沢もできないが、日々の生活でのお金の使い方は特に変化がなければ見通しがたてられる。
派遣から正社員になった時の理由は、娘とふたり暮らしとなり時給職での不安定要因があったからだが、今は娘も働いており(ちかぢか契約満了だが^^;)、出費は家としての分がまかなえればまずは生きていけるだろう。

最後のハロワ帰りに、次の仕事場のビルに立ち寄って通勤経路を確かめて帰宅した。カバンから鍵を出しているところに「あ!ちょうどよかった!」と、郵便配達員さんが茶封筒を渡してきた。「ありがとうございます」と受け取り、家に入る。

速達? 差出人をみると、ハロワ経由で応募していた、某官公庁からだった。求職中にハロネで官公庁案件ばかり見ていた時があり、5か所くらい送っていたことを思い出した。官公庁はハロワでも人気で、紹介状を出してもらう時に教えてもらう、既に発行済みの紹介状はだいたい3桁だ。順次開封というよりは、締切日後に書類選考結果がくるケースが多い。すでに届いたお見送りのお手紙を、やっぱりねーとゴミ箱に捨てていた。今回もそうだろう、と開封してみたら

「面接のご案内」

え?面接?書類選考が通ったってことか?!まじで?

官公庁がハロワに出している案件は、ほぼ期間限定職の契約。だいたい1年というか3月末まで、更新はあり、だが、予算と能力しだいといったところ。能力はがんばるとしても、予算がおりなかったら解雇となる職である。

賞与はキチンとあるが、月給はそんなに高いわけではない。賞与をたして、年収がそこそことなるわけで、おばちゃんとしては月々辛いところはあるし、再就職手当の部分も果たして?というところもある。額は低くなるが、1年以上の雇用がなくても出る就職手当もあるし、と応募していた、と思われる。

一番は、おばちゃんの好奇心だ。官公庁。。。区役所レベルしか行ったことがないおばちゃんには、もはやテレビドラマの世界だ。入ったこともないし、どんな感じなんだろう?どんな人たちがいるんだろう?業務内容は書いてはあったが具体的にどんな書類がとびかっているんだろう?どんなセキュリティなんだろう?わくわく。

面接の案内にもセキュリティのことがつらつらと書いてあり、行くだけでも行ってみたい衝動にかられた。が、面接日は平日。すでに決めた入社日以降の設定であったので、門をくぐることもあきらめ、採用担当者に企業で内定がでたため面接辞退の連絡をいれると「そうなんですね。残念です」と言っていただけた。言葉だけでもうれしい。

もしこの通知が内定承諾前にきていたら
面接が入社日前だったら

たられば は、どこにだっていっぱい転がっている。そもそもこの面接が受かる保証はない。おばちゃんは、再就職を決めた企業と、きっと縁があったのだ。官公庁とは異なるが、さっき寄ってきたあのビルで働くんだぞ、と、届いた手紙をゴミ箱に捨てず保管するおばちゃんだった。

☆☆☆☆☆

ご縁です。ご縁。タイミング。転職でいくつも内定が出ると、必ず立ち返るところは「働く理由」かもしれませんね。

これがやりたいからこっちを選ぶ。自分のライフスタイルで内容よりも時間を選ぶ。やりたくないけどお金のためとわりきって選ぶ。人が良さそうだから安くても気持ちよく働く場を選ぶ。

選び方は人それぞれ。優先順位もそれぞれ。自分の納得のいく優先順位をつけたいものです。家が貧乏だから、稼がなければならないから自分のしたいことはあきらめる、そのうえでの優先順位、そんな考えになることもあるでしょう。それでも、少しでも納得のいく優先順位で結果をつかめればと思うのです。

お読みいただきありがとうございました。お邪魔しました。


この記事が参加している募集

就活体験記

よろしければサポートをお願いいたします!いただいたサポートは、ノートパソコンの購入費用にあてたいと思います。テレビも壊れかけてるしな~(笑)