2023年シーズンをもってFC今治を退団することになりました。
率直に来年もここで戦いたいと思っていた中で、このチームを去ることになったのは悔しくてたまりません。まだまだやり残したことや、このチームで成し遂げたいことがあったからです。
一サッカープレイヤーとしても、この地に来て着々と成長できている実感もありました。
多少分かってはいましたが、いざ満了通知をもらうと悔しい気持ちでいっぱいです。
サッカー選手は契約社員です。残された契約の中で結果を残せなければ退団となります。誰も守ってはくれません。
それが当たり前の世界ですが、こんなシビアな職場は普通はないです。明日が保証されてなんかないです。1つのプレー、1つのミスで見える世界が良くも悪くも一変します。
みんなが抱いているサッカー選手像というのは良いところしか見えていないだけで、裏側はもっとドロドロです。契約満了というのはその一つにしかすぎません。

今置かれているプロ選手という場は、残酷でいて安定などありません。好きを仕事にできるっていいな、で済ませらんないです。好きだからやってるとかそんな甘い気持ちでやっている選手はそもそもこの世界では生き残れません。毎日を死ぬ気で、歯を食いしばってやらないとすぐに淘汰されていきます。

悔しいけどこの気持ちを忘れず、自分の中で受け止めて次に進むしかありません。

とは言っても今治での1年間はとても実りのある1年であったと思います。
ここにこれてよかったと心から言えます。この地に導いてくれた縁に感謝します。そしてその縁によってつながることができた今治サポーター方々、皆さん大好きです。いつもたくさんの愛情を注いでくださり、どれだけ還元できたかわかりませんが、自分は嬉しさでまた明日を頑張る気力になりました。
今日のサイン会も然りです。
いろんな人のメッセージの一つ一つが心に刺さりました。本当にありがとうございました。

そうした頑張る気力の積み重ねが身を結んだのが最終節の沼津戦だと思います。
自分自身この試合がFC今治の選手としてのラストゲームということはわかっていました。
個人的な思いをピッチに持ち込むのはどうかと思いますが、抑えきれませんでした。
結果、勝ったのでよかったです。
勝利に対して貢献できたことはもちろん、今年1年成長できた証を残せたことが嬉しかったです。
あのような状況から逆転して勝利をすること簡単ではありません。ですがそれができたということはチームとしての力がついたことはもちろん、自分の今までやってきたことが報われたと思いました。

今治に所属している選手はとても質が高くて能力があり、そして当たり前のようにサッカーがうまく素晴らしい選手ばかりです。
監督やコーチ、スタッフの方々も本当に最高です。最初来た時はそのレベルの高さにびっくりしました。
そんな素晴らしい人たちに囲まれてサッカーができたことは財産です。

そしてFC今治のサポーターの方々。
いつも温かいメッセージをいただきありがとうございます。
ファン、サポーターの方々の大半は今治出身かと思います。ここに来て感じるのは今治の人はこの地が大好きで、この地に誇りを持っていて、FC今治が生活の一部と化しているなと思いました。それはとても素晴らしいことだなと思います。
でも負けないくらい自分は今治愛があります！というか芽生えました。
言い方に語弊があるかもしれませんがこの際いいます！最初に今治に来たときは本当に終わったと思いました。遊ぶところも少なければ飲食店の閉店時間は早いし、イオンはいつも混んでます。
でも今はそんなことを思うことがないくらいにこの街が好きになりました。
そんな今治を離れるのは悲しいですが、また次行くところでも応援してもらえたら嬉しいです！
いつかまた里山スタジアムに戻る日があれば是非たくさんの方々に足を運んでもらい笑顔で僕を迎えてください！

サイン会を経て色々と思いが溢れてきたのでバーっと書き記しました。
なので雑で表現が微妙なとこもありますが、今回はこれで良いのかなと思います！
意外にもnoteについてのメッセージも多く嬉しいです。気が向いたらまたたくさん書きます！
1年間ありがとうございました。