カノマネ 第6話

休憩後に撮影は再開。さっきよりも更に輝きを増した菅原さん


『いいね。最高』

『今日、いつもに増して調子いいね』


カメラマンさんもノリノリ


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『今日の撮影は終了です！』


菅原さんの調子が良かったのもあって、後半の撮影はすぐに終わった。


咲月：お疲れ様でした！！

○○：菅原さんお疲れ様です

咲月：えーっと……私、どうでした？？

○○：すっごく良かったです

咲月：えへへ、嬉しい……

○○：思ったより早く終わりましたね

咲月：確かに。まだ11時ですね

○○：午後はせっかくのオフですし、ゆっくりできるようにすぐ送りますね？

咲月：わ、わかりました……。

○○：ん？どうかしました？

咲月：い、いえ。なんでもないです



・・・・


駐車場に戻り車に乗り込むと、
今度は助手席に乗ってきた菅原さん


○○：あれ？後ろじゃなくて良いんですか？

咲月：ダメですか？助手席じゃ

○○：全然、ダメとかではないですけど……。

咲月：じゃあ、隣が良いです

○○：わ、わかりました。出発しますね


帰りも行きと同じようにシーンとした車内

ただ、菅原さんの様子が少しおかしいような気がする。

なぜか助手席に乗ってきたし、ソワソワしてるし……


咲月：あ、あの。○○さん


信号待ちのタイミングで口を開いた菅原さん


○○：どうしました？

咲月：さっき”良かったよ”って言ってくれましたけど、どういう所がよかったですか

○○：どういう所……

咲月：は、はい。

○○：前半の撮影も良かったですけど、後半は更に輝いていたというかなんというか。

咲月：ほ、他には……？

○○：他ですか？えーっと


菅原さんはもっと褒めてほしそうにこちらを見ている。

ここは専属マネージャーとして恥ずかしがることなく、頑張って伝えるしかない


○○：素直に可愛かったです。あーでも、可愛いと言うよりは綺麗というかえーっと

咲月：も、もう大丈夫です。ありがとうございます。

咲月：これ以上は心臓がもたないので……

○○：は、はい。分かりました


菅原さんの方から褒めさせてきたじゃん、というツッコミは一旦置いておこう


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○○：着きました〜

咲月：ありがとうございます！

○○：じゃあお疲────

咲月：ねぇ、○○さん見てください。この間のMV撮影で奈央と撮った写真

○○：おお。良いですね。

咲月：どうですか……？

○○：2人とも可愛いですよ

咲月：ふ、2人とも……

○○：仲良しなんですね冨里さんと

咲月：奈央のこと知ってるんですか？

○○：5期生のことも勉強したので

咲月：ふ〜ん。そうですか……

○○：それより、着きましたけど良いんですか…？

咲月：えーっと、1人の写真1人の写真


僕の問いかけを無視してスマホとにらめっこしている菅原さん

何やら探し物をしているみたち


咲月：あ、あった！

○○：え？

咲月：こ、この写真はどうですか……？

咲月：バスラの時に撮ったんですけど……

○○：可愛いですよ？もちろん

咲月：えへへ

○○：心配しなくても菅原さんはいつも可愛いですから

咲月：い、いつも…か、かわ、か……

○○：えっと、大丈夫ですか……？

咲月：○、○○さん。ま、また明日です！！

○○：は、はい。また明日


何故か顔を真っ赤にした菅原さん
逃げるように車から降りていってしまった。

今日だけで結構仲良くなれた気がするし、専属マネージャーとしての初日は良い1日だったと思う

ただ、一日で距離近くなりすぎじゃない……？


〜つづく〜