見出し画像

「主人公は追い込まれるべき。」 2022年4月22日

少年漫画の主人公は物語の中で追い込まれるべきだとイナズマイレブンオリオンの刻印をみてつくづく思った。

少年漫画・アニメ(少女漫画でも構わない)を主に見るのは心の機微が最も大切な時期である子供時代に見る。

大人になって、子供の頃にみたアニメを懐かしんで見るのは、主人公の感情に投影した気持ちを感じることができた幼少期に思いを馳せているからではないかと私は考えるのだが、だからこそ少年漫画は登場人物の心象を事細かに描くべきだと思う。

その中でも、追い詰められて力を発揮するというのは定番パターンでかっこいい。

フリーザに追い詰められて超サイヤ人になった悟
入学試験で追い詰められてワン・フォー・オールを発現した緑谷出久
そして帝国学園に追い詰められてゴッドハンドを発動できた円堂守

どの時代の主人公も追い詰められて一発逆転というシーンがある。

今までの技が通じないシュートが打たれる→悩む(止めないとほぼ負け)→なにかがきっかけで新キーパー技発動→止める→感動シーン
というイナズマイレブン定番パターンがあるのだが、オリオンではそれがほとんどない。

サムネ画像の「友情のゴッドハンド()」なんて最悪である。

知らん間に知らんワザを覚えててなんかしらんけど急に使う。

これでどうわくわくすればいいのか。

また、イナズマイレブンアレスの天秤オリオンの刻印では主人公 稲森明日人の描写がすごく浅い。
母親の死などのカルマを背負っているが、母親が明日人に関わる感動シーンもほぼない。

初代イナズマイレブンでは円堂守が抱いたじいちゃんへの憧れがストーリーの根幹にある。

もちろん、イナズマイレブンなので必殺技は重要であるが、新必殺技に繋がる伏線を作っておくとか、それに向けて努力している、苦悩しているシーンがなければどれだけかっこいい技も薄っぺらく見えてしまう。

日常パートを蔑ろにしてしまったところが、不正試合がーという問題以上に駄作と言われる要因になってしまっている気がした。

というイナズマイレブン大好きっ子のボヤキでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?