見出し画像

犬の感性

昨日は愛犬のジェイクと長い散歩へ行きました。

数年前までは毎週末、冒険感覚で1日中、新しいフォトスポットを探し求めながら散歩をすることがよくありました。山まで歩き、川に向かって山を越え、川遊びをし、川から別の道を通って家に帰る。というコースが私たちのお気に入りで、その20kmを超える道のりを歩くのも、当時のわたしたちには大したことのない1日でした。

しかし、ジェイクが関節の病気だと診断された今では、そのような長距離を歩くのは負担が大きく、関節が痛くなる原因にもなります。そのため、今はその時の調子を見ながら散歩の長さや内容を調整するようにしています。

歩き始めは少し関節の動きが悪くて痛そうでも、ゆっくりと少し歩くだけで症状が劇的に改善される場合がよくあります。この日も家を出たはじめは関節の調子が悪かったのですが、5分もしないうちに足取りが軽くなり、スムーズに歩けるようになりました。

ということで、ジェイクの関節の調子がよかったこの日は川沿いの道と田んぼの砂利道をのんびりとたくさん歩きました。

田んぼの砂利道に到着すると、ちょっと一息、荷物の整理をしたり、地図を確認したりするために立ち止まりました。すると、ジェイクは枯れた田んぼに体を向けて道の端に座り込みました。

ぼんやりと遠くを眺めるジェイク。その場の空気を嗅いだり、道端の草をちょっと口にしてみたり、音がする方向に器用に耳を向けたり…
五感をフル活用してその時間、その場所を楽しむ犬は本当に素敵です。

夕日の方に体を向けていたので、人からすれば、夕日の美しさを楽しんでいたようにも見えたのですが、実際は空気をよく嗅ぎながら遠くをぼんやりと眺めていたのだと思います。

そこで、ちょっぴり想像してみました。犬の感性。犬が見ている世界。犬は嗅覚が優れ、動くものに反応するので、同じ時間に同じ場所にいても、世界の感じ方は全く異なるのではないかなと思います。

そのため、「きれいな夕日だな(感動)」というよりは「遠くで人と犬が歩いてるな(ちょっと気になる)」「好きなにおいだ!もっと嗅ぎたい(においを追いたい、何なのか知りたい)」「風や地面が心地いい」という感じ方、楽しみ方をしているのではないかなと想像しました。

愛犬が世界をどう捉えているにしろ、立ち止まってその場を全力で「感じる」という時間はこれからも積極的に生活に取り入れたいです。特に、私はおせっかちでバタバタしてしまうこともよくあるので、愛犬を見習い、何気ない時間や風景も大切にしたいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?