同じ船で旅していても

la joie de vivre 042

近すぎるとあまり分からなくて、少し離れて見てみると、気がつくこと。

信号を渡ってこちらに歩いてくるパパの髪が、ずいぶんと白くなってきたこと。


連休中、単身赴任先から帰国していた父と外で待ち合わせて、よく一緒に出かけました。
一緒にいる、だけど特に話すでもなくお互いの存在を感じながら好きなことをしている、小さい時は余るほどあったそんな時間が今は貴重に感じます。

おばあちゃん子であるほどではないにせよ、お父さん子でもあったわたし。

小さい頃父が帰宅するのは大抵わたしが眠った後だったけれど、父が寝る時には必ず、眠っているわたしを父の寝室に運んでもらっていました。
その習慣がどれくらい続き、いつ終わったのかは覚えていないけれども、父に抱っこされて寝室を移動しながらたまに目が覚めたときの記憶、夢うつつの中ただ安心感だけがあった記憶が残っています。

そんな時からもう20年も経ったなんて。
いくら食べても痩せていた父が一回りくらい大きくなって髪が白くなって、
眠る時には父の隣じゃないと嫌で、出張の度に大泣きしながら父を見送っていた少女も一人で眠れるようになるくらいの時間が。

一緒に住んでいるのが当たり前だった家族4人が、今は一人ずつ違うところで暮らしている。
そう思うと、わたしはもうとっくに大人のはずなのに、
すごく遠いところに来てしまったような切なさ、
なんだか小さい子どもが迷子になったような気持ちになることがあります。


「家族」が同じ船に乗っている時間は案外短いのかもしれない。
気づいたら、みんな別々のボートに乗っていた。
両親を見ていても思いますが、いっときは同じ船で旅をしていても、いつの間にか小さなボートに乗っている…
そんなものなのでしょうか?


父とのお出かけ、もといわたしの食べたいもの行きたいところに父を連れまわす時間。色々行ったのですが、GINZA SIXのこちらのイタリアンがリーズナブルでとても美味しかった。ブッラータチーズ(大好き)のカプレーゼ(大好き)が絶品でした。

父はおとといまた、飛行機で海の向こうへ。

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ありがとうございます。♡
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anna

tokyo | 1990 | ふたご座 座右の銘は「死ぬときは思い出しか持って行けない」人生のテーマは地球の美しいものをたくさん見ながら生きること。好きなのは旅と本とチョコレート。今興味があるのはアートと哲学と天体です。
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