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かなしいことはいつもある

と、かつて中島みゆきが歌っていた。
そこには理由がない。

青森から帰って、早々シュガーシャックに逃げ込んだ。
理由が分からないんだ、とみんな言う。
私も分からないので、黙るよりない。
雪のない都会は、いつもきちんと深淵の中にいる。


かつて、理由のないことはたくさんあった。
幼かったからかもしれず、時代かもしれず、もっともっと単純な頃があった。
それがいつのまにやら若さをとっくに越えて、理由がなくては動いてはいけなくなった。

私はずっと変わることができず、まわりの美しい成長や物事を見ている。
それはそれは幸せなことで、もう太古の海を泳ぐように、ただ岸から離れたいのだ。


分かります?
私も分からない。

これ何本目のビール?

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