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無題

一人のためにわざわざ暖房を付けるのが勿体無くて、毎朝震えながら起きている。今まで23年間、いつもいつでも適温な部屋で生活が出来ていたことに有り難みを感じる。
それに比例するように、もう実家に戻りたくない理由がどんどん積み上がっていく。物寂しいね。



2021年、誰に話しても伝わらない、自分しか感じることの出来ない大切な感情がハッキリと表面化した。
というか露見した。
自分で自分を誤魔化せなくなった。
人目を気にせず泣ける場所があるのは幸せだと思う。
誰も救ってくれる人は居ないという、当然の事実が否応なしに理解出来るから。
だからこそ、私の指標はどんどん大きくなっていくし、絶対に今の生活を守らなければいけない。
良いことがあるとすれば、私生活の全てを見られているこの住居が大好きになっている。
今はただただ、これが支え。
綺麗に掃除するからね。



人が縋るべきなのは本だと思う。

辛くてどうしようもない時は、治療薬みたく心に言葉を吹きかける。
“救われる”という感覚は過去の自分か大切な音楽でしか味わったことが無かったけど、朝井リョウの正欲は冒頭4ページの言葉から、確かにそれ感じた。
今日は暖房をつけて眠る。




明日、日が昇るとまた商談の行方を考える。
たまに誰かの提言が日本語として聞き取れなくなる。
明日を生きることすら考えられないような人間がひっそりと社会に混じっている。
私はきっと「まぁ会社には色んな人がいるからね~」の「色んな人」だし、多分とっくにバレてるかもしれない。


案外、全員そんなものかもね。

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