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The impossible

Ewan McGregor ブームなので彼の映画を毎日観てる。 昨晩はThe impossibleを観た。
どんな内容なのか事前知識なし
上映5分でシートベルト付けていないが為に飛行機から放り出されて死ぬのか? と思ったら飛行機は無事タイに到着。
その後も楽しいホリデーなのに何故か音がホラーでゾンビ?誰死ぬ?どこかにお化け写ってる?という混乱の中 ついに未知生命体エイリアンの登場!?っと思ったら 津波。
そう、これは2004年のスマトラ島沖地震による津波に巻き込まれたスペイン人一家の実話を基にした映画。 (見終わった後に知った)
津波が押し寄せて飲み込まれるまでの数秒間
正体が分からず混乱し、逃げ遅れただその場で身を固くするしかなかった人達と同じ気分になった。

そこからは永遠に辛い114分
鋭い木の枝、割れたガラス、泥水 全てを洗濯機に入れて高速回転。
膝裏の皮膚は裂け、身体中を打ち付けて、やっとの思いでその洗濯機から抜け出した 息子(Tom Hollandと母(Naomi watts を待ち構えていたのは第二波。
母は子がいる以上強くいなくてはならない。
そして子は自分より小さい子がいると強くいなくてはならない。
自分が何処にいるのか、家族は何処にいったのか。
無知らぬ土地で言葉も通じず 暖かい気持ちなってもすぐに破壊され 新しい難題を渡されつづける。

私は純粋にEwan McGregorが観たかっただけなのにこんな気持ちになるなんて想像もしていなかった。
若々しいTom Holland が 余計に胸を締め付ける。


もう一度観たいと思う映画ではないけれど、観てよかった映画である。



日本にも津波はやって来て 沢山の犠牲者が出た。
それでも 関係のない 遠い話のように感じ、
初めて深く考え 精神的にも体力的に重傷を負った場合 自分はどれだけ生きたいと思うのか、何が心の支えになるのか。
答えはその時にならないと見つからないし、その時は来ないで欲しいと願う。

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