みなさん、こんにちは！
寒い中にも日差しにどこか春の兆しを感じるこの頃、
いかがお過ごしでしょうか？
さて今回はアルバム三曲目、
「あなたのギターになりたい」についてのお話です。
(ダイジェストの1:13〜1:57)

この曲はギターについての曲でもあり、どなたにギターを弾いていただくかというのは大切な要素でした。これまでたくさんのギター奏者さんと共演する機会があり、それぞれ素晴らしい個性のある音色を響かせる方ばかり。そんな中で、デビュー当時からずっとお世話になっている“ささじー”の愛称でおなじみ、日本屈指のギタリスト笹子重治さんのお顔が真っ先にぼーっと（失礼、笑）浮かび上がりました。（笹子さんとDUOで演奏している映像はこちら↓）

そして演奏は、念願のストリングスとの共演を叶えるべく、笹子さんがよくご一緒されている江藤有希さん（Vn）橋本歩さん（Cello）の御三方にお声を掛けさせて頂きました。(この御三方の演奏はこちら↓スンバラしい！）

かくして「はじまりのとき」のレコーディングはこのメンバーとのセッションから封切られました。リハーサル段階から、この御三方のアンサンブルが何とも素晴らしくって。ご時世柄、演奏の場がぐっと減ってしまった鬱屈の中、お互いの表情を見ながらの生のアンサンブルでしか得られないカタルシスに、久しぶりに心身も涙腺も解放状態となったことを憶えています。今回アルバムでは三曲の録音をご一緒したのですが、ストリングスのアレンジを江藤さんまたは橋本さんがとても素敵に仕上げて下さいました。

同年夏のイベントにはこのメンバーで出演し（ザ・プリンス パークタワー東京　TMC week 2021　添付動画の5:15〜が我々の演奏です↓）自粛のためイベントの少なかった2021年夏のハイライトとなりました（普段ライブ前は声のため飲まないようにするのですが、この時ばかりは独りナイショの祝杯をあげました笑）。楽しかったなぁー。

さて、「あなたのギターになりたい」の内容について。
いつもご一緒しながら、彼ら魅力的なギター弾きたちは、美しい音色を放つギターに心酔するあまり、彼らを愛する者たちはギターにヤキモチを焼いてしまわないだろうかと思うことがあります。自分のことなど眼中になくなって、どこか手の届かない遠くへ行ってしまったようで。しかし、どの分野のお仕事でもそうですが、自身の役割に徹し、全身全霊を傾けている姿は美しくて惚れてしまうなぁと思います。

それとともにうたに込めたかったこと。今のような世になる前の、日本中、世界中へも自由に生演奏を届ける旅に出られていた日々が、今となっては無邪気な夢であったかのように思える。いつかまた自由にみなさまの許へ飛んで行き、音楽で「憂い多きこの世界にひととき夢を見させ」（歌詞引用）る日々が戻りますように、と願いを込めているのです。

さてさて、今回も乱文にお付き合いありがとうございました。
アルバムやnoteのご感想も楽しみにお待ちしております！

『はじまりのとき」が末永く親しめるアルバムとなりますよう願っております。ではまた次回お目にかかりましょう。
さよなら、さよなら、、さよなら〜〜♪

『はじまりのとき』
#03 「あなたのギターになりたい」
アン・サリー : Vocal
笹子重治 : Guitar
江藤有希 : Violin & Strings Arrangement
橋本歩 : Cello