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無限の可能性を秘めたお前はゲームプランを知ることでもっと強くなる【蟲神器ゲート主催 大晦日ブログリレー2023 6日目】

よく来たな!
 私は長らくカードゲーム(以下TCGと省略)をしている。しかも、それを仕事にしている。かれこれ9年になる。TCGのプレイ自体は、1996年から遊んでいる。人生の半分以上TCGしているクレイジーガイって訳だ。
 そんな私から、より強くなりたいプレイヤーに送る記事だ。
 ここで書く内容は、私よりももっとクレイジーなプロと呼ばれるプレイヤーから私が教わった内容だ。
 ちなみに、この記事は完全に趣味で書いている。誰かに読ませる気はない。

 が、この記事は、デッキシミュレーターサイト ”蟲神器ゲート” 管理人びしゃもんてんさんの『大晦日ブログリレー2023』って企画だ。

 こんなイカス大晦日ブログリレー特設ページもある。

 ただ、やっぱりスタンスは変わらない。誰にも読ませる気は無い。
 今日までに、アマラ先生、ぽんぽろさん、ゆかりはん、ふるふるさん、星のまーりぃさんの記事が公開されている。まぁ既に読んでいるだろうし私はすべて読んだ。
 明日はヒグラシサーバーの長、PGP_Kenさんの記事で〆となる。


そもそもゲームプランとは何か?


 『ゲームプラン』私もこの言葉を聞いたときに意味がわかなかった。
 わからないということは恐怖に繋がる、メキシコのスラム街を全裸で闊歩するようなものだ。
 だが、真の男とは、恐怖に打ち勝つものだ。私はこの謎の言葉Xについて多くを聞き、数多の文献を紐解いた。
 結果、私が真の男でなければ失禁していただろう、それほどの衝撃を受けた。カードゲームにおいてこの考えは大変に重要なものだった。だが、最初に断っておくがゲームプランという考え方は、初心者向けのものではない。ある程度ゲームができたうえで初めて体得できる技術になる。また、多くの強い蟲主は既にこの考えを身につけている。お前が強豪の蟲主に闘い勝つためには手に入れるべき必須スキルだ。そう、西部のガンマンが決闘するために必要な早打ちの技術のようなものだ。お前はこれを知れば、西部一のカウボーイ蟲主に手が届く。
 さて、前置きが長くなったが、本題に入ろう。
 『ゲームプラン』とは、そのゲーム毎にお前がどう闘うか、それを決めることだ。別の言い方をすれば『1試合で完結するもの』と言える。あぁ、こんなことを言うと、お前は賢いから『俺のデッキは俺が最も知っている。だから一番強い戦い方で常にやっているから大丈夫』などと、安いバーの薄いウィスキーのような味のないことを言うだろう。そうではない、ゲームプランとは『対戦相手』があって初めて成り立つ考えだ。もっと平たく言うと、『今あるリソースで、対戦相手とどう戦い、その後どうするか?』それがゲームプランの考え方で、これがすべてだ。
※リソース:資源のこと。要するに手札や今後引くであろうカード、現在使用できるコスト、お前の命とも言える残りの縄張りの数など。

お前は、未来を見据えることでもっと勝てる

 蟲神器は刹那のゲームだ。お前の出した虫は大抵、次のターンには壊滅する。相手の虫もしかりだ。真の男と真の男の決闘に他ならない。
 私もそうだったが、これを追うことに躍起になっていると気が付くとどうしようもない盤面になって負けていた。もしくは、想像もしなかった方法で次のターンに敗れた。なんてことはないだろうか?それはゲームプランという考えを持っていなかったからだ。
 『自分がこの動きをした場合、相手はこうしてくるかもしれない』もしくは、『自分がこうした場合、相手がこの動きをしてくるとヤバい』って考え方があれば、そんな状況になることは非常に少なくなる。そうだ、お前はこの考えを持つことでベイベー蟲主ではなくなるのだ。

相手のエサ場

 たとえば、お前が先行で4ターン目を迎えたとしよう。相手のエサ場が上の画像だった。お前はここから多くのプランニングをたてられる。『対戦相手』を中心にそえて考えるのがゲームプランだ。相手を知ることでゲームに勝利する訳だ。
 ここから得られる情報は多くある。
①ニジイロクワガタがあることから、相手は十中八九水生昆虫デッキだ
➁モンシロチョウは残り1枚で、モンキチョウと揃う確率は低くなった。もしくは、モンシロチョウをもう1枚持っている。
③モンキチョウもデッキに入っているだろうから、相手は早いタイプの水生昆虫の可能性が高い
④ゴライアスは最大で1枚しか飛び出さない。
 まぁ、他にもあるがこんなところだろう。その上でお前は、自分の手札とリソースをもって相手に対応すればよい。例えば、お前も水生昆虫デッキを使っていたとしよう。先行4ターン目、最高の動きは、パラワンヒラタクワガタを出すことだ。

水生昆虫の最大虫にして、最大の弱点

 後攻4ターン目で、現在流行っている術のない水生昆虫デッキで、このカードを討ち取るすべは存在しない。そう、ただ強いから出すのではない、次のターン確実に生き残るというプランニングができるから出すのだ。まぁ、先行4ターン目にパラワンを着地させることは相当厳しいが、それができる可能性の高い手札なら、1ターン目からそこを狙うべきだろう。なぜなら、その動きが勝ちに直結する可能性が高いからだ。狙うに値するゴールドラッシュ時代の金塊が目の前にあるのだ。お前が真の男なら指をくわえて見ているわけはない。
 そう、これがゲームプランという考え方だ。どう相手に対して動けば、相手を窮地においやることができるか?自分の持てるリソースを最大限相手にぶつけるにはどう動くべきか?刹那の瞬間であるそのターンだけを見るのではなく、ゲーム全体を見据え、その上で相手を中心において手札を使う、簡単なことではないが、ゲームに勝つためには必要になる考え方だ。
 幸いなことに蟲神器の勝利条件は、基本的に相手の縄張りをすべて破壊し、相手の盤面を空にした状態で止めをさすことだ。勝つためにお前はゲームプランをもって1ターン目からそのゴールにどう向かうか、相手をどうやりこむか、そこを中心にゲームを進めるべきだ。
 なんとなくしかわからないかもしれないが、お前はこれを知った、もう誰もお前をベイベー蟲主とは呼ばないだろう。そうだ、真の男である英知の蟲主への階段をお前は駆け上がり始めたのだ。

具体的なプランニングの方法

 あぁ、ここまで書いてきたが、このゲームプランという考え方は多岐にわたるため、なかなかに伝えるのが難しい。このインターネットの荒れた荒野にもゲームプランについての記事がほとんどないことから、その難しさが伺える。
 だが、私はそれをなんとか文にしたいと思いこれを冷めたピザをバーボンで流しながら書いている訳だが、もっとも簡単に伝わる方法を蟲神器ゲートから見つけた。西部一の荒くれ者びしゃもんてんの兄貴が作ったサイトは、さすがの一言だ。
 まぁ、まずは私の考案したデッキを見てくれ。

セミ型水生昆虫デッキ

 あぁ、これは私が使っているセミ型の水生昆虫デッキだ。このデッキの最大の魅力は、デッキの速度をゲーム内で調整することができる点だ。まぁ、何を言っているかわかりにくいだろうから、そこのワイルドターキーでもやりながら、下の画像を見てくれ。

黒い部分がエサ埋めしたり引かなかったカードだ

 こういうプランでゲームを進めた場合、このデッキは純正の水生アグロデッキになる。それなりの速度で相手に対面することができる。対戦相手が冬眠中のグリズリーのように遅いデッキや、カウンターで相手を沈めるときに有効だ。

対除去デッキ

 対して、こうした場合、遅いデッキとなる。エゾゼミを捨て場から戻すことによって、最終的なお互いのリソース勝負に持ち込んだ時に非常に有効となる。相手が除去を使ってくるようなデッキや、リソース勝負を仕掛けてくる水生昆虫デッキに有効な立ち回り方だ。

対緑デッキ

 相手が緑の虫が多い場合などはこういった闘い方も可能だ。青色である蝉は不利だが、エゾゼミの鳴くは非常に有効な術だ。この場合のエースアタッカーはタガメとなる。また、グンジョウオオコブハムシ、通称コブシに対しても、アカスジキンカメムシで遺恨なく処理できる。

対アグロデッキ

 このデッキの最大の敵であるアグロデッキに対する闘い方はこんな感じだ。目指すのは4ターン目まで生き残り、タガメやパラワン、エゾゼミで蓋をすることだ。場合によっては4体の虫を並べて耐えることもあるが、4ターン目を乗り切れば、あとは蟲のサイズとリソースの差で相手を圧倒することができる。裏返しを多くされた場合はニジイロクワガタに頼ることもあるだろう。

 これらが、私が相手のデッキに合わせて戦っているゲームプランだ。実際のところ、手札の良しあしによって、タイコウチやナミゲンゴロウ、タガメを餌場にセットすることもあるが、その場合であってもリスクを理解した上でのプレイを心掛けている。どこで、どう賭けるか、常に闘いはその1点にある。コインを投げねばならないときもあるだろう。だが、ゲームプランを持っているものが真の男たりえるのだ。

最後に

 もっと話したいこともあるが、今回は以上だ。この記事はいつか書こうと思っていたが、内容が濃くなかなか筆を取るのが重かったが、この機会をくれたブログレース企画者であり、馬の見る目を持った真のカウボーイ蟲主である、びしゃもんてんさんへのお礼の言葉で締めたいと思う。

 ありがとう!

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