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2022/1/1


(一年前の日記)


2022/01/01

不思議な夢を見た。
おばあちゃんがおじいちゃんにどうしてもハンバーグが食べさせたくて、いろいろな惣菜屋を一緒に巡らされる夢。チキンの照り焼きではダメで、どうしてもハンバーグが良くて、何故か怒られながらタクシーで探し回った。実家近くの閉店したスーパーも夢では生きてた。初夢をここまで覚えていることは初めてである。

実家の朝は寒すぎて、人間の身体が本来暖かいものだと実感するほどだった。だいたい三十六度の肉体を毛布でロールキャベツみたいにしてみたが、末端冷え性なので足先だけ凍ってて結局飛び起きた。

凍りついた窓、囲まれた家のなか唯一暖かい茶の間で、お雑煮と餡子餅を啜った。わたしはかまぼこが好き、一週間かまぼこだけしか食べれなくてもいいくらい好き。誰とも争奪戦にならなかったのは寂しかった。お雑煮は帆立の出汁で、あたたかいしるもの、というだけで有り難かった。そういえばこの朝で食わず嫌いだった松前漬けを食べれるようになった。

昼間。割と寝不足なのに眠れず、父親のレコードをディグした。父親は“なんでこっちなの”というレコードばかり集めていた。ボブディランのBlonde On Blonde、コクトー・ツインズのHead Over Heels、ローリング・ストーンズのBlack and Blue、カンボジア難民救済コンサートのレコードなんかを貰うことにした。コステロのアルバムはちょっぴりダサ過ぎて笑っちゃったのでやめた。

小さい頃の写真を探すことになり、アルバムを開く。写真の中には見たことないわたしとか、可愛い兄とか、わたしの生まれる前の両親なんかが居た。幼少期のわたしは世間を斜に構えて見ているような顔をしていてなんだか嫌だった。そのくせお団子を食べてくちのまわりをべとべとにしていたりする。でも横顔と、不機嫌な時口を尖らせる癖と、カメラを向けられた時のダサいポーズは変わっていなかった。わたしはずっとにっきちゃんで、いまもにっきちゃんだったらもうそれで良いのかもしれない、そんなことを思った。

早めにお風呂に浸かって、せかいいち好きなお母さんの味噌ラーメンを夕食に食べて、バラエティを観てああだこうだ言って、またこたつでちょっぴり眠って、深夜2時頃やっと床についた。

母が貸してくれた布団温める機械のおかげで今日はホカホカのロールキャベツになって眠れる。おやすみまたね。

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