Vtuberの二次創作に対する老害厄介おばさんのお気持ちノート

注!!!!!!!!!!!この記事は老害厄介おばさんのお気持ちノートです!読んでいただいて気分悪くされても責任は負えませんのでご了承ください!!!!!!!!!!!

約一年、Vtuber界隈を見てきて思ったことをを書く。ファンの二次創作、特に「なまもの」対する慎重さが足りなさ過ぎる。

「なまもの」とは?

とはいえ、「なまもの」とは何ぞやと思う人も居るだろうから本当にざっくり説明する。

「なまもの」とはざっくり言えば、現実に存在する人物事象を対象にして行われる二次創作の事であり、その中でも特に過度に捏造された※恋愛描写や性的な描写、グロテスクな描写がある物が一般的にこう呼ばれると思って頂いて差し支えない。
アイドルや俳優、果ては偉人に最近話題になった所だと競走馬なんかがメジャーな所だろうか。

そしてこの活動をする上で、二次創作者達は「徹底的に身を隠すこと」が「暗黙の了解」であり絶対条件だったのだ。

※この恋愛関係というのは、当然ではあるが同性同士の物だけでなく異性同士の物も含まれる

何故隠れないといけないのか

このジャンルの一番の特徴というか危険な所は、「自分達の創作に対してその対象である本人達から何らかのアクションが返って来る可能性がある」事だろう。
「それの何が危険なんだ」と思う人もいるかもしれないが、考えてみてほしい。もしそうした作品を見た時に、その対象が嫌悪感を露わにして活動に※影響が出てしまったら?対象が「そう」見られたくないからとあからさまに特定の人物との共演や言及を避け始めたら?身の危険を感じてファンミーティングなどのイベントを減らしたら?

活動自体を辞めてしまったら?

少しは分かりやすくなっただろうか。オタクにとって、推しが消える以上に恐ろしいことは無い。

「ファンが生み出した二次創作が、対象の活動に影響を及ぼしかねないから」
こうした活動は隠れなければいけない。

いけなかったのだ。

※少し詳しい方なら、ある海外のアイドルグループがそうしたファンの反応に不快感を示していた事を知っているのではないだろうか。

Vtuber界隈の無法地帯

まだ限られた人しかネットに触れることが出来なかった時代、言い換えればネチケットを守れる人が多かった時代には、そうした認識が広く共有されていた為に、「なまもの」の作品達はマジでポケモンの色違いや厳選個体よりも見かける頻度は少なかった。そうした作品はリアルのイベントで、創作をする者同士や顔見知りの間でのみ流通していたからだ。
だから、新しくそこに参入するのにもハードルがあった。自分で知識を拾い集め、創作をする事で信頼を勝ち取って行き、初めてその輪に加われる。
「閉じた界隈のルールを自ら学んだ」者だけが許される世界だったのだ。

だが現在。
ネットが生活に不可欠になり、様々な文化に触れることができる年齢層がグッと下がった。

その結果起きたのは、先人達が「暗黙の了解」として守ってきたマナーの消失だった。自らまず学ぶ姿勢は薄れ、「半年ROMれ」や「ggrks」といったネットを運用する上で忘れてはいけない言葉の死語化だった。

そしてVtuberが流行りだし、無法地帯は急速に広まった。
pixivを中心とした創作プラットフォームで得た中途半端な知識で二次創作を始め、作品を上げる者が多くなりすぎた。
pixivや一般的なFAを想定して設けられたハッシュタグに乱立するCP作品、周辺ブロックとかいう手間がかかる割にガバガバな処置をした鍵無しアカウントで堂々と上げられる成人向け作品、Vtuber本人に対して飛ぶ、単純なコンビ名では無いを想定していないであろう邪な気持ちが透けて見える「てえてえ」、そのロールプレイをしていない配信で囃し立てられる彼氏彼女嫁夫etc.

マナーおばさんは何度そうした状況に※殺意の波動に目覚めたことだろうか。

液晶の向こうの彼ら彼女らは私達と同じように生きている存在だと言うのに、何故開けっぴろげにそうした活動や言動ができるのか、老害には理解できなかった。


※個人的には、あるVtuberのある配信でのキャラクリエイト中に「○○(その配信者がよくコラボしている相手)って苗字にしろよ」とコメントが飛んだ時と、本人に対して「▼○ですか?○▼ですか?」とスパチャが飛んだ時が殺意2大ハイライト。


流石に隠れすぎ?

だがここで気持ちを落ち着かせて、そうした若い世代の視点に立ってみよう。

「勉強しろと言うが、どこで勉強しろと言うのか」と指摘されても仕方ないだろう。
それはもう、その通りだ。何も反論できない。そうした活動をしてきた一人として申し訳ないとしか言えない。
というのも、先人達の努力が今では「ただただ隠れろ」という姿に変貌してしまっていると思うのだ。

ある友人が、折角勉強しようと思って質問をしても、「お前は無知だ。勉強しろ」としか反応が返って来ない。その足掛かりになるヒントすら教えてくれないと愚痴っていたのを耳にしたことがある。

この点は「なまもの」を嗜む方々は一度考える必要があるのではないだろうか。

ルールを学びたくても学べず、その結果として大多数がしているように一般的なFAタグを使って作品を投稿してしまう、という事態が起きてしまうのは、ルールを知らない人間のみを批判することは出来ないのでは無いだろうか。

まあ、だからと言って、そのままでいいとはとても言えないのだが。

Vtuberによって、二次創作のルールが違うというのもこの無法地帯が出来上がっている一因だとも思うが、ファンを名乗るならそれくらいは当然把握している必要があるだろう。

VtuberのCP作品を書く時に考えて欲しい事

そこで、CP作品を投稿する前に少し考えて欲しいことを書いておく。

あなたの生み出した作品に登場するVtuberのタグ運用はしっかり把握していますか?検索避け用のタグがある場合はそちらを使いましょうね。
FAタグが一つしか無い場合、そのVtuberから特に何か言及が無い限りはそのタグは一般向けのタグだと考えて間違いないと思います。
もしタグを付けていいものか迷った時には、とりあえず付けないで上げるのが安全でしょう。

まあ、VtuberのCP作品を作りたい!って思った時には、pixivはマイピク限定にする、Twitterのアカウントには鍵をかける、個人サイト開くなどするのが一番手っ取り早いと思いますよ。


あなたが描いた(書いた)それは、一部の人からは賞賛されるかもしれませんが一部の人からは批判を食らう事を覚悟していてください。
そして、そうしたCP作品というのは、小中学生でよく見る友達の仲の冷やかしの延長、スキャンダル記事と似た質である面があり、下手をすればセクハラ、名誉毀損だと捉えられかねない事を頭に入れておいて下さい。

終わりに

色々と口汚く書いたが、それだけ今のVtuber界隈のファン創作の無法地帯さは問題であると思うのだ。
ここでマナーを学んだ気になった者が他の界隈に旅立ち、迷惑をかければ、それは回り回ってVtuber界隈の不評に繋がる。次のジャンルがアイドルやゲーム実況なら目も当てられない惨状になる事は容易に想像出来る。

だが、「なまもの」文化に造詣の深い方たちは表立って声を上げることは出来ない。
何故なら、それが種火になって恐ろしい論争が起きてしまうからだ。それが火の海となり、界隈一つを消し飛ばす事だって有り得る。何より声を上げた自分が攻撃を受ける。それを恐れて先人達は中々注意をしてこなかった。

だが、マナーサイトのような物を作る事で「暗黙の了解」を受け継いでいくような動きをしないのはもう今の時代、怠慢ではないだろうか。


終わりに、少し想像出来る批判(?)に先に答えておきます。

「推しは何も言わないから良いんだ!」って思ってる者もいるかもしれません。
そんなあなた、推しは二次創作に下手に口出ししたら騒ぎになりかねないことを理解して下さいね。何かしらのラインが決まると、そこを巡って裁判のようなことが毎日のように起きるのがネットの常ですよ。
そうして推しの優しさに甘え続けた結果何が起きるかは分かりますよね?                               推しがFAタグを巡回して反応する頻度が減ってきたと思ったら。そういう状況に嫌気が差しているのかもと思った方がいいかもしれませんね。

「周辺ブロックしてるから問題無いだろ!」と言う者もいるかもしれません。
それは確かに「そのVtuber」のアカウントからは見えないかもしれませんが、プライベート用のサブ垢作れば簡単に見れますよね?Twitter君のガバさは我々の予想以上ですよ。
あなたがそうして推しがどういう反応してるのかを妄想して楽しむ性癖の持ち主ならもう何も言いませんが。

「鍵かけるのがそんなに偉いか!」と言う者もいるかもしれません。
いや、本質的には世に作品や呟き出してる時点で、「なまもの」ジャンルは全て同じ穴の狢ですよ。
けれど少なくとも、許可が無ければ作品を見れないようにして、その作品を見せてもいい人の選定をするという努力をしてる辺り、きっとそんなDD論持ち出してくる貴方よりはマシですよ。

「そもそもVtuberはなまものじゃない!」って言う者もいるかもしれません。
( ゚д゚)ハァ?
リアルタイムに配信して私達の動きに逐一反応を返してくれる彼ら彼女らは正に「現在生きている」じゃないですか。まさか彼らをアニメのキャラクターか何かと勘違いしてますか?

「そういう活動してるんだから、そうした作品を描かれる(書かれる)覚悟ぐらいあるだろ!」と言う者もいるかもしれません。
まあ、一理あるかもしれませんが、その「覚悟」とやらにつけ込んで何の配慮もせずに彼ら彼女らをあなたの欲の捌け口にすることを正当化するならどの口が言ってんだとなりますがね。

「余計な事を言ってくれるな!なまものは隠れるのが常識だろう!」と言ってくる者もいるかもしれません。                                               そりゃそうですけど、先述したように自分達が隠れることを徹底しすぎて無知な人間を生み出す原因になっているのも事実じゃありませんか?せっかくちゃんとルールを学んで活動をしたいと思ってくれた新規の方々を弾く様な態度は、最早今の時代にはそぐわない気がします。

Vtuberが大きく勢力を伸ばしている昨今、「なまもの」文化は在り方を今一度考え直した方がいいかもしれませんね。


最後に、


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