電話に出ると

🐈さっきはすみません！飲みすぎて酔ってました。
あの、気づいてると思うんですけど、好きです！！
付き合ってくれませんか…？

私は今まで大変申し訳ないが、無理だと思った人はその場で振っていた。

小さい時に男の人は怖いと擦り込まれた経験があり、生理的に無理だと思うことが多かったからだ。
ただ、その人たちは今まで私のことを好きなんだろうな、というこちらからの認識があった。

ただ、🐈に関しては全くそれを思った事がなかった。それくらい、意識した事がなかったのだ。
だから、振るにも判断材料がなかった。
友達としか見た事がなく、すぐには返事ができなかった。

少し考えさせて欲しいと返事をした。

顔も120%好みではない。ただ友達としては楽しい。でも、この感じで好きになれるのか？分からない。

考えても考えてもこたえは出ず、本人を呼び出した。
🐈はバイト終わりで、夕飯時だったのでそのままファミレスに入った。ご飯をお腹いっぱい食べ、全てを打ち明けた。

今まであなたを恋愛対象で見た事がない。これからも見れるか分からない。ただ、振るにも判断材料がない。このまま待たせるのも悪いと思ったから、どうしようかと話に来た、と。

すると、真剣な顔で
🐈最初は好きじゃなくて全然いいです！！好きになって貰えるように頑張ります！！絶対幸せにします！！！後悔はさせません！！ついてきて欲しいです！！！

私は結婚するのか？と錯覚する勢いの言い草だ。

キラキラした目でこっちを見ている。
とても小さい目だ。

……何故か、乗ってもいいか！と思えた。

お互い知らない事がたくさんあり、２時間以上ファミレスで話した。

その後、、

最初は好きになれないかもしれないけど、わたしも徐々に好きになれるように頑張ってみる。よろしくお願いします。

と返事をした。

告白をしてくれたのが4月1日。
エイプリルフールの冗談だと思っていた。

付き合うことになった。
4月3日になっていた。

今でもあの告白がエイプリルフールだったのかと思うこともあるが、これでめでたくカップルになった。