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【器械編】手術室看護師の勉強のコツ!

手術で使用する器械は全科共通して使用するものから、各科特有の器械まで数多くあります。
同じ器械であっても各病院や各科、先生によって呼び方が異なる場合も多いです。

それぞれの器械にはそれぞれの特徴や使用用途、使用する上での注意するべき点があります。
器械に関する勉強をする際はそれらを踏まえていくことが大切だと思います。


例えば、「コッヘル」という器械は鉗子の先の内側に鈎があるのが特徴で、主に皮膚や筋肉などを把持するために使います。

また、器械展開(清潔な器械台の上に使用する器械を並べる)やカウントなどの際に注意すべき点はラチェットが利くかどうか、鈎が破損していないかどうかを確認する必要があります。


このようにして、一つ一つの器械を覚えていきます。

また、科特有の器械となると、組み立てや作動確認が必要になってくるものもあります。
なので、時間のある際に不潔下で組み立ててみたり、作動確認の練習をすることも大切だと思います。


一つ一つの器械を覚えた後、どのように渡せばすぐに先生が術野で使いやすいかを考えながら、器械出し・渡し方の練習をすることも大切になってきますよ。

特に持針器に針糸を把持し、先生に渡す際は針の向きが異なると先生がすぐに使えず持ち替えるといった手間ができてしまうため、注意が必要です。


また、器械には電気系のものも使用するため、その器械についても覚える必要があります。

電気系の器械というのは電気メスやバイポーラ、超音波手術器具などがあります。
例えば、電気メスは出血している場所の血管を電気で焼いたり、組織を切開するといった器械で、取り扱う際には電気メス本体の設定方法や患者さんの体に貼付する対極板についても知らなければいけないことがあります。


たくさんの器械を一から覚え、渡し方や組み立てなどの練習も同時にしなければいけないのは正直大変ではあります。

しかし、器械出しとして仕事をする上で必要なことであり、また、器械が分かり先生にうまく渡せた際はやりがいを感じることができますよ。

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