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ANRI4号ファンドのスタートに寄せて

(photo by yansuKIM)

こんにちは。ANRIの佐俣アンリです。

本日ANRI4号ファンドのリリースをしました。ファーストクローズで約110億円、200億円を目標とした、日本の独立系では(グロービス、DNXに続いて)最大級と呼んでも許してもらえるかな、という規模のファンドです。

僕たちは何を目指すのでしょうか。新しいファンドで僕らは「グローバルに戦うSaaSのシリアル起業家のグロースラウンドに特化」するわけではありません。僕らは、1号の頃から変わらず、引き続き、「誰も知らない起業家の、名付けられてすらいない事業が、リリースすらしていないシードステージに特化」して投資をし続けます。

僕たちは「誰も見ていないところからヒーローは表れる」と信じています。サブプライム真っ最中に会社をやめてしまったラクスルの松本恭攝、なぜか原宿ど真ん中のボロ部屋で起業したUUUMの鎌田和樹、そもそも会話が通じないnewn(元MERY)中川綾太郎。今では日本の宝となっている起業家たちの一番始まりの時間を一緒に走ってきました。

僕たちの出資者は7割以上はいわゆる機関投資家という、銀行、生損保、企業年金などに代表される金融投資のプロの方々です。極めて高いコンプライアンスと経済基準でファンドを目利きし、監督していくまさにプロフェッショナルです。おそらく、ここまで多くの機関投資家の方が出資したファンドとしては、日本で初めて強い意志を持ってシード投資をし続けるファンドです。

もちろんユニコーン、そしてそれを越える規模の事業となるスタートアップに投資をしていきます。僕や6月にジョインした河野さんは今まで、上記ラクスルやUUUM、そして、メルカリやユーザーベースなど素晴らしいスタートアップと挑戦を共にしてきました。そしてまた、いまはまだ世の中に気づかれていない投資先のみんなからもそんな企業が生まれてくるでしょう。

彼らのような大きな夢を描くスタートアップの挑戦を後押しするために、僕たちは積極的にフォローオン(追加出資)をしていく体制を整えました。新しいファンドでは一社最大20億円までの挑戦をサポートすることができます。さらにその先の調達は、僕たちの出資者であり心強いパートナーでもある機関投資家の方々がフォローしていきたいというオファーをもらっています。

その上で、僕たちは決して「勝ち馬に乗る」ような投資ではなく、「不確定要素が極めて多い」という起業家の挑戦を心から尊敬し続けていきたいと思っています。

僕たちは、2012年に日本で一番小さい規模(メンバー1人、ファンド規模2600万円)でスタートしたベンチャーキャピタルです。信じられる理由がなにもない中で、「お前は面白そうなことをしそうだから、とりあえずやってみろ」というインターネット経営者の皆さんの個人マネーをお預かりするところからスタートしました。2人目のメンバーが入ってくれたのは3年前。今、やっと8人の仲間がそろったまだまだ小さいチームです。

僕たちは一生懸命に未来を見て、起業家を応援する存在でいたいです。「起業家は太陽、ベンチャーキャピタリストは月。起業家が輝くときに初めて僕たちは輝ける。」僕らのとても大事な価値観はこの言葉にあります。

そして、僕たち自身も起業家でありたいです。一緒に戦わせてもらっている起業家の皆さんから見ても、ちょっとびっくりするくらいの挑戦をしていたい。出資者の方々から「それはちょっと無理かもよ?落ち着いて?足元もしっかり見てね?」と心配されながらも、必死に背伸びして自分たちの事業をチームをあるべき姿に近づけていく起業家でありたいです。

自分で言うのもなんですが、良いチーム、良い出資者の方々に恵まれています。良い仲間で、起業家と楽観的に未来を信じて挑戦していきたい。そう強く思っています。

そんな僕たちと一緒に挑戦したい起業家の方はいつでも気軽に声をかけてください。ぜひ、まずは気軽にお茶しましょう!

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