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「外苑前の黒ヒョウ」、ANRIに加入!

こんにちは。”黒ヒョウ”こと河野(こうの)です。

既に公式リリースさせていただきましたが、この度独立系VCのANRIに参画いたしました。


140文字以上文章を書くのは久しいですが、いい機会なのでANRIへの加入に至った経緯や、今後どういったことをやっていきたいかを書こうと思います。

まずはじめに、前職伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(以下ITV)には11年在籍し、その間、本当に多くの素晴らしい起業家の挑戦を支援させていただきました。
そんな素晴らしい機会をいただいたITVには、感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

▪️なぜ独立ではなくANRIへの参画なのか
ベンチャーキャピタル業界に足を踏み入れ、ベンチャーキャピタリストとして生きていきたいと思った時から、いつかは独立したいと考えていました。尊敬する投資家仲間たちも、次々に独立して自分のファンドを立ち上げる姿を横目に、次第にその想いが強くなっていきました。しかし、一方で、独立自体が目的化していることにも気付き、多少の違和感も感じていたのも事実です。そこで、一旦手段の選択は置いておいて、自分は何をしたいのか、何をすることで起業家の役に立てるのか、何を成すことで社会に貢献すべきなのか、を冷静に考えました。

ここ数年、投資活動を通じて感じていたのは、優秀な起業家が増え、起業家の挑戦のスケールが大きくなり、それに伴い資金調達規模も拡大していく中、資金供給サイドである我々VCがその成長の足かせになっているのではないかということです。

スタートアップエコシステム全体としては資金の供給量が増え、未上場段階での数十億円単位の調達も可能となりました。ITV時代にも、大きな挑戦に向け、ラウンドを重ねていく支援先が多く存在しましたが、ファンド規模から投資金額の限界が決まってしまい、その挑戦を継続して支援できないことに申し訳なさともどかしさを感じていました。

「視座高く、より大きなスケールで事業を展開しようとする起業家を、長期的かつ一貫した姿勢で支援したい。」

それこそが、僕がやりたいことであり、やるべきことなのではないか。
そう気づいたとき、独立か否かは些細なことと思うようになりました。

そんな矢先、久しぶりに佐俣アンリさんから連絡をいただきました。
「はやく独立しろ」
そう尻を叩かれるんだろうなぁと、ちょっと憂鬱な気持ちで会いに行ったのを覚えています。
しかし、そこでアンリさんから聞いたのは、僕の考えていたことと同じ、「信じた起業家を長期にわたって応援したい。」という想いと、「それに充分足る規模のファンドを作りたい。」という構想でした。

その後、継続して議論をし、互いの考えを擦り合わせていくのと並行し、他のANRIのメンバーとも親睦を深めていきました。そして、この仲間たちと共に、上述の構想を具現化していきたいと強く思うようになり、ANRIへの参画を決意いたしました。

▪️今後どんなことをやっていくのか
アンリさん、鮫島さんと共に、ジェネラルパートナーとして投資活動とファンド経営を担っていきます。
投資については、ANRIの得意とするシード投資はもとより、シードで出資した支援先のネクストファイナンスの進捗支援とフォローオン投資に加え、シリーズAエントリーの投資を担当していきます。
ANRIが蓄積してきたシード投資の知見と、僕が経験してきたシリーズA以降の投資の知見を融合することで、シードからレイターステージまで一貫して支援できる体制を作っていきます。

また、若いキャピタリストが自発的に挑戦できる環境の整備と、成果にみあった評価と報酬が得られる制度を作ることで、永続的に発展するファンドの基礎を作っていきたいと思っています。

就職活動中に偶然知ったベンチャーキャピタリストいう職業に憧れ、2002年にこの業界に入って17年が経過しました。40歳にして新たな挑戦ができることに、とてもワクワクし、大胸筋がピクピクしております。より一層パンプアップした黒ヒョウを、皆さまよろしくお願いいたします!

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