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裕福なおじさんと美人なお姉さん

1月の仕事がひと段落し、2月の仕事を本格的に始める前に映画を観ようと思い梅田へ。
映画の時間まで少し時間があったので、某カフェチェーン店に行くことにした。


オフィス街にあるカフェだったので、店内は仕事する男性や女性ばかり。
レジで私の1つ前に並んでいた方も、漏れなくスーツ姿の男性とおしゃれな服を着た女性だった。
ただ、なんだかちょっと怪しい。


そのとき女性の顔は見えなかったけど、男性の顔は明らかに部下に見せる顔ではない。ちょっとデレデレしている。それに、身につけているものからしてちょっと経済的に余裕がありそうだ。

女性はすらっとしていて一見賢そうな見た目をしているけど、なんだかちょっと違和感を感じる。私も夜の世界にいたことがあるので、こういう嗅覚は鋭い方だと思う。


そんなことを思いつつも、カフェラテを注文した。出来上がったカフェラテを受け取って、どこの席に座ろうかなぁと思っていたら、ちょうどさっきの男女の近くの席が空いていたので、そこに座ることにした。


最初はイヤホンでVoicyを聴いていたので、周囲の声は何も聞こえていなかった。だけど、やっぱりあの男女に違和感を感じて、Voicyを停止してイヤホンを外すことに。近くの席に座ったとはいえ、会話の内容が詳しく聞こえるわけではない。


男性が一方的にベラベラと話し、女性はそれに相槌を打つように2人の会話は進んでいく。ここで気になったのが、女性はまるで相手の話に興味がなさそうなこと。だけど一生懸命に興味があるフリをしているのが伝わってくる。ときどき大きめのリアクションも入れている。


と、そんなことを思っていたら男性が女性に名刺を渡した。ここでやっぱりパパ活だと確信。


こういう男性は女性に名刺を渡しても、仕事上のメリットは何もないはずなのに「自分はこんな会社を経営していて社会的身分があるんだぞ!」と証明したいのか、女性に名刺を渡したがる傾向がある。


次はLINE交換を始めた。パパ活アプリで知り合ったのかな?LINEを交換したということは、きっと顔合わせしてみて良い感じだったということだろう。


会話の詳しい内容はよく聞こえないけれど、男性が「今度〜〜してあげるよ!」と言ったとき、女性のリアクションは今まででいちばん大きかった。何か買い物に連れてってくれるとか、そういう話だろうか。それにしても、あからさまにテンションを上げていた。


とそんな流れで1時間も経たないうちに、2人はカフェを後にした。初回顔合わせだったのかな。男性は小太りだけど清潔感のある裕福なおじさん、女性は美人でスラッとした20代ぐらいの方だった。


本当は仕事をしようとカフェに入ったのだが、パパ活らしき2人に気を取られて仕事は全然進まなかった。だけど、なかなか興味深かったので、それはそれで良い時間だった。

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