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日本酒のお話 ~ 番外編 利き酒体験記

木咲です。

私は俗に言う馬鹿舌みたいで、何でも「美味しい〜」しか語彙がありません。
日本酒をはじめお酒は好きですが、種類や工程、銘柄などそれほど意識してきたわけでもないのです。
だから、日頃一緒に飲んできた日本酒選びや記録は進雅に任せてひとり好き勝手に酔っぱらっているのですが、今回ばかりはそうもいかない事情がございまして…。

梅雨の晴れ間の日曜日、ドライブがてら行ってきました。ある方に関西のお酒を贈りたい…という用事がありまして、何かこちららしい品をお味を確かめてから差し上げたい…と進雅が探してくれたのが、利き酒の楽しめる奈良の蔵元「春鹿(今西清兵衛商店)」さんです。

運転が苦手で、お出かけは専ら進雅の運転なので、利き酒つまり試飲が出来ないのです。
味見もろくにできないのに、運転すらできないとは、私は何のために居るんだという感じではありますが。

あまり味をきちんと把握できる自信がなかったので、利き酒なんてしたことなかったんですねえ。
というわけで、馬鹿舌頑張りました。

ここ春鹿さんは、日本酒発祥の地といわれる奈良にあります。
奈良公園にほど近く、日曜日ということもあり観光客の方々で利き酒コーナーも満席でした。

レジで500円を支払い席に案内され、試飲できる5種類のお酒の一覧を見ます。なるほど、提供される順番もお店のおすすめ通りに決まっています。

お品書き

50mlほどのかわいいグラスに注いでもらい…まずはこちら。

純米吟醸 超辛口生原酒

①純米吟醸 超辛口生原酒
(アルコール度数/精米度:18度/60%)
白地に青い字の透明な瓶…ここ春鹿さんで一番人気のある緑の瓶の「超辛口」とはまた別のもののようですね。
…と思っている間にお店の人がグラスに注いでくれました。

辛いお酒が少し苦手な私としては、超辛口…のラベルを見ながらおそるおそる口に含みます。
うん、辛い!

しかし、生酒らしい口の中で弾けるような感覚と混ざり合ってあとを引く辛さではありません。
癖がないので辛口が好きな方には、よいと思います。

つぎはこちら。

純米吟醸生酒

②純米吟醸生酒
(アルコール度数/精米度:15度/60%)
「①の超辛口の後だから、少し甘く感じるかもしれません」
というお店の方のお話し通り、最初は甘いと思いましたが、2口、3口と飲んでいくとそれほど甘いわけでもありません。しかし、①の辛さにぼやかされたためか、口の中での勝手な①との比較に終始して飲み終わってしまいました。
お店のおすすめの順番で出てくるわけですが、②を先に飲んだ方が良かったのかもしれない、とちょっと思いました。

2種類飲んだところで、お口直しのお水が注がれます。

春鹿 仕込み水

蔵元でお酒作りに使っているお水だそうで、まろやかだけどスッキリしていて良かったです。
このお水は売っているのかな?と思いましたが、商品棚のところには見つけることができませんでした。

美味しいお水で口をリセットして、再開。

純米吟醸生原酒 鹿鳴 雄町
純米吟醸生原酒 鹿鳴 雄町 無圧搾り

③純米吟醸生原酒 鹿鳴 雄町
(アルコール度数/精米度:17度/55%)
こちらは雄町米を使った純米吟醸。
③と④はなんでも同じお酒で、圧力をかける前に最初に自然に流れ出る分だけを集めたのが④の無圧搾り。

違いはそれだけ。
さて???しかしグラスはひとつ、同時に飲み比べることはできません。
…すっきりしていて控え目なお酒だな、という印象。どんな料理にも合いそうです。

④純米吟醸生原酒 鹿鳴 雄町 無圧搾り
(アルコール度数/精米度:17度/55%)
③と同じお酒で、こぼれ始めなのかそうでないのかの違いだけだというので私には難易度高いと思われましたが
意識して飲むからはあるでしょうけど、すこーし違うような気がしなくもない。(笑)

③の方が、濃い味のおつまみや料理にも対抗できそうです.…まあ気分ですけど。
③もすっきりでしたが、こちらはもっとすっきりというか、あっさりしているような気がしました。
しかしともにアルコール度数は17度ありますので、物足りないということはありません。

でも③と④は決定的な違いってわからないんじゃないでしょうか。
何も言われずに飲んだら、私にはさっぱりかも。(笑)

そして最後。

純米吟醸生原酒 杜氏のひみつ酒

⑤純米吟醸生原酒 杜氏のひみつ酒
(アルコール度数/精米度:17度/60%)
純米吟醸の生原酒を1年氷温熟成したお酒です。
生原酒って出来立てを飲むイメージだったので、1年寝かせるの?って興味津々でした。
おちょこ程度の小さなグラスとはいえ5杯目ともなれば、そろそろいい気分、しかもひみつ酒だよってのも手伝ってわくわくしながら口に運ぶと…うんうん、おいしい。(語彙力なし)
しかしそれではいけないので書くとすると、生原酒や生酒、火を入れたお酒、甘いお酒・辛いお酒の色んなお酒のよいところを少しずつ集めてまとめたような、誰にでも合うお酒だなと思いました。

ここで最後に出てきた奈良漬けを頂いて、さてごちそうさま、と立とうとすると…。
なんとまだおまけがあるとのこと。

春鹿 ときめき スパークリング

★春鹿 ときめき スパークリング
(アルコール度数/精米度:6.5度/70%)
かわいい~(⋈◍>◡<◍)。✧♡
鹿とハートのラベルに見とれます。
度数控え目とはいえ、一般的なビールよりは多い訳ですから、甘くてどんどん飲んでしまいそうなのは注意ですね。


こうして30分ほどかけて5+1種類のお酒を味わって、当初の目的である贈り物にするものを選びます。
うーーん。贈る相手は私と好みは似ている、とお互い思っているので、私がいいと思うもので基本良いので気は楽ですが一応は悩みます。
①は辛い、②はよくわからず。③と④はひとつに絞れない。
なので、ネーミングとラベルの面白さ、味も尖ったところがない⑤の杜氏のひみつ酒、に決めました。

利き酒初めてだったんですが、こうしてあとから思い出して調べながら色々考えてみると面白いですね。
ここ春鹿さんでも季節ごとに提供されるお酒が変わるようですので、機会があればまたやってみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
(*^-^*)

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