読書感想「世界中を「南極」にしよう」

連続投稿頑張ってます 笑。

今日は先日「なぜ自分が南極に行くのか」「行った後何をしたいのか」などを考えるために読んだ南極本(南極に行った人のエッセイの意)の一冊を紹介します。

今日紹介するのは新聞記者柴田鉄治さんの「世界中を「南極」にしよう」です。
彼は、第7次南極観測隊にも同行され、40年の時を超えて再度南極観測隊に参加された経験をもとに書かれています。

特に印象的だったのは、外国の南極研究者との交流です。

南極には「南極条約」という条約があります。

・南極地域の平和的利用(軍事的利用の禁止)
・科学的調査の自由と国際協力
・南極地域における領土主権、請求権の凍結
・核爆発、放射性廃棄物の処分の禁止
・条約の遵守を確保するための監視員の設置
・南極地域に関する共通の利害関係のある事項についての協議の実施
・条約の原則および目的を促進するための措置を立案する会合の開催
(wikipediaより)

一言で言えば、南極は平和的に利用しよう。どこの国にも属していないよ。ってことです。

基本的にA国にあるB国の大使館などは治外法権で別ルールが敷かれることになりますが、南極ではどこの国の基地もフラットな関係性です。

例え他国の基地でも、パスポートなしで出入り自由。
それに、南極で困っているときは互いに船を出したり、飛行機を出したりと相互に助け合いながら活動を行っています。

それらを間近に見た筆者の柴田鉄治さんは、南極を世界平和の先駆けとなる理想郷であると解釈されました。
その平和な世界を南極だけでなく、世界中に広げよう。というのがこの本のタイトルに込められた想いだと思います。

僕自身もその考えには強く賛同します。
世界に平和が訪れることを祈って。

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