トイストーリー4観てきた。やっぱり面白い。
「トイストーリー4」観てきました。
映画を劇場で観るのはだいぶ久々です。
というのも日本の映画館は料金が高すぎるから。(2000円。。)
今放映している作品の中でも、トイストーリーしかまともそうなのが無いし。それ以外を全く観る気が起きない。
そして自分はそもそもトイストーリーの大ファンです。
トイストーリーは自分まさにドンピシャ世代で、小さいころからそのストーリーを追ってきて、見るたびに感動を与えてくれた。
そしてトイストーリー3でついにガチ泣きしました。映画でこんなにも泣いたのはトイストーリーが初めてだった。
もはや自分はウッディ達とともに育ってきたといっても過言ではない。
まあそんなわけで、その4の内容を書きたいところなんですが、ネタバレが嫌な人は見ない方がいいかもです。(もう既に観たって人は多そうだけど)
軽く観たまま思ったままの感想です。
①ウッディの大成長
まずこれです。
トイストーリー1の頃のウッディと比べて、本当に精神的に成長したんだと強く感じる。アンディとともに、ウッディも立派な大人になっている。
まああれから色々ありましたし。成長するのも当然か。
とにかくウッディは自分の身を削ってまで持ち主のために尽くす、献身的でついには聖人のような精神性を持つに至りました。
今回のウッディは今まで以上に「自己犠牲」的だったと感じます。
あまりにも自己犠牲的過ぎて、周りからもヒンシュクを買い、関係の長い仲間からも呆れられる始末。
劇中の最後で、ウッディは大きな決断をします。
最後は周りのために自分を犠牲にするのではなく、自分の為の道を進むために、誰かのおもちゃである事を辞め、自分の人生の為に生きることを決意したのです。故に本当の意味で迷子になったというわけだ。
唯一無二である相棒と別れてまで。
ですがこの最後は必然といえるでしょう。
他作品ですけど、自分が大好きでやまない作品である、ハンター×ハンターのゴンとキルアの別れに似ていて、まずそれを想起しました。
それにしても、ボーのキャラの激変っぷりが凄くて、戸惑いますね。
何があったって感じで、流石のウッディも最初は戸惑ってました。当初のか弱い羊飼いの女性とは真逆の、戦う女性に転身なされました。
「女性の自立」が促されている昨今ですが、トイストーリー4のボーはまさしくそれで、混沌とした社会に出て自立し立派に戦う女性リーダー像を、ボーというキャラで描きたかったなのかなと感じた。
あまりにキャラがそれ系だったので、ウッディもたじたじで引っ張られる立場にあったという、今までとは逆のパターンでした。
正直どんだけひどい環境下にいたらそんな風になるんだと思わざるを得ないですが、おもちゃ界もこう見えて命がけなのだということを、今までのトイストーリーを見てきている人ならまあ解りますよね。
②フォーキーというキャラの存在
フォーキーは今回の騒動の元凶ともいうべきキャラで。このキャラの巻き起こす騒動によってウッディ達は振り回されました。それによって生じたストーリーが今回の主なお話しとなる。
フォーキーとはウッディの現持ち主の女の子が、先割れスプーンを軸にその他のパーツを取り付け、おもちゃ風に創り上げられたキャラで、そのゴミで創られたキャラが意思を持ってしまい、ウッディ達との騒動に発展していくわけです。
このフォーキーはトイストーリーという世界の中においては極めて異質な存在です。
フォーキーは自らはゴミでできているという認識を持っていて、自らごみ箱へとひた走り、ごみ箱に真っ先にダイブするという、トイストーリーに登場するオモチャたちとは真逆の行動と意思を司るキャラ。
それでもその創造主である女の子は、フォーキーを必要としていたので、ウッディは、まだ何もかもが覚束ないフォーキーの手となり足となり奮闘するわけです。
結局フォーキーとは何だったのかって話になりますが、個人的にはこの物語のトリガー役であったというほかないですね。
③悪役は存在せず
それはそうと、本作には悪役は登場しなかったですね。
今までのトイストーリーには何かしらの悪役が登場しましたが、今回はそのような存在は見受けられなかった。
物語の中盤あたりで、ギャビー・ギャビーというアンティークドールが登場しますが、このキャラは是が非でも持ち主が欲しいという、実にこの世界のおもちゃらしい行動意思の持ち主で、その為なら手段を選ばない行動をとりますが、だれからも見向きもされない。
結局彼女もまたかわいそうな人形の一人でした。
この世界のおもちゃは、誰かから必要とされたいという一心で動いている人形も少なくありません。ウッディもまさにそれで、ギャビー・ギャビーもそれです。
アンディはあんなにもウッディを必要としていて、大事にしてくれていたのに、今の持ち主はウッディをないがしろにしていました。その結果があの最後にも結び付いている。
最後にウッディはギャビー・ギャビーを見捨てず救済しますが、ウッディにはギャビー・ギャビーの気持ちが痛いほど解っていたからこそ見捨てなかったんでしょう。
総じていうと、色々考えさせられた話でした。
現実とはこういうものだというのを思い知らされるような内容であり、地味に胸をえぐられます。何とも言えない感情にも何度もなりました。
ですが、トイストーリーが面白いことに変わりはないです。
コメディ要素とパロディ要素もやはり盛り込まれていて、そこは流石ピクサーさんです。笑いの部分は笑わせてもらいました。
トイストーリー4をみて戸惑ったファンや、これはトイストーリーではないと言い切る人もいるでしょうけど、自分から言わせれば、そんな人は本物のトイストーリーファンとは言えませんね。
「あれから新たな持ち主と幸せな物語を歩みましたとさ、はっぴーえんど。」で終わらせたい人であれば、4は見るべきではないとは思いますけどね。
それほどまでに現実を突きつけてくる作品です。
たぶん嫌という人はその現実が受け入れられない人なんでしょう。
そんな感じで、今作は本物のトイストーリーファン向けとも言うべき作品ともいえますね。
今放映している作品の中で何を一番観た方がいいかと問われれば、それは文句なしで「トイストーリー4」しかないと答えます。
では、ここら辺で感想を終わります。
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