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M-1グランプリ2023アナザーストーリー

M-1グランプリ2023
アナザーストーリー

観ました。
福岡では放送されなかったのでTVerで。


第19回目の王者は「令和ロマン」でした。

第1回目の「中川家」以来の出順1組目での優勝。しかも結成6年目という史上最速記録(年齢は霜降り明星が保持)。

お笑いファンの間ではすでにその実力は知られており、僕も例に漏れず2022年の敗者復活からすっかり虜になっていたので今回の優勝はまさに痛快でした。

「笑神籤」でトップバッターとして引き当てられたときは絶望してしまいましたが(「だから野球はキライなんだよ!」と完全なる逆恨みをしてしまった)、なんとか上位3組に残ることに成功し最終決戦で1本目よりさらに“強いネタ”を堂々と披露して見事優勝をかっさらったのでした。

まるで漫画のような1、2フィニッシュ

この大会における最終決戦の模様がまたドラマチックで。

最後の審査員一人ずつの判定でコンビ名がめくれていくのが2組交互に進み、最後の松本人志さんの判定で決定したのですが、本当に最後まで結果が分からない大接戦に。

新王者・令和ロマンに最後まで肉薄したそのコンビというのが「ヤーレンズ」だったのでした。

オードリーやトムブラウンが所属している「ケイダッシュステージ」に所属する彼らですが、惜しいところまでいっていた前年の敗者復活を機にあるコンビと共闘し毎月新ネタを下ろす2マンライブを敢行した努力が報われた瞬間でした。

その2マンライブの相手というのがなんと今回の王者・令和ロマンだったのです。

年齢や芸歴、所属事務所まで異なる2組でしたがなぜか互いの境遇に重なる部分があり手を組み、1年間かけてネタを磨き合い、その結果見事に1、2フィニッシュを決めたのでした。

いや漫画やん。(さらばのネタより引用)

決勝進出の瞬間や決勝当日の舞台裏で互いに讃え合い、高め合う姿は完全にスポーツマンのそれだったのでした。

周りで歓喜する皆さんも含め(特にトムブラウンのお二人!)とても美しい涙で見てるこちらも感動してもらい泣きしてしまいました。


ケムリ氏の父親は登場しなかった

この「アナザーストーリー」ですが、M-1グランプリの公式ドキュメンタリー番組とあって(前年の覇者であるウエストランド井口さんもまさに決勝戦のネタでイジっていましたが)出場者の家族が出演することでも知られています。

「令和ロマンの親」、このワードで連想されるのは「大◯証券(一応伏せとこう)」の副社長でおなじみの松井ケムリさんのお父様は登場するのかと少し期待していた自分がいましたが残念ながら出演はせず。

その代わりに高比良くるまさんのご両親が出演されていて幼少期から研究熱心で好奇心旺盛な様子が語られていました。

どことなく藤井隆さんにも似た豊かな表情と声色で1つのネタの中で何役もの役を演じることの多いくるまさん。

YouTube等でM-1をはじめとする賞レースを分析しまくる様子もインテリな一面もあり、まさに「戦略家と芸術家の両面を併せ持つカリスマ」だという印象。

ちなみに相方のケムリさんも話題性としては前出のお父さんの件が注目されがちですがツッコミの腕も相当だと思っています。

これは「アンタウォッチマン」という番組でラランド(奇しくも令和ロマンと同期!)を評価する際にテレビプロデューサーの佐久間宣行さんが用いていた評論なのですが、“コンビ間でのボキャブラリーのレベルが近く、相手が放ったボケのポイントを誰よりも理解しながらツッコむことができる”というのをこのケムリさんにも感じることができます。

超高速スピードで無数に繰り出されるくるまさんのボケを最も理解し的確に捌けるのはケムリさんだと。まさに評判通りの超エリートコンビですね。


「分析」ではなく「対処」

そんなお二人ですが、もちろん生まれ持っての才能だけでここまできたわけではありません。

特にくるまさんは異常なほどのお笑いファンであり、M-1フリーク。この「アナザーストーリー」でも予選の舞台袖で見ていたトムブラウンのネタを口パクで完コピしながらまるで子供のように爆笑している様子が描かれていたのでした。

圧倒的な分析力でその見立て通り見事なまでの優勝劇だったわけですが、番組のインタビューに対し「自分がやっていることは“分析”ではなく“対処”である」と語るくるまさん。

「このフロアでの戦い方を分析して実践していたら『次のステージにいってください』と言われて次にいく。そしてまたそこでの戦い方を研究しながら実践してここまできた」と。

いやメチャクチャ優秀なビジネスマンですやん。間違いなくお笑いじゃなくても成功するパターンの人!

その他に気になったこと

若手芸人のお笑いライブの企画を長年 少数精鋭で行っているK-PROの児島さんとの関係性もさすがでした。お二人の児嶋さんへの絶対的な信頼具合が伝わってきた。やっぱり児嶋さんはえげつないなと。

そして何といっても「さや香」の出番の少なさ…!(汗)
一応、最終決戦の3組に残ったというのにあまりに触れられていなくてさすがに少し気の毒でした。「2本目、俺だって汗をかきたかった」と言い残した石井さんの想いが気になった。

カベポスター浜田さんのご両親のシーンも何だかグッときましたね。みんな人生をかけて闘っていて、その周りの人達も必死に応援している。出演者の数だけストーリーがあるのです。

それにしてもツッコミの浜田さん、インタビューでも甘噛みしてたような。笑
思わず巻き戻して見直した(そしてやっぱり噛んでいたw)
カベポスターは好きなコンビなので次回もぜひ上がってきて欲しいものです。

あとはラストのジムのケムリさんの姿ですかね。
これは霜降りのせいやさんにインスパイアされたものなのでしょうか。笑

さいごに

やっぱりM-1は最高ですね。
間違いなく毎年一番楽しみにしている番組。

審査員の皆さんの採点も今年も本当にお見事で。
次回の記念すべき第20回目もぜひ変わらぬメンバーで審査して欲しいと思います。


やっぱり僕はお笑いが好き。

お笑いに救われてきた人生なのです。

これからもお笑いとお笑いを愛する人達を好きでいたいとそう思っております。


最後まで読んでいただきありがとうございました☆

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