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現代「夢学」への第一歩

<人類史の裏で暗躍していた「夢学」>

「夢学」という学問分野があるとしよう。
夢学は、自然科学あるいは生命科学の分野だろうか。それとも、たとえばユング心理学が錬金術や「易」や占星術に近づいたように、純粋に「科学的」とは呼べない「非科学」に近い分野だろうか。
もちろん夢学は、「夢とは何か」というテーマを追究する学問ということだが、あなたは「夢学」を心理学の一分野だと思うだろうか。
いや、私なら「心理学が夢学の一分野である」と言うだろう。
実際問題、心理学が誕生するはるか以前から、人は夢をみてきたわけであり、夢を現実生活に役立てもしてきたのだ。いや、そればかりか、一国の運命を左右するような高度に政治的な決断の際に、夢が登場する場面さえある。いわば、「夢学」は人類史の裏側で暗躍してきたのだ。

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