大学入学共通テスト第2日程と特例追試験の中止を求める声明

以下の声明(要望)にご賛同いただける方は,こちらのフォームから署名をお願いします。皆様の署名を添付して,9月10日に声明文を文部科学大臣宛てに提出する予定です。(募集を9月24日午前7時までに延長しました。引き続きよろしくお願いいたします。)

 新型コロナウイルス感染症の影響で「学業の遅れ」が生じている高校3年生に対して、本試験第1日程よりも2週間遅れで設定された第2日程は、時間的にあまりにも限定的なメリットであることに加え、個別大学の学力試験を受験する生徒にとっては、共通テストの受験が遅れる分、個別大学の受験までの時間が短くなることになるため、そもそもメリットとは言えない面があります。
 また、異なる日程の試験の難易度が同等であるかどうかの保証がないため、たとえば第2日程の試験の難易度が第1日程よりも高くなった場合には、救済の意味はなくなります。そして、特例追試験にセンター試験の緊急対応用問題を活用することは、大学入学共通テストと「異なる試験」を実施することとなり、「共通ではない」共通テストの実施は、入学者選抜で最も重要である試験の公平性・公正性に反します。

  私たちの要求は下記の通りです。
1 2週間の間に大学入学共通テストの本試験を2回実施して日程を選択させる方針を取りやめ、本試験は1回とすること。
2 第2日程を取りやめて従来通りの追試験を行い、特例追試験も取りやめること。
  
呼びかけ人
 大内裕和(「入試改革を考える会」代表、中京大学教授・教育社会学)
 吉田弘幸(「入試改革を考える会」、予備校講師・物理)
賛同人
 阿部公彦(東京大学大学院教授・英文学)
 紅野謙介(日本大学教授・日本文学)
 鳥飼玖美子(立教大学名誉教授・英語教育学)
 木村小夜(福井県立大学・教授・日本文学)
 五味渕典嗣(早稲田大学・教授・日本文学)
 島村輝(フェリス女学院大学・教授・日本文学)
 竹内栄美子(明治大学・教授・日本文学)
 鍬田政人(中央大学・教授・数学)

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