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いいな いいな トーキョーギタージャンボリー2022/3/6っていいな①

2022年2月、日本。
UNISON SQUARE GARDEN、そしてXIIXを好きになってまだ日が浅い女が、事務職の仕事をしながら暮らしていた。SNSで流れてくる、よくいる「低賃金OL」というところだろうか。

この頃、この女の中で「斎藤宏介」という男性が目を離せぬ存在になっていた。4th FLOOR、THE KINGS PLACE。この男性が世に放つ音楽、人間性が堪らなくこの女に刺さってしまったという。

そしてこの時、この女は悩んでいた。
「何やら斎藤宏介が"ソロ"で出る、ギター弾き語りイベントがあるらしい。」
この、女にとって得体の知れぬイベントに足を運ぶか、運ばないか。

女はその時を思い出して語る。

「金がないなら捻出すればいいだけだから、さっさとチケット買えばよかったのにね。」

自身の支払い能力と人生においての経験を天秤にかけた結果、女はトーキョーギタージャンボリー2022千穐楽のチケットを握ることになる。なぜか湯呑みが付く、謎のチケットであった。

そしてこの月は、J-WAVE内の番組で月替わりのMCが毎週弾き語りを披露する場に、この男性が出演していた月でもある。
12弦ギターで演奏された、「ハナミズキ」のカンストした幻想さの意味がわからない。今でも。

ラジオで斎藤宏介がギターへの愛を語る度に、「ギタジャン」と呼称されるイベントへの気持ちを募らせる女であった。

そして女は、2022/3/6。両国国技館へ、その足を踏み入れるのである。


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