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STU48に募金するための遠征のようなもの(8月28日24時間テレビSTU48募金レポ)

トンネルを抜けるとそこは甲斐心愛と峯吉愛梨沙と新谷野々花だった。(川端康成著『雪国』より抜粋) 

カープカラーの真紅に染まりし広島の街に、黄色いTシャツを身につけた、チャリティー軍団が集いし場所は、広島テレビ本社1階ロビースペースなり。  

今年もやってきたのでございます。

24時間テレビのお時間でございます。

 チャリティーか、チャリティーじゃないのか? 偽善か? やらせか? 障害者ポルノなのか? 数々の批判に晒されながら、それでも毎年、今年含め続いているのはなぜか? そんなものは、アイドルが募金募集するからに決まっているだろ! 

 というわけで、24時間テレビの黄色いチカチカで洗脳され、24時間テレビのTシャツしか着たことがなく、「24時間戦えますか?」の問いに対して「ブラック企業だ!」と返すのではなく「ビジネスマーン、ビジネスマーン」と叫ぶくらいにチャリティー戦士を自認しております、アンチッチでございます。

 チャリティー精神に満ち満ちた私は思うのです。

募金とは心がこもっていないといけないのではないでしょうか? 同じ100円だとして心がこもっている100円と心がこもっていない100円、どちらがより100円でしょうか? そうです、どちらも一緒です。

 違う! 同じ100円だとしてその100円に距離をかけたほうがより数字の上では強力になるのではないでしょうか? 私の100円を4キロほど離れた武道館に行って募金した場合「400心」がこもった100円になるわけですが、私の100円を700キロ離れた広島で募金した場合、それは「70000心」がこもった100円になるわけです。 

心をこめなくて何が募金でしょう。北斗の拳という学術書で、心をこめることの大切さを学んだ私は、心をこめなければいけないと強く決心したのです。


 チャリティーイズムを体現するべく、私はただひたすらチャリティーに突き動かされ、成田空港から広島空港へ、そして広島市内へと参ったのでございました(地元から成田空港まで1025円。成田から広島まで春秋航空8990円。広島空港から広島市内までのバス代1340円。広島駅前から広島繁華街まで180円。それらを募金に回していればとか野暮なことは言うな)。 

 市電に乗って尾﨑舞美・門田桃奈がすでにいるという広島テレビの社屋を目指す。


 どういったシステムなのか想像できず、画像検索でもなかったので、ただ募金だけしてメンバーの目にも触れずに帰ることになることも覚悟していた。 社屋に着き正面玄関から入るとロビースペースがそのまま簡易スタジオになっており、黄色いシャツを着たボランティアとアナウンサーらしき人が募金箱の前にいる。オンエア中以外はスタジオがそのまま募金会場というわけで。 「募金の人どうぞ」と言われてとりあえず財布の中にあった小銭(おい)を投入する。

目の前の子を見ながら「(あれ?アイドル?かわいいけど、これSTUだっけ?)」と思って会釈して出てくる。

そう、実は尾崎と門田は目の前にいたんだなーって…。いや、まさかしれっと普通にいるとは、ボランティアに混ざっているとは思わないじゃないですか。だから「あれ?」って思ったわけでして、はい、すいません、ちゃんと顔を覚えておけって話ですね。 これだからにわかヲタは嫌ですね。テヘペログリ。 

 とはいえ、前日にもSTUメンとの接触を達成できたとも言えるので、募金をループするのもちょっと躊躇するくらいには人間の心を有しているつもりのアンチ人間なんで、広島テレビを後にして繁華街を路飲みしながらぶらついてみる。

 突然の遠征で、8現場ではないから知り合いもなし。広島に知り合いもいない。まずは街を眺めながら、次回以降行けそうな場所を探索しながら、ある場所を目指す。 


「私」の世界には2人の神様がおられます。

酒神様吉田類様 

猫神様岩合光昭様

 いつぞや見た広島回の吉田類の酒場放浪記で訪ねていた店に行ってみたく、通常一人で居酒屋に入ることはしないのだが、そこだけはどうしても行かなければという使命感のもと、一人鉄板焼屋の暖簾をくぐった。

 「利根屋」https://tabelog.com/hiroshima/A3401/A340101/34003287/  

ここは食レポ日記ではないので詳細は割愛するが、まあべらぼうによろしいお店だった。なんかホルモン焼き的なの3品くらいのオーダーで腹は膨れてしまい、ただただうまいのオンパレード。広島のコンサート後はみんなとここに来なければいけないと強く思った。


2300円ほどの出費は、我が遠征人生では、一人で食事に使った額としては最大だが、こればかりは酒神様の聖地巡礼という意味合いもあったので外せなかったのです。広島でみんなと利根屋に行きてーよ。 

 路飲みと利根屋で酩酊に近かったのでそのまま漫画喫茶へ。8時間で1556円くらい。土曜は高い。シャワー込みなので、まあやむなしの値段であろう。通常エロ動画でシコるのだが、疲れていたのでシャワー後すぐに寝ていた。


 8月28日。

 7時に漫画喫茶を出て、会場近くのコンビニのイートアウトスペースでカフェして、8時ちょっと前に広島テレビに着く。 

テレビ局でしかも24時間テレビ中だから入り口にずっと警備員がいるので、なんかたまりにくい環境。なので、告知にあった「8時台」出演という情報に沿って、8時ピッタリくらいに広島テレビのロビースペースに入ったのです。 …。 

 ……。

 …誰もいない。 スタッフと呼ばれる人間以外の人間がいない。 

すなわちそれはヲタクがいない、一人もいない。

 そして誰もいなくなった。  

『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティ。  

『そして満潮時、鳥居への道はなくなった』安芸の宮島。

 そうではない、そういうわけではない、最初から誰もいない、ただただ誰もいない、だって誰もいないのだもの、という状況だったのです。 

 ロビーに入るとちょうど生放送のリハーサルをしているようで、甲斐心愛、新谷野々花、峯吉愛梨沙の3人がマイクを持ってスタッフとやり取りをしておりました。


 突如テレビ局に不審者ことわたくしが侵入してきたのだから、「ギャー!」と蜘蛛の子を散らすように逃げてもいいものを、目をまんまるとして、驚いた表情で見てくるお三方。

 ありのんコンビに心愛ちゃんという、後のアイドル界御三家、後のアイドル界BIG3、後のアイドル界キングギドラ、と言っても過言ではない3人のアイドルに対して後の乞食ことヲタクこと私はたったの1人。 

 どうなってんだ! 

広島にSTUヲタクはいないのか! 

確かに、確かにこの日は@JAMにSTU48の出演がだいぶ前に決まっていた。

 わたくしも長くヲタクをやってきて、メジャー現場では大人メンバーのほうが人気あるということはどこか肌感覚で分かってきたつもりです。 

あまりにも私の周りには、ドストエフ妹スキーと呼ばれるような文豪しかいない、JKを推すことすら「BBA推し」の烙印を押されかねない環境。なので一般の感覚からどんどん遠ざかっていってしまうわけです。  

そんな環境に身を置きすぎて狂った感覚も、乃木坂やその他メジャーの人気メンバーを見れば、JCを真剣に推すという行為のほうが異常なことは分かってきた。ようやっと分かってきた。知るか。

 なのでありのん、峯吉愛梨沙ちゃんと新谷野々花ちゃんをガチで「だいしゅき」ぶちかます人は少ないのは分かる。

分かるのだが、広島の至宝、甲斐心愛ちゃんに対しても朝8時に来るヲタクがいないというのは想定外だった。

 えー、えー、私も基本スタートダッシュ型、最初のおいしい時期にコスパ重視で通う、乞食(こつじき)属餓鬼ヲタクなので、もちろん、広島まで募金しに行ったのは、人が少なさそうという予想のもと飛びましたよ。

 だからってねー、そんな私の「おいしそー」という想定は、最小3人という予想でしたよ。当初の予想は3~5人でしたよ。

 0人て! じゃあ何かい?私が思いつきで前日に広島行きを決意していなければ、客0人だったということになるではないか。

冗談抜きで、この状況、最近ツイッターで身内トレンドの「助けに来たぞ」「助けに行くぞ」そのものだったのです。

「甲斐心愛!助けに来たぞ!」

「峯吉愛梨沙!助けに来たぞ!」

「新谷野々花!助けに来たぞ!」

ギャグの自覚はあるが、客0という状況から救ったと、自分勝手な解釈はできると言えばできるので、さすがに今回は本当に本当の、純度100%の「助けに来たぞ!」だったのでございます!

 「(マジかよ、俺一人かよ…)」と、さすがに焦りながら、リハが終わり募金できるようになったので、とりあえず小銭をぶち込んで3人にご挨拶。

 「アンチッチさん!」と名乗っていないのにのんちゃんに呼ばれたのはテンション上がった。「来てくれて嬉しいです」みたいなことを三者三様に言ってくれた気がする。 

 たくさんのスタッフに囲まれ見られながらの気まずさに耐えられず、1分もがっつかずに自ら離れる。  

そして生本番を眺めてよいかを尋ねたら「いいよ」って言うので、しばらくその場でただひたすら3人を眺めることに。 眺めるだけの簡単な仕事。否、簡単ではない。不審者という自覚を持ったまま、テレビ局スタッフに囲まれながら、ただそこにいることの苦痛たるや分かるだろうか?

分からないだろう、なぜならこの経験、48という括りでは私だけなはずだからだ。 生放送本番は3人が自己紹介して募金を集めるというもの。  

ありのんの自己紹介は、広島の一般家庭のお茶の間をドン引きさせていたんじゃないだろうか? ウルトラゴリゴリロリロリコンビのありのん。 

その昔、素人ロリコンはなこみく、玄人ロリコンははまらんりー(濵咲友菜&宮里莉羅)と提唱してきたが、倉島杏実という現役JSがSKEにいてもなお、真のロリコンはありのんに行き着くのである。これはマウンティングではない。どう考えても、100%自虐を込めて、ありのんに来るのはやべーヲタクだという自戒の念を込めてである。まあでもありのんは単純にかわいいけどね。

ありのん概論もそのうち論文にしてまとめないといけないと思っている。 

 テレビでやるキャッチフレーズに対して合いの手もいれず、エアーでコール&レスポンスをしていた、本来テレビ局内にいてはいけない人間こと私ことアンチッチ。

 「はいカット」の号令で生本番は終わり、メンバーはそのままはけるかと思いきや、正面中央の募金箱を置いた台の後ろに移動したのだった。

 …なんて言えばいい!これなんて言えばいいの!?

とはまさにこのような状況なのでは?

 甲斐心愛、新谷野々花、峯吉愛梨沙と俺。 

エンジェル、エンジェル、エンジェルと乞食(こつじき)。  

中学2年生、中学1年生、中学1年生と中学21年生。  

かわいい、かわいい、かわいいとさもしい。


 あのですねー、そこに3人立たれて「募金お願いします」空気出されてもですねー、なんとですねー、この空間にはですねー、私しかいないんですよねー。 ニッコニコしながらこちらをガン見してくる3人。  

もちろん君たちの仕事は、善意を受け取ることにある。チャリティーの遂行にある。

 だがよく見てみたまえ。ここには私しかいないではないですか。  

「募金お願いします」オーラはね、駅前とか人がいっぱいいるところでやるものなのだよ、私は君たちの「募金お願いします」オーラを一人で受け取らないといけないなんて、そんなことに耐えられるほど精神は安定もしていないし、実はそんなに図太くはないんだよ、でもでもでもね。 

 可愛いから許すし可愛いから募金する! 

 そのタイミングで、本当に募金だけしに来た一般人がようやっと一人来たので、先に行ってもらい私も再度募金したのです。

 おもむろに財布を取り出して、まさかまさかの紙幣投入。 見栄をはりたかったんです(号泣)。

一人しかいないゆえのプレッシャーに負けて、世間に負けて、競争社会に負けて、最後の最後自分に負けて24時間テレビで1000円札を募金するという。 そこで3人とお話。

 「東京から飛んできちゃった~」と、遠征アピールを欠かさないのが凡ヲタたる私のスタイル。 レポしようかと思ったが覚えていない。そうとうワチャワチャしただけの身のない感じ。しかたない。

(STU公式の画像)


いくら3人を独占とはいえ、テレビスタッフ、アナウンサー、マネージャーに会話が筒抜けであり、監視されているかのような状況を楽しむほどの心の余裕は持たず、「いえーい」ノリで乗り切った。  

ありのんに「ありのん席で応援するよ!」とじゃんけん大会の話を振った時に「心愛のことは?」とつっかかってきたのは萌えた。 心愛も好きなんだよ!

みんな好きなんだよ! 

そうそう、甲斐心愛ちゃんはこの日急遽@JAMに出演することになったので、本当に8時代にいるのか不安だったので、その一事をとっても、8時に広島にいることは正解であり、重要なことであったのです。

 最後に、黄色い24時間テレビ貯金箱を手渡される場面で、3人が同時に差し出してくるから「あら、ハーレム選択肢ですかー、いいですねー」みたいな、0年代妹萌え全盛期のギャルゲーワールドかと突っ込まずにはいられない状況になりました。 

 老害は過去を振り返ることしかできない。 

そう。甲斐心愛、新谷野々花、峯吉愛梨沙から同時にプレゼントを差し出される様はまさに「シスタープリンセス」を彷彿とさせる、お兄ちゃん大好き妹たちによるお兄ちゃん争奪戦という非現実、キングオブフィクション、童貞妄想の頂点、そんな状況が我が眼前で繰り広げられているのでありました。 

 老害なりの例えだと、「ねるとん」ですな。

3つの紙製貯金箱を前に、もし本当にひとつしか取れないとしたら、私は誰からもらうのか真剣に迷ったのです。 

そもそものSTUのきっかけは、SRをザッピングしながら見ていてなんとなく気になった峯吉愛梨沙ちゃんと森下舞羽ちゃん。しかし新谷野々花の正当ストロング妹ちゃんな見た目、そして甲斐心愛という、ショートカット美少女神対応。もはや選択などできようはずはない。

単推しだDDだのくそおっさんどもの戯言に辟易しているのはほぼ全人類だろうが、その瞬間は、単推しなの?DDなの?どっちなの?という命題を突きつけられた気がする。

 はっきり言ってしまえばSTU48に関して、スタートダッシュ含め出遅れに出遅れております私。

「君だ!」という、たった一人の推しを確定することも仮定することもできていない、そんな我が心の中を喪黒福造が「ドーン!」としてくるかのような、甲斐心愛、新谷野々花、峯吉愛梨沙からの貯金箱プレゼントフォーミー攻勢。

 「あぁーーー」 

「あぁーーーーーーー」

 体の芯から、肺の全細胞からの咆哮が止まらない。

 神よ。私一人でこの状況を乗り切ることはできませぬ。 

 甲斐心愛も好きなんです。

 新谷野々花も好きなんです。

 峯吉愛梨沙も好きなんです。

 森下舞羽ちゃんももちろん好きなんです。

 榊美優ちゃんもめっちゃ気になっているんです。 

チーム8のことはもう忘れました、ちょいちょいちょーい。


 …さておき、天国と地獄は表裏一体というか、本来おいしいに次ぐおいしいシチュエーションにありながら、我の32bitポンコツ脳みそでは処理しきれず、黒煙をあげかけたところで、「じゃあ3人分持っていってください」って甲斐心愛ちゃんが言ってくれた気がする。 

こうして私は甲斐心愛ちゃん新谷野々花ちゃん峯吉愛梨沙ちゃんから貯金箱を受け取るという、史上最も難しいミッションをクリアしてその場を去ったのであった。 

 去ったのです。なぜならば、辛かったから。  

通常おいしい現場は意地でも隠して、自分だけおいしければいいの精神でやっておりますが、生まれて初めて、ツイッターで、不特定多数にたいして「おいしいから早くヲタクども来い」という趣旨の呟きをしたのでした。 

一人であの空間にいることは、実質無理。辛いにもほどがある。 だって、待てども待てども誰も来ないのですもの。  

なので、一度社屋を後にして、もらった貯金箱をフル活用しようと、小銭を作る旅に出ることに。 ATMに1000円札をぶち込み、金額指定で「1円預入」を実行。

999円の小銭を量産して、貯金箱をいっぱいにして、広島テレビに8時台後半戻ってきたのです。人はこれを厚顔無恥と呼ぶのでしょうが、そこは芝居で、「貯めてきたよー!」と、さも路上に立って善意を貯めてきた体を装ったのです。

 そういった茶番を挟むことでなんとか8時台にトータル3ループしたのでした。 そして、私のヲタ活人生でまた一つ学ぶことができたのです。 完全に1人はおいしくない。つらい。以上。

 3度目の募金をして、ちょっと街をぶらついて戻ってくると、「おじパン」というパンダのキャラクターTシャツを着た人がいたので思わず話しかける。 「おじパン」は新谷野々花ちゃんが好きなキャラクターだ。 聞くと金曜日の広島戦から見に来た東京からの遠征民だという。

 おい!なぜ8時に来なかったんだ、あなただけでもいたのならば、もうちょっと私も自由に遊べたのに。

とは思いつつも、 まあ、わかりますよ。人間が朝の8時にアイドル見に行くのがどれほど苦痛か、苦痛たるや。夜行バスで早朝到着した土地以外の朝現場はただひたすら苦痛でしたかない。

 だから攻めるようなこともせず(当たり前だろ)、談笑しつつ、10時20分からリハをやると聞いていたので厚顔無恥に再びの広島テレビ社屋内へ。 

 てっきり8時台だけの出演と思っていた甲斐心愛ちゃんがまだいる。

@JAMのSTU出演は17時?くらいのようだと後から知ったが、途中リハ中に心愛ちゃんがマネージャーに「間に合いますか?大丈夫ですか?」と、本番ほっぽってもう行こうと言っていたのが微笑ましかった。 本番までのいっとき、MCのアナウンサーさんがメンバーの緊張をほぐそうと色々質問していた。

 甲斐心愛ちゃんは、夏休みの宿題を7月中に全部終わらせたとかそんな話。

あとは、宿題の話をふられた新谷野々花ちゃんが、広島市の古地図と現代の地図を比べて発表する宿題をやっているので、広島の昔の地形を勉強していると言った話もしていた。

甲斐心愛ちゃんナチュラルボーン型タレントだよなー。アイドルというよりタレント能力が高そう。 10時台の本番が終わり、終わった瞬間24時間Tシャツのまま広島テレビを後にする甲斐心愛ちゃん。 

「@JAMがんばってきて!かましてきて!」ってグッジョブサインして送り出す。心愛ちゃんの眩しい笑顔がたまらない。 

 私はまだ現時点で甲斐心愛単推し、激推しという立場をとってはいないのですが、もし甲斐心愛推しがこの日8時代募金して、同電して横浜へ行き@JAMも見たならば、現時点でそいつが甲斐心愛TOになれたのに。 と思いながら、甲斐心愛ちゃんに手を振り、スタジオにまだいるありのんに手を振り、再度の貯金箱募金敢行。 

 それにしてもあれですね。ありのんって小さいんですね。 本人たちも言っていましたが、握手会は台の上に乗っているそうなので、いかにこの二人がちびっ子だということを体感できていなかったのです。

 ありのんが2人並んでワチャワチャしているのを見ていると、これはハードロリ案件だなと。

48に久しぶりのハードロリ案件がきたなと思ったわけで。 でも本当にかわいい。 かわいいは正義党としてかわいいものを眺めることを生業にしたいけど、生業にはならないから、ただひたすら広島テレビでありのんを眺め続けておりました。 

多分一生分のありのんレス成分を被爆、失礼、被弾、失礼、摂取できた11時から13時位までの2時間。 最後終わってはける時に「じゃんけん大会絶対優勝だよ!」と言うと「がんばるー」「おー」みたいな反応。

来てよかった。 一応メインのありのん甲斐心愛を見るというミッションを達成したので、一息つくために、広島テレビ正面のお好み焼き屋に入ってみて一人広島風お好み焼き(この表現が怒りを買うというのは聞いてはいるが、日本語的にあのお好み焼きを説明するなら広島風お好み焼きと評するしかない)。


 局に戻るとSTU48の塩井日奈子ちゃんと矢野帆夏ちゃんが登場。 

矢野帆夏ちゃんは、8月6日の岡山イベントでちょっと印象に残っていた子。 個人的には覚えやすい、好みな顔。 そこからもひたすらメンバーを眺めて、たまに募金に行くだけの作業。  

午後になるとさすがに、ヲタクは常時5~8人はいるようになっていた。

 広島在住のヲタに「なんで8時来ないんですか!どれだけ俺が辛かったか」と説教したんですが、逆に東京は秋葉原で、例えばありのんが募金をするとして、時間は8時台、10時台、11時台という発表があったとしたなら、確かに「8時めんどくせー、11時でいいや」ってなるのは分かるので、分かるとだけ伝えておきました。 

 STUは好きだけど、まだ過度にのめり込んではいないので、塩井日奈子ちゃん矢野帆夏ちゃんタイム中にプチ広島観光を敢行。  

恥ずかしながら始めて原爆ドームを拝見。


うだるような暑さの中、あの建物を眺めて、はだしのゲンなんかを思い出してみると、もはや「想像」という言葉が失礼な、真の地獄がほんの72年前ここにあったんだと噛み締めてから、スーパーでストロングチューハイを贖い、何度目かのチャリティー募金をするために広島テレビへ戻る。 

平和ではあるのだが、おばあちゃんの年金を拝借した時のような、もやもやが一瞬心中を支配する。 

 酒を飲み終わり、広島テレビに再度戻ると、なにやらリハで私が朝書いたメッセージが読まれていたということ。

 そんなことを言われては、本番で私が書いたメッセージが流れるところを見るまで帰れないではないか。 結句、17時20分くらいまで広島テレビのロビー内にとどまったことになる。

 ここでも、一生分塩井日奈子氏と矢野帆夏氏を眺めた塩梅になったのです。 そして最後の最後、件(くだん)のメッセージが読まれ生放送本番終了。


 すかさず、「何度目の青空か?」よろしく、「何度目の厚顔無恥募金か?」を決めるべく、募金に行く。

 「最後紹介されていましたね!」「アンチッチさん!」っていう、STUの優しさに包まれながら、18きっぷでの帰還を予定していたので、グッバイの儀式をして広島駅に急ぎ移動したのです。 

 広島から大阪があんなに遠いなんて知らなかった、という初体験をしながら大阪へ0時過ぎに帰還して、知人宅へ泊めてもらい、「今日俺は、48現場なのに、客が俺一人を経験した」漫談をしたという。

 このたびの遠征。 「行かなくて後悔より行って後悔」なんてどこの現場ヲタクが言い出したか分からないですが、そんな用語もあるみたいですが、「行ってモヤモヤ」「行ってみて、なんて言えばいい」という現場もあるんだということが分かりました。

 正直「人が少なくておいしそう」で飛んだ広島遠征。蓋を開けたら、人が少ないんじゃない、「無」だったという。

 しかしてしかし、これはこれであまりにも貴重な経験であるとは思う。

 握手会でどんなに過疎ろうが、突発イベントでどんなに過疎ろうが、ごくわずかかもしれないがヲタクは絶対にいる。ゼブラエンジェル系のパチンコ屋訪問も、パチンコ客というものが絶対にいる。

すくなくとも、スケージュールとして公開されているイベントで、48というメジャーで客0人は聞いたことがないし、ないはずなんだ。あったなら教えてください。一般人もいないというのがこの場合重要なんです。それはゲリライベントではだめです。

ちゃんと告知があったイベントで客0人、1人があったかどうか。ないはず。 それがあった。 この体験はお金で買えない経験でしょう。決して狙っては得られない経験。

そして、いっときでも甲斐心愛、新谷野々花、峯吉愛梨沙がシスタープリンセスよろしく、「お兄ちゃん♡」な感じで並んでいるのを私だけが独占できた、神が与えてくれた、否、神様がいるのならあの天使3人とアンチッチを同じ空間に置くようなことはしないだろうから、神が見落としていたあの空間。亜空間。妹亜空間。

「この景色が見たかったんです!」と俺の中の大島優子が涙ながらに訴える。

  

こればかりは私だけが独占できた、珠玉の時間。 何があるかは分からないが、現場にしか答えはないということの決定的確信。 

だって、ヲタク0人はいくらなんでも予想できなかったし、体験できるとは思っていなかった。 

 私がチャリティー精神に満ち溢れていて、チャリティーせずにはいられない体質だったことに、私が私に感謝しつつ、チャリティー遠征の感想としては「1人で募金ループは無理だよ!」でございます。 

 さあ、じゃんけん大会優勝はありのんに決まったわけですから、我々ロリコンの時代が再びくるのです。ロリコン復権でございます!

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