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ショート動画からAIまで - 2023年のSNSマーケティング最前線


はじめに

SNSマーケティングは、ビジネスの成功にとって不可欠な要素となっています。その影響力は日々増しており、新たなトレンドが次々と生まれています。今回は、現代のビジネス環境においてますます重要性を増しているSNSマーケティングについて、その最新の動向とトレンドを探求します。

総務省の調査から見るSNSの利用状況

総務省の「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」による、年代別・性別別のSNSの利用率を見てみると、SNSの利用率は年々増加傾向にあります。特に若年層ではSNSの利用が一般的で、その活用方法も多岐にわたります。
SNS別に見てみると例えば、Instagram・TikTokは10代・20代の利用率が多く、Twitter・Facebookは相対的に40代~60代の利用率が多いことが分かります。また性別別に見ると、女性のInstagram利用率が高いことも明らかになっています。こうした利用状況については、マーケティングをする上でのベースとして、把握しておくことが重要です。

各SNSの現況

  1. Twitter:Twitter(X)は、イーロン・マスク氏が買収し、名前をXに変更したことで話題になりました。
    Xは万能アプリを目指しており、メッセージや動画、音楽、ゲームなど様々な機能を提供しています。また、クリエイター向けの広告収益分配プログラムを開始したり、背景情報機能を導入したりと、ユーザーの利便性や安全性を高める取り組みも行っています。
    月間アクティブユーザー数は1億5,200万人で、日本では6,200万人が利用しています。主な利用者層は20代から30代で、短文で情報を発信できることや、ハッシュタグでユーザー同士がつながれることが特徴です。

  2. Instagram:Instagramは、写真や動画を共有できるSNSです。商品やサービスの魅力を視覚的に伝えるのに適しています。また、ストーリーで日々の出来事をシェアすることで、ユーザーとの親近感を深めることができます。
    月間アクティブユーザー数は10億人で、日本では3,300万人が利用しています。主な利用者層は10代から20代で、特にF1層(20-35歳女性)に多く支持されています。男性も急増中です。

  3. Facebook:Facebookは、友人や家族とつながることができるSNSです。企業やブランドのファンや顧客とつながるのに適しています。また、グループで情報や意見を共有することで、ユーザーの意見を収集することができます。
    月間アクティブユーザー数は29億人で、日本では1,500万人が利用しています。主な利用者層は30代から40代で、若年層(10代)の利用率が低めです。

  4. Threads:Meta(旧Facebook)が開発した新しい短文投稿SNS。Threadsはテキストベースで、Twitter(X)と競合する可能性があります。Threadsでは、Instagramのアカウントを使って、テキストベースの会話に参加でき、コミュニティが集まって、関心のあるトピックやトレンドについて話し合える場です。現在iOSとAndroidで利用可能。Threadsの認知度は1カ月で約2割まで拡大しましたが、利用率はまだ低いのが現状です。

  5. TikTok:TikTokは、短尺の動画で情報を発信できるSNSで、TikTokでは、いいねやシェアでユーザー同士がつながれるほか、音楽やフィルターなどの編集機能も充実しています。
    月間アクティブユーザー数は10億人に達しています。日本では1,500万人が利用しており、主な利用者層は10代から20代です。さらに、ワーナー・ミュージック・グループとのパートナーシップを拡大し、アーティストや作詞・作曲家に新たな収益やマーケティングの機会を提供することも発表しています。

  6. YouTube:YouTubeは、動画を視聴できるSNSで、チャンネル登録で好きなクリエイターやチャンネルの動画を見られるほか、ライブ配信やコメントなどのコミュニケーション機能も充実しています。
    月間アクティブユーザー数は20億人に達しています。日本では6,500万人が利用しており、主な利用者層は10代から60代です。
    2023年7月には、YouTube Musicが日本で正式にサービス開始しました。YouTube Musicは、YouTubeの音楽コンテンツを集約した音楽ストリーミングサービスで、オフィシャル音源だけでなく、ライブ映像やカバー曲、リミックスなども楽しめます。また、YouTube Shortsが日本でも利用可能になりました。YouTube Shortsは、15秒以内の短い動画を作成・視聴できる機能で、TikTokに似た仕組みです。

2023年のSNS動向・トレンド予測

  • ショート動画の競争激化:TikTokの成功を受けて、各SNSでもショート動画の投稿・閲覧が増えています。この動向は2023年も続くと予測されます。

  • 縦型動画の引き続きの流行:スマートフォンの普及に伴い、縦型動画の需要が増えています。ユーザーの視聴体験を向上させるため、このトレンドは続くでしょう。

  • AI導入の加速:AI技術の進化により、パーソナライズされた広告配信やユーザー分析が可能になっています。これにより、より効果的なマーケティングが可能になります。

自社にSNSマーケティングを取り入れる際のポイント

これらのトレンドを踏まえた上で、自社にSNSマーケティングを取り入れる際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

  1. ターゲットとなるユーザー層のSNS利用状況を把握する:どのSNSがターゲットユーザーにとって最も適しているかを理解することが重要です。

  2. 最新のトレンドを取り入れつつ、自社のブランドイメージを保つ:新しいトレンドを取り入れることは重要ですが、それが自社のブランドイメージやメッセージと矛盾しないように注意が必要です。

  3. 定量的・定性的な分析を行い、戦略を見直す:SNSマーケティングは即時性があります。そのため、定期的に結果を分析し、戦略を見直すことが重要です。

まとめ

SNSマーケティングは、現代のビジネスにおいて欠かせない戦略の一つです。最新のトレンドを理解し、それを自社のマーケティング戦略に適切に取り入れることで、より効果的な結果を得ることができます。これからもSNSの動向を注視し、その変化に柔軟に対応していきましょう。

みなさまの成功や幸せへのヒント・気づきになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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