日本じゃありえない人身事故から学んだ、行動すればするほどマインドで伝わるできごと in アフリカ
英語が話せないから行動できない、と悩んでいらっしゃる方も多いかも。人と繋がりたいのなら、「言語」と「行動」どちらも大事だと思うけど、優先順位を付けるなら確実に「行動」を先にするべきだと思ってます。
なぜならば、伝えたい気持ちがあると、
→行動して
→行動した先により伝えたい気持ちが芽生え
→そこで言語が必要になる
からです。
使いたい言語が先にあって、それを使うために行動するのもいいけど、前者のパターンの方が確実に伝わります。
そして何なら、言語がなくても「行動」さえあればここまで伝わるんだね!っていう話を、アフリカ生活を振り返りながらしたいと思います。
私が住んでいた西アフリカにあるモーリタニアは、とってもとっても貧しくて、毎日を生きていくのに必死な人たちがたくさんいます。
国は少しずつ発展しているのだけど、まだ社会のルールが無いから、みんな自由過ぎるほど自由に生きていて、
交通に関して言えば、車を運転していてぶつかり合うのは普通だし、逆走も普通だし、
行きたい方向に車を運転するだけなので、毎日マリオカートみたいでした。
信号機もほとんど壊れているので、交差点でブレーキ踏まずに複数の車が入ってきてぶつかり、8人一気に死んでしまうとか、
壊れたサイドミラーがぶらぶらぶら下がったまま走っている車も動けばいいよね、って感じだし
走行中に車が動かなくなると、人がたくさん集まってきてみんなで車を押す光景とか、
日本ではありえないことをたくさん見ることができました。
路上に私みたいな日本人が立つと、一瞬にして物乞いの子供たちに囲まれ、最初はそれが怖かったけど、それは彼らにとっては仕事で、必死に生きているモーリタニアの人たちから毎日生きている素晴らしさを学び、今となっては彼らに感謝しています。
そんなモーリタニアでいつものように物乞いをしていた女性がいました。背中には赤ん坊を背負いかなり車に近い距離で物乞いしていました。
彼女の横を通る時、かなりスピードを落としてすれ違ったのだけど、私が横を通ったその瞬間に背中で寝ていた赤ん坊の頭がコクっと後ろに下がりました。
その赤ん坊の頭が私の車のサイドミラーに当たり、赤ん坊は大泣き。私もショックでパニックになりました。物乞いをしていたお母さんは現地のハッサニア語で怒鳴ってきたけど、私だって「こんな路上のど真ん中でやるなよ!」って日本語で怒鳴りました。
モーリタニアは英語が全く通じないフランス語圏なのですが、フランス語をサボりまくっていた私は、日本語で言うのが1番伝わると思ったのです。
日本だったら大変な人身事故なのだけど、常に人と車がぶつかっているモーリタニアではお互いケガがなければいいよね、って感じで
とりあえず赤ちゃんにケガがないことだけは確認しました。
とはいえ、日本でも人身事故を起こしたことなどないのに、海外でしかも赤ん坊に自分の運転している車がぶつかったことがショック過ぎてその日は眠れませんでした。
たまたまタイミング悪くぶつかったにしても、同じ母親という立場で考えたら、我が子の頭に車のサイドミラーが当たるなんて、怒るに決まっているし、心配な気持ちは全世界の母親は共通なはず。
そこで翌日、私たちが食べていた3年落ちの日本からの支援米を2kgほど、袋に入れて彼女がいつも物乞いをしているところに歩いて持っていきました。
仏語もハッサニア語も話せない私と、英語も日本語も全く理解できない彼女。
こういう状況は母国語が1番。日本語でひたすら伝えました。
赤ちゃんは大丈夫だったのか?
心配だったよね。
本当にごめんなさい。
危ないから路上のど真ん中でやる時は赤ん坊と一緒じゃない方がいいよ。
私たちの共通点は子の母ってことしかなかったけど、彼女の表情から気持ちが通じ合った気がしました。それは私が持っていった日本米をもらえたから?かもしれないけど(笑)
言語を超えて通じ合ったと私は思ってます。
あの時あれだけ行動できたのは、自分が同じ母親ってことと赤ん坊に車をぶつけたショックがあったからなのだけど
分かり合いたい気持ちが先走って、そこに共通言語がゼロだったことなどもはやどうでもよかったです。
赤ん坊に車がぶつかるレベルのことなんて日本では起きないだろうことだけど、“伝えたい”って思う出来事に遭遇するには、じっとしていては起こらなくて
まず何でもいいので行動してみると、そこに何か事件や出会いが生まれ、共通言語と言われる「英語」を使いたくなる、というか、使わないと困る
ことになるんだと思います。
“英語を使うチャンスがない。”
とよく皆さん言われているけど、いっぱい行動してみてください。ありますよ、日本でも。話しかけて欲しい外国人たくさんいるし、日本人に興味ある英語話者はたくさんいます。
1つ過去の自分に伝えたいのは、あれだけフランス語を学べる環境にいたのにいろいろ言い訳してフランス語を諦めてしまったのは本当に勿体なかった。本当に気持ちを伝えたい場面で、物乞いしていた彼女が分かるフランス語で話せていたらもっともっと分かち合えたんじゃないのかな、っていうことですね。
死ぬ前にいつか必ず戻りたい国、モーリタニア。あなたが日本で何かに悩んでいるんだったら、モーリタニアに行ってみてください。生きているだけでこんなに幸せなんだね、って思えるし、今悩んでいることってほんとちっぽけだったりしますよ。
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【自己紹介&このブログについて】
Any Age English代表
英会話コーチ&英会話講師 江口りえ です。
英会話上達を目指すやり直し英語学習者さんに参考になれば嬉しいです♪
英語を学習するのに遅いことなど全くなくて、周りを気にせずドーーーン!と自信を持って英語学習に取り組んでいただきたいです!
このNoteには、お勉強が大嫌いで英語が全然話せなかった私が、いろんな事件に巻き込まれ、落ち込み、経験を得て、マインドが変わり、今では世界を相手に英語でやりとりできる自信がついた、そんな過去の自分に向けて
あの時”こうしておけばもっとよかったんじゃない?“っていう目線で書いています。
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