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7 虚言

2014年11月18日

「おはよ(^ ^)」
「おはよー☆」
「今日もお仕事頑張って下さい(^ ^)/」
「なんだか形式的〜(●`з´●)BooBoo! 今日はちゃんとお昼寝してください♪~(・ε・。)」

「だって甘いLINE送ったら、今日もぱるお君のお仕事邪魔しちゃうでしょう(^^;;笑」

「彩乃さんだけだよ?邪魔していのは。笑。彼とは、こうしてやりとりしないの?お店が忙しい人?」

「好きな人は…朝に2〜3通くらいかな?お仕事が終わっても、5通くらいかな。。。有名女性ブランド服の会社で働いていて…経理だから、今 お給料関係と年末調整とかで超忙しいみたい(._.) 職場が表参道…って、、、ありえないよね^_^;笑。私には表参道は仕事する場所ではないです(O_O)笑」

「ん〜でも、彩乃さんと表参道は、わりと結びつくけど(^-^) フォロワーさんも、そんなイメージだと思うなー」

「そぅ>_<? 私は芝浦と恵比寿と霞ヶ関と銀座が職場でした。。。やっぱり表参道は、別格だよ〜>_< 空気が違うもん。。。でも別に服装がオシャレな人ではないんだけどね…イケメン風。。。かな?俳優のTに似てる… ドラマの役柄の方ね…(・・;)笑」

「オレからしたら、東京のどの地名も、オサレ〜☆に聞こえて区別つかないけどね(-∀-。) 彩乃さん、、て、、イケメン好き(。-`ω-)?」

「大阪も素敵な場所ですよ^ ^ イケメン…(・・;) ん〜 浪人生の “大人にしてあげる…” の男の子はイケメンじゃなかったよ。。。(._.) 俳優のMに似ていた(^^;;  私の今 好きな人は会うまで顔を見たことがなかったの… 顔で選んだりはできません(°_°)笑。フィーリングかな?ぱるお君の顔は好きだよ❤︎」

「そっか。。そう書いてたね(^-^) フィーリングかぁ… レベルが高いΣ(T□T) オレはまだ、全貌を見せてはいないぞよ?笑」

「全貌…(((o(*゚▽゚*)o))) 目が見えれば、大体のイメージがわく❤︎笑。逆に口だけだと…ん〜わからないよね(^^;;笑」

「むむむ。口は分からないのか(」°ロ°)」 よく色っぽい唇💋写真を載せている女性に、釣られているぜよ(lll-ω-)笑」

「ぱるお君の口は見えてないよね(^^;; 口は あまり変わらなくない?私は口が小さいからなぁ〜T^T」

「口はねぇ、クイッてなってる。笑。分かんないっか(^-^;) 写真… あ、ダメだ…
いま無精ヒゲがil||li (OдO`) il||li また今度ね。エロい口してる、って言われますが(つA`)」

「クイッって口角が上がってるってことかな^ ^❤︎ 私がLINE送ると、お仕事にならないでしょう>_<?」

「そうそう、上がってるの。彩乃さん、正直にメンドーならメンドーって言ってねヾ(_ _。) コメント返しが、できないんでしょう?オレのことは、適当に放っておいて(^_-)-☆仕事は今、閑散期だから、ないんだよ。笑。適度にやってるからヽ(*´∀`)ノ 裸以外は困らないよ。笑。裸は別の意味で困る(/∀\*)」

「メンド〜ではない(^ ^)笑。ぱるお君が暇な時に返信してくれればいいです(・・;)私は午前中はダラダラと家事を。。。コメント返信は、まとめて午後に…笑。うちの旦那さんも、今年いっぱい暇だから、昨日なんて17時半に帰宅した(°_°) 結局 子供が部活へ行っても眠れなかったよ(>_<)!どっか寄ってくれば?って聞いたら、帰って来たかったんだもん(^-^)/って。。。子供が小さい時は、早く帰ってきて手伝って欲しいけど…今は早いと困る…(._.) では 裸の写メを希望❤︎」

「困るのは、彩乃さんの裸だってば。笑。オレの裸なんか見て、どーすんの( ̄∀ ̄)3 ダンナさんに早く帰って来られて困る話は、よく聞くよね…(^-^;) 今日はじゃあ、早くお昼寝したほうがいいよ!おやすみ(^_-)-☆」

好きな人ともLINEしていたのか。
直哉に「おはよう」を送ってくる前だろうか?日中は、好きな人とLINEができないから、直哉相手に暇つぶしをしているのだろうか?顔も見たことがない人と会うぐらい、出会い系に慣れているのだろうか?至極普通の日常会話の中にも、彩乃の二面性とも言える異常な行動が、直哉の頭を混乱させる。

そして、毎日と言ってもいいほど、昼寝をしているようだ。直哉の妻は、同じ専業主婦でも、毎日昼寝しているとは聞いたことがない。昼寝は口実か?何か他の用事のために、そう言って切り上げているのだろうか?他にも連絡を取っている男がいるのだろうか?それとも、直哉の仕事に気遣ってだろうか?彩乃を知れば知るほど、直哉の頭の中の疑問符は増えるばかりだ。

「お仕事終わったの(^ ^)?」
「終わったよ。。ヒドいょ… 彩乃ちゃん。・゚・(´□`*)。・゚・」
「何で(>_<)!!!笑」
「ノロケ日記。.。:+*(>ω<。)*+:。.。」
「妄想ノロケ日記でも書いて下さい❤︎ 私のフォロワーさんにアダルト路線のGさんがいるんだけど、今度 私をモデルに書いて下さい❤︎って頼んだら… いいの?って返信されちゃった❤︎楽しみです(*゚▽゚*) さっきの日記の写メだとバレちゃうかな?」

「むぅー(-ω-;) バレるって?チョット暗くて、もったいない❤︎ ピュア路線だから、考えとく(;¬∀¬)」

「だって… バレたら困るもん(°_°) これを投稿する前に、潮吹いた日記は消しちゃった(>_<) 別に ぱるお君はアダルトな日記を書かなくていいです❤︎笑」

「顔がバレたらってこと?」
「そうそう(°_°)」
「あぁー  確かに!」
「だって20以上も年下の子と何人もエッチしちゃってるのは。。。ね(._.)」

「フォロワーさん多いと、気になるよね」
「大学生のお母さんとか…私のことを絞め殺したいと思ってるはず。。。(._.)」

「知らない人の方が増えた?」
「何で?知らない人が増えた?」
「潮吹き日記のこと❤︎」
「あの時は、すごく増えた(・・;)笑」
「でもね…1ヶ月前に、あの男の子がウチに入って来ちゃって。。。怖かったから、ベランダへ逃げたの。」

「なにそれ⁉︎ なにその怖い話Σ(゚Д゚;)」
「すごく怖かったよ。。。リビングまで入って来ちゃって…不法侵入だったの。。。ベランダに逃げて、外に出るまで部屋に入りません…と伝えて、30分くらい帰ってくれなかったの… その男の子は本当に私の事が好きだったの。。。」

「いくら好きでも、それはちょっと… で、大丈夫だったの?彩乃さんは」

「道に出るまで、部屋に入らないから…って言ったの。。。ウチの近所は、みんな家に誰かしらいるから 無理やりしたら叫ぶから>_<!って言ったの。。。リビングに入ったら、絶対に無理やりされちゃうから… 来た時点で、もうやめよう。。。って言ったの…」

「彩乃さん、意志は強そうだから大丈夫そうだけど、気を付けないとダメだよ?綺麗だし、優しいし、みんなの相手してあげるから、勘違いする人もいそうだよ?オレも含めだけど。笑」

「でも怖かったよ…(._.) M大の子は、脅迫だった。。。私にも “大人にしてあげる…” の日記の彼の大学にも電話をしようとしていたの。。。怖かった(>_<)」

「特に、そんな若い子はダメ!理性が効かないよ?ホントにもぅー(*`э´)ξ」

「“大人にしてあげる…” の子はB大に行ってるの。。。M大の子が、すごくヤキモチを妬いてしまって。。。大変だった…(._.)」

「もう自宅でしょ?また明日で大丈夫だよ(^-^)」
「うん(^-^)」

大学生ぐらいの年頃の男と何人も… 彩乃の日記には書かれていたとはいえ、その表現をあらためて聞くと、直哉は嫉妬とともに下半身が興奮する感覚を覚えた。40を過ぎた人妻が、童貞から大人へ導いてあげる・・・そんな世界はアダルトビデオの中でしか起こりえないと思っていた。

彩乃に潮を吹かせた男が、ストーカーまがいになっていることも、半分以上虚言だと思って聞いていた。普通に不法侵入ではないか。警察に通報してもおかしくない話だ。ベランダに逃げたからといって収拾がつくものだろうか。彩乃の日記に添付されていたフローリングに飛び散った潮の画像が、直哉の頭から離れない。だが、これも作り話かもしれない。単に水を撒けば、こんな写真はいくらでも撮れる。サイト内で人気を得るために作ったフィクション日記なのではないだろうか。

ただ、もし真実だとしたら、大学生を何人も手玉に取っている彩乃にとって、彼らの間に生じる嫉妬という刃が、凶器となってしまうこともあり得る。特に、童貞を捧げた女性については、特別な感情を持ち続けるような気がした。

彩乃を心配する想いと、彩乃への不信が交錯する中、もしかしたら真実かもしれないという思いが、直哉の陰茎を膨張させた。
(つづく)


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