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「怖いホラー」と「怖くないホラー」

私はホラーがすごい苦手なのですが、時々ホラーが見たくなります。ホラー映画って結構どんでん返しものも多くて、周りで「メッチャ面白かった!ネタバレはできないけど…」みたいに褒められているとすげ〜〜気になってしまう。

小さいころからホラーを見るときは、怖いシーンは布団にこもるか他の部屋に行き、怖くなくなるとまた映像を見る、という行動をしていました。映画館では目をつぶっています。そこまでしてなんで見たいんだ?と自分でも思うんですけど…はい…。

これまで見たホラー映画で怖さの基準になっているのは「貞子vs伽倻子」(これは「百合ですよ」と言われたので見に行った。個人的には百合ではなかったが面白かった)で、ホラーを見ようかどうしようか悩むときは「さだかやより怖いかどうか」をオススメしてくれた人に聞くのですが、だいたい「さだかやよりは怖いんじゃないかな…」と言われます。

この間見に行った「ヘレディタリー/継承」は、明らかに怖かったですね。登場人物の会話がないシーンはだいたい怖いシーンなので、6割くらい薄目、1割くらいは完全に目をつぶっていました。

「IT」も見に行って、あれもメチャクチャ怖かったですが、あの怖さはビックリ箱というか遊園地的な怖さで、すごい怖いけど比較的目を開けていられる怖さです。「怖い」「すごく怖い」の二択を迫られるシーンとか笑っちゃったし。お風呂のシーンはほんとうに怖かったが…。

「ヘレディタリー」の怖さは好きなんだけど苦手な怖さで、「ここで何が起こっているのか?」という想像がメッチャ怖い音楽とともに膨らまされるような作品なんですね。つまり私は自分の想像力に脅かされているわけです。

想像力が怖いのは、映画を見終わって日常に戻ってきても、想像力は自分で持ち続けているので、「ここにこれが起きるかも」と思った瞬間日常がダメになるところです。夜にトイレや風呂に行けなくなる。

「ヘレディタリー」は完全にそういう怖さで、「部屋の多いデカい家には一生住まないぞ」と心を決めるし、自動車免許も絶対にとらない、模型は家に置かないぞ、と決心させられ、あ〜〜帰ってからまた怖い思いを引きずることになるよ〜〜とメソメソしながら見ていたのですが、最後の10分でお祭り騒ぎ!!!みたいな感じになり、一周まわってこわくなくなり、深夜トイレに行けました。めでたしめでたし。

でもデカい家には一生住まない。屋根裏部屋はさらなり。

#映画 #感想



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