日々の行いは作業であってはいけない〜丁寧な行いの先に幸せがある〜
日々の行いが「作業」になっていないか?
と振り返ることが大切だと思うのですが、皆さんはいかがですか?
1. サザンカ
今朝、玄関を掃いていた時のことです。
サザンカの花びらがたくさん散っていたので、それを箒で掻き集めていました。でも、ところどころ箒を強く擦っても花びらが集まらないところがあるのです。しゃがんで顔を近づけてみると、薄氷に花びらが固められているということがわかりました。顔を寄せれば、見えるのです。いつもなら、箒を強めに動かして、力任せにサザンカの花びらを集めようとしたと思います。
顔を近づけてみて、初めて物事の真理がわかる。
集中してみることで、気づかなかったことが見えてくる。
そういうことって大切ですよね。
ふだんは、行動に心がついていかない。つまり、作業をしているのです。
一つ一つの行いに心を入れなくてはなりませんね。
2. アフリカの小さな村の話
ひすいこたろうx SHOGENさんの本に、こんな話が載っていました。
SHOGENさんという日本人のペンキ画家が、アフリカのブンジュ村の村長に「2日前に何を食べましたか?」という質問を受けたんですね。
でも、SHOGENさんは答えられなかった。何を食べたかを、思い出せなかった。
すると村長は、「SHOGEN、あなたは2日前に我が家で食事をしたんですよ。そこに、SHOGENはいなかったということですね。食べることが「作業」になっていた証拠です」と言われて、血の気が引いたそうです。
SHOGENさんは、「心ここにあらず」だったんですね。
今やっていることに集中せずに、次は何しよう、次はどこ行こう、と心はいつも未来を見ている。
もしくは、過去を悔やんで、過去の失敗を反芻している。
何かしながらも、今・ここに・集中していないのが、現代の我々ではないでしょうか。
3. あんバターパン
昨日、元同僚が差し入れをしてくれました。私の大好きなあんバターパンでした。いつもなら、パンをかじりながら、スマホをスクロールしていたと思います。でも昨日は、パンを食べることに集中してみました。味わっていただきました。すると美味しさが倍増したのです。
バターの爽やかな香りが嗅覚を刺激し、
パンの適度な柔らかさが歯に伝わり、
パンの甘味が、口いっぱいに広がったんです。
非常においしい!
こんなに味わって食べるのは久しぶりだと思いました。
あんバターパンをいただく喜びを味わったのです。
マインドフルネスという言葉が最近よく聞かれます。
大切なことです。
今・ここに・集中することの大切さを、今朝の掃除と昨日のパンで実感しました。
作業にならないように、今・ここに・集中していきたいと思います。
一つ一つの行いを丁寧に積み重ねていきたいと思います。
そのさきに、本当の幸せがあるのではないでしょうか。
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