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人生の選択の中で「その選択肢をどうやって知ったのか?」趣味編

ネットで以下のような投稿を目にした。

あなたの今までの人生で「この選択肢を選んだことがその後の人生を良くした」と思う選択肢について「その選択肢をどうやって知ったのか?」を教えてください

「その選択肢をどうやって知ったのか?」という問いは私にとって、自分の人生を振り返るとても良いきっかけとなった。

この記事では私の趣味について、どうして選択したのか、どうやって知ったのかをつらつらと振り返ってみようと思う。

私の趣味は読書(ミステリー小説)と観劇(演劇鑑賞)だ。

読書との出会い

絵本や紙芝居を読み聞かせてもらっていたので、わりと小さな頃から本と親しんでいた方だと思う。

私は感動しやすいタイプで、特に感動モノはすぐに泣いてしまう。
本を読んで最初に泣いたのは「フランダースの犬」で、次に泣いたのは国語の授業で読んでいた「ごんぎつね」である。
低学年だったとはいえ、授業中に号泣してしまったのはさすがに反省した。

私は集中すると周りの音が全く耳に入らなくなるタイプでもある。
特に本を読んでいるときは物語の世界に入ってしまうので、より周りの音が聞こえにくくなる。
小学校6年生の時には、クラスメイトに声をかけられたのをガン無視してしまった(それに気づいたのは1時間後だった)。
これにも反省して、多少周りの音が聞こえて、声をかけられたら反応できるぐらいの程度に集中具合を抑えるようにしている(たまに失敗する)。

外で読んでいても泣かずに、ちょいちょい現実に戻ってもすぐ物語に戻れる作品。
学校の図書室や移動図書館として家の近所に回って来る図書バスにある様々な本を読みながら出会ったのが、児童書の「シャーロック・ホームズ」シリーズである。

ミステリー小説だと最後は事件が解決している(犯人やトリックが分かる)事が大半なので、最後にピースがカチッとハマるようなそんな感覚が楽しい。

だから今でもミステリー小説が好きだし、ミステリー小説以外は泣く準備ができてないと読めないので、なかなか手が出なくなってしまった。

ちなみに、今は翻訳モノは少し苦手になってしまっている。急にミドルネームが出てきたり、外国語特有の名前にからんだ呼び名が出てきたりして、誰がどれか分からなくなってしまうからだ。

名刺代わりの小説10選という記事で小説を紹介しているので、気になったらそちらも読んでみてほしい。

観劇との出会い

「演劇」そのものに出会ったのは、きっと保育園のお遊戯で上の学年の子達が演っているのを観た頃だろう。
保育園の年長さんで「白雪姫」の7人の小人のうちの1人を演じた。
この頃は、無邪気に「白雪姫を演りたい」と言えていた(小柄過ぎてどう考えても小人役がぴったりだったのだが)。

小学校低学年の頃、学芸会で私は「おおきなかぶ」のちょっと伸びたカブの芽(3人1組、セリフなし、顔出しなし)を演じた。この頃は、目立つような事はやりたくなくて、演じたいなんて思わなくなっていた。
ただ、高学年の子達が演っていた中で、夢中になって観て最後には号泣した演目があったのを今でも覚えている。

小学校高学年の頃に、体育館に児童劇団の方が来て演劇を観る事ができたが、演じる方にも観る方にも特に興味を持てなかった。

中学生の頃は深夜ラジオを聴くのにハマっていた。お気に入りで聴いていたのは「古田新太と犬山犬子のサンデーおちゃめナイト」である。
演劇好きの方ならおわかりいただけるかもしれない。「劇団☆新感線」の看板俳優の古田新太さんと劇団「ナイロン100℃」の看板女優の犬山イヌコさんのお二人がMCの番組である。
こんなにもすごいお二人の番組を聴いていたなんて、当時はちっとも気付いていなかった。もし、タイムスリップしてまた聴くことができるのなら正座して聴いてしまうと思う。

中学3年生の頃にある高校の文化祭に行った。これは進学希望の高校への見学を兼ねていた。
模擬店を見て回っている時には1枚のチラシをもらった。
演劇部の文化祭公演のチラシだった。
今でも大切に持っている。
が、その時には全く興味がなかったので、観に行っていない。

もしこの時、演劇部の文化祭公演を観ていたら……
もしかしたら、違った人生になっていたかもしれないと想像すると少し怖い。

高校へ入学した直後、体育館で新入生への部活説明会があった。
就職のこともあり、部活に入らないという選択肢はなかった私は「入るなら、簿記部かワープロ部かコンピュータ部かなぁ」などと考えながら、先輩たちの発表を見ていた。

それは鮮烈だった。

演劇部だから体育館の舞台での発表にも慣れていたのだろう。
そういう所にも惹かれたのかもしれない。
他の部活の発表と違って、とてつもなく面白かった。
「これが演劇の世界なのか! なんて面白いんだ!」
そう思った私は演劇部に入った。
演じたいわけでも演劇を創りたいわけでもなかった。
ただ演劇を観たかっただけなのだが、演劇と無縁の生活だった私にはこの部活動という接点を逃すと演劇との繋がりがなくなってしまう…と思った故の行動であった。
なかなか情報が入手しにくいネット黎明期頃の話とはいえ、かなり突飛な行動だったと思う。

演劇部に入部してからは、ビデオなどでいろいろな演劇を観たが、中でも部活の仲間にも人気だった劇団「演劇集団キャラメルボックス」が好みだった。
お小遣いで初めてチケットを買って行ったのは劇団「演劇集団キャラメルボックス」の「ブラック・フラッグ・ブルーズ」の初演。
あまりの格好良さに「舞台とはこんなにも素晴らしいものなのか!」と衝撃を受け、ラストには笑い泣きをするという体験をし、観劇の虜となった。

一方で、ミュージカルはあまり好きではなかった。「いきなり歌い出すのはな〜」というイメージ先行の観ず嫌いだった。

社会人3年目の頃に、当時好きだった人が出演してるからという理由でミュージカルを観に行った。
帝国劇場で演っていた東宝ミュージカル「エリザベート」だ。
目当ての人を忘れて「エリザベート」の世界に夢中になった。

これで、ようやくミュージカルにはミュージカルの素晴らしさがあると知ることとなった。

ちなみに、高校3年間を演劇部で過ごし、出演、音響や照明・脚本作成・小物作りなど演劇製作に携わったが、演じる方へも創る方へも才はなく、興味が観ることを上回ることはなかった。

やっぱり私は観劇が好きなのだ。

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