シャンプーと、混濁する記憶。



誰と行ったかの記憶がない話。


割と鮮明に反芻できる記憶ってのは幾つかあって、
また、急に思い出す風景もあって、
そこには確実に誰かと行ったのに、
それが誰と行った場所だったかが思い出せない。
思い浮かんだ友達と、
その場所に行ったことはない。

あれが、あそこなら、あの時なら、
一緒にいたのはこっちの友達だったよな。
みたいな。
混濁。困惑。どれがどれだったかが曖昧で不明瞭。
ただ、妙に、鮮明に、
いや、鮮明というにはフィルムのような、
ただ明確で具体的な場面が頭を巡る。


蕎麦屋でそばを食べたのはあの子とじゃないのか?
でもあの子がそこにはいて、
穏やかに笑いながら暑いねーって、
いや、でもあの日あの暑い日に
そこを歩いていたのはあっちの子で、
ならば蕎麦屋に行ったのも、
閉じている古道具屋を覗いたのも、
彼女だったのか。
確実に、その手前の、
トンネルを潜るまでの光景は彼女との記憶なのに、
トンネルをくぐった後の記憶にあの子が混じる。


でも確かに、そばを結わいて見せて、
これあのエピソードのやつーって笑って、
共通の推し語りをしたような。
でも、しっかりめに説明もしたような。
ならば彼女ではなくあの子だったのだろうか。
でもあの子とそばなんて食べたことないような。
共通とはいえあのエピソードトークは、
彼女の管轄外が発したものだったか。
故にしっかり説明をしたのか。
そもそもあの日私はそばを食べた…?


と、恐らく二年前の暑い夏の日を思い出す。
二年前、ツインテールの私と青い空。
あそこは、やはり彼女と行った場所なんだよな。
写真を撮ったし、その写真のことも、
また、一緒に風鈴の生る神社に行ったことも、
彼女の家で健康的な朝だなと笑ったことも、
ちゃんと覚えているのだけれど。


あの蕎麦屋と、古道具屋。
トンネルをくぐった後のことだけ、
なんだか混濁していた。


こういう書き方をすると、
良い雰囲気の老舗の蕎麦屋っぽく感じるでしょう?
全然チェーンの蕎麦屋なのよね。
何て名前のとこか忘れたけれど。
初めて行ったんだ、あの日。
なんてとこだったかな~。

窓際にソファ席が並んでいて、
それを見ながら、
一段高いところに同じようにソファ席が並んで、
そこに座っていたような気がする。
でも、それこそ記憶の幻なような気もする。
昨日見た夢の情景が誇張されるような、それ。

なんにせよあの夏は割と楽しくって、
とてもなんだろう、不思議な夏だったな。
こんな充実というか、なあに?
大学生っぽい夏が過ごせるとは。って思った。
大学生っぽい夏、に、
大人数での何かが含まれないところ、
結局根がそうなのだけれど。

ひとり暮らしの友達の家に、
五泊くらいするみたいなのがとても新鮮で、
面白かった。
でもこれも、五泊もしていないような気もする。
三泊くらいかしら。
記憶って脆いものだから。

特段私は記憶力に乏しいし、
もっとずっと昔の記憶が混じっているのか、
夢の記憶が混じっているのか、
この人生の中で混じってしまったのか、
そもそも私の海馬は正常に稼働しているのか。
信用ならないことばかり。
一度過去の記憶全消去で十年も生きてたら、
疑心暗鬼にもなるか。と思わなくもないけれど。

昔のことを覚えていないのは、
全消去から戻ってきていないのか、
普通に昔すぎて覚えていないのか、
それさえはっきりしないし。
シャンプーした後にシャンプーしたっけって思うのは、全消去の後遺症なのか。いや、きっとそうだろう。
つまり鴉が悪い。



なんでみんなシャンプーした後にシャンプーしたって覚えてられるの?
頭おかしくない???
私も十回頭洗ったら四、五回は覚えているけれど、
百%で覚えてるはおかしいよ。どう考えても。

馬鹿と天才は紙一重、か…

差別です!!!!!!
私の中のコンプラ委員会が些細なことで叫ぶ。
うるさいよ八百コンプラ委員会。



さて、今年の夏も!
え、九月は夏だよね?
今年の夏も!!!!
二年前と同じ、彼女の家に行きます!!
二泊します!!!!
やったね。

去年の夏ってどうしたっけ?
って思ったら一か月ぶっ通しで祖母宅にいた。

私は母や祖母の話を良くしてしまうが、
友人の話もまた、してしまうので、
まじで友人ABCDEFえとせとらっと、
仮名つけたい。
話すときに厄介。
厄介な難事件なんだよ!
名言をネタにしないでくれる?


アオヰはイギリスに行ったことがあります。


文脈はちゃんとありました。
名探偵コナンを見なさい。




九月も八月同様の時期、
八月は9、10、11、12、13でしょ。
九月は7、8、9、10、配信ないです。
八月は水木金土日。
九月は木金土日。
ですね。

よろしくお願いします!!!

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