マック食べたい。




ぼーっとしてるし、
頭働いてないし、
だから特に何かについて、
考えるとかも特になくって、
何があるかな。
何もないな。
特になんもないことだけは確かで、

台本企画放置してる書かなきゃな、
とか、
お腹減ったけど今日は食べちゃダメだ、
とか、
そんな雑談にもならないような、
いつも通りのこと考えてるだけ。
そんくらいの今日です。

今日はまったりしてるんだな心が。

健康的かといえば健やかでもない心模様。
だけれど。

咳が止まらんね。
うちのいつもの内科は、
余裕で閉まってしまうし、
こないだ通院で早抜けしたから、
なかなか行きづらいものがある。
市販の咳止めを探してみるか。

うわんめんどくさい。










「あ?」

急に変なことを尋ねるものだから低い声が出た。

「人間になりたい?誰が?」
「お前が」
「はあ?何言ってんだおまえ」

気でも触れたか。
いや、初めからか。

「死に急げこそ、何が悲しくて人になぞならねばならんのだ。違うだろ。どうせそれは、おまえの願望だ」
「まあ、そうとも言う」
「ならひとりで人にでも狸にでもなっとくれ。私を巻き込むな」
「いんや、ちげえ」
「なにが」
「お前を人間にすることだ」
「おまえの願望?」
「そう」
「気色悪」

生暖かい風が風鈴を鳴らし、
いつだって既視感のあるその音にうんざりする。
下手な記憶は掘り起こさんで欲しい。

「私はもう人と関わるのは懲り懲りだ」
「言ってるだけだろ」
「はあ?」
「どうせまたお前は人間に情を移す」
「なんで」
「お前はそういうやつだから」
「何故私のことを私よりおまえが知ってると言える。てか本当に気色悪いからもう話しかけるな面倒臭い」

彼の表情は変わらない。腹が立つ程変わらない。
飄々と仏頂面で人の嫌なところばかり突く。
いっぺんその表情が変わるところを見てみたいものだ。
と、思った。
しかし別に近くに居たくもない。
きっと私は一生こいつの笑い顔も、泣き顔も、怒り顔も、
見ないのだろうなと思った。

私はこいつが嫌いだ。

それが出会ってまだ壱百年余りのことだった。

















首痛。今日お昼何食べよ。

「なんでおまえずっと此処に居んの」
「さあ」
「なんでおまえ此処から出てこうへんの」
「出れねえから?」
「え、じゃあおまえは何のために人間になったの」
「さあ」
「え~ダッサきっしょうける~」
「別に叶えたいことは叶ってっから」
「え~~~~~きっしょ~~~~~~」

心の底から地獄に落ちろと思う。
何があっても絶対に死ねない体にしてやりたい。
口癖のようにしねと言いかけてやめる。
死んで欲しくなどない。
私を無理やり生かしたその罪を、
死ねぬ苦しみで償えと。
心の底から思っている。

それはさておき。

「で、今日は寄ってから帰るけど。
 なんかある?」
「ん、夕飯」
「だからなに」
「…マック?」
「夕飯が??」
「別にお前もたまにやるだろ」
「まあやるけど。何にするか決めたらLINEして」
「あいよ」
「ほいじゃいてきま~」
「いてら~」

生かされている。
誰かのせいで。
されど恨みとか怒りとか、
そんなものを持続し続けるのは面倒臭いし、
疲れるし、阿呆らしいし。
だから私は今日もテキトーに生きている。
面倒臭いから。
なんとなく、生きている。
私の意思で。







でもマックは食べません。
今日は胃腸にやさしくするので。

でもなんかナゲットのソース、
2種新作出るらしいよ。
炭火焼なんちゃらと燻製タルタル。
タルタルは間違いないと思うマジで。
おかんいつもバーベキュー一択選手だけど、
タルタルならわんちゃんあるかもしれない。
今日はナゲットを買って帰りたい。
今日からだからね、これ。

でも今日は我慢します。
胃が、ずっと、死滅。
私は健康に死にたい。
苦しまずに死にたい。
の、で、
ちゃんと健康になれるよう頑張ります。

生きるのも死ぬのも、健康第一ですよ全く。

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