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ゴンドウトモヒコさんソロワークス導入ガイド(のようなもの)

 掲題の件、Twitter(頑なにこう呼ぶ)で投稿したものをこちらにも残すための記事です。

 1/21に開催される葛西敏彦さん主催イベント『ユーバランス』にて、ゴンドウさんご本人や愚音堂公式のアカウントにて、ソロワークスの曲も演奏する可能性があるとの旨が書かれており、ひょっとしたら一介のファンのこういう投稿も何かの役に立つかもしれないと思い、1アルバム1ツイートに収まる程度でファン視点でのアルバム紹介を投稿してみた。こういうものは残せる所に残しておけば後々誰かが参照するかもしれないので、此処にも載せておく。

 イベント『ユーバランス』に関する詳細は以下。葛西さんに縁のあるミュージシャンが集う面白そうなイベント。

 件のソロワークスについて公式情報は以下を参照頂きたい。


1. A Song without Words Vol.1

記念すべき第一弾はユーフォニアムやフリューゲルホルンが柔らかく響くエレクトロニカ作品が中心。ソロワークスでは幅広い作風のアルバムがリリースされていくが、第一弾らしく名刺代わりとも呼べる1枚となっている。

2. A Song without Words vol.2

ドラムンベースやテクノなど少し音圧の強い楽曲も加わり、Vol.1で触れた印象を拡張するような作品。一方、ジャケット写真そのままのタイトルのM-2やM-7など、一人静かに過ごす深夜のお供になるアンビエントも聴きどころ。

3. A Song without Words vol.3

タイトルそのままにディジュリドゥが登場するM-3や、女声コーラスが揺蕩うM-5など、以降の作品のキーとなるエッセンスが追加された1枚。また、前作に引き続き金管楽器とアンビエントの親和性の高さにも耳を傾けたい。

4. A Song without Words vol.4

同タイトルのシリーズは本作で一区切りとなるが、4作全てが以降の作品を聴くうえでのガイドとして機能しており、中でも本作は最もキャッチーな楽曲が並ぶ。どの楽曲に惹かれるかで次に聴くアルバムを決めるのもお薦め。

5. Solo Works vol.5 mostly Euphobias

冒頭からEuphobiaと冠したインダストリアルアンビエントが続き、柔らかさや優しさとは無縁の重く不穏なユーフォの音に出会う作品。後半は重さを少しずつ振り切るような穏やかな展開であり、1枚通して聴く事を推奨。

6. こびとづかん

『こびとづかん』映像作品の音源集。ゲーム音楽のような味もありつつ、中にはMETAFIVE「Gravetrippin'」の元ネタのような曲も。作風としてはゴンドウさんが手掛けていた『ムジカ・ピッコリーノ』にも近いのでそちらと併せて聴きたい。

7. about Boylston street

少々ざらついて愁いを帯びたユーフォやフリューゲルが随所で聴こえてくる作品。電子音楽ベースの曲が殆どだが、2022年の「Gondo's Carol Brass Night」で演奏されたM-1など、ソロワークスでは珍しい金管アンサンブル楽曲も収録。

8. anonymous lounge

anonymassの前身ユニット名を冠した作品。軽やかな変拍子、クスっと笑える滑稽な展開、柔らかなアコースティックサウンド、ミニマルでありながらメロディアス。anonymassは勿論、ワールドスタンダードとも併せて聴きたい。

9. Undercurrent

昨年の今頃に制作されたものと見られ、穏やかな晴天を想起させるM-1やM-9は必聴。また、アグレッシブなロックやバンドサウンドを彷彿とさせるような楽曲もあり、METAFIVEファンにもお薦め。

10. tuning pressure (studio recording)

キャッチーな楽曲が多く導入編としてお薦め。エレクトロニクスと楽器のバランスも良く、冒頭の威勢の良いトロンボーンや中盤で聴ける弾むようなフリューゲル等のホーン類の他、M-4のアダチユーキさんのギターなど、聴きどころも満載。

11. G55

トイトロニカをはじめ、anonymassや『ムジカ・ピッコリーノ』で時折見られる可愛さや滑稽さを含む作風を煮詰めたような作品。以前のソロワークス収録楽曲のバージョン違いもあるが、同じ曲でこうも変わるか、と思わず膝を打つ。

12. Snafu

14分にも渡るドラムンベースからスタートし、全体を通してもドラムンベースやハウスが中心。しかしビートに追い立てられる印象は無く、風通しが良くゆったりと聴ける曲が殆ど。METAFIVEの他、クラブ寄りの音楽が好きなリスナーにもお薦め。

13. Vortex of Blue

某企業のイメージ映像向け音源が中心であり、スタイリッシュでポップな楽曲が並ぶ為、導入編としてもお薦め。pupaを思い出すようなフォークトロニカや、ミニマルなクラブジャズのような曲もあり、晴れと曇りが交互に来るような展開。

14. Autonomy

アコースティックサウンドを前面に出しつつ、夏らしい楽曲で纏められた1枚。Vol.8と並んでanonymassに近い作風でもあり、同バンドのファンとしても必聴。幼少期の思い出が蘇るような繊細で彩り豊かなサウンドは、夏の旅のお供にしたい。

15. summer distance

Vol.14が避暑旅行だとしたら、こちらは都市部の酷暑を乗り切る為の脳内逃避行。ウクレレやスティールパンの音色に、バレアリックから哀愁漂うグラウンドビート、さらには高校球児応援ソングまで、夏をテーマにバラエティに富んだ1枚。

16. FANTASY ~安直な神話

翳りのあるタイトルトラックに、アクションやサスペンス映画のサントラのようなM-3やM-4など、個性の強い楽曲が並ぶ。次から次へと目まぐるしい場面転換が続くが、一度聴くと耳から離れない曲ばかり。

17. 17

今泉仁誠さんのギターをフィーチャーしたクラシカルなアンサンブル中心の作品。管楽器の出番は少ないが、ギターやチェロの響きが秋の景色を描く。緻密に構築されたミニマルな楽曲も良いが、メランコリックに揺れる音を堪能できるのは本作ならでは。

18. Euphobient Music

ソロワークスの中で最もクラシックのユーフォ奏者のような一面が見えるタイトルトラックの他、ポップ、テクノ、アンビエント、エキゾが1枚に。金管楽器が前面に出た曲も多く、金管を聴いたり吹いたりするのが好きな人は必聴。

19. EX.A.M.M

全編通してユーフォ×実験的アンビエントという一見異色なキャリア初期の作品集。ひとたび再生すれば、路上演奏をしつつカセット音源を売るかつての若き音楽家に出会うことが出来る。今だからこそ、当時と同様に本当はカセットで聴きたい作品。

20. Frosthony

現時点での最新作。3分以内の短いトラックが半分を占めるが、精鋭揃いの14曲。冬の凛とした空気の中で聴きたいエレクトロ作品が多い一方で、雪を一気に溶かすようなワウの効いたホーンを楽しめる曲も。冬のドライブのお供にも是非。



 2024年1月時点で既に20枚(毎月連続リリースで20枚は驚異のペースだと思う)もあるので、どれから聴けば、というのが正直なところだと思う。特にVol.5以降はアルバム毎に系統が違うので、1枚聴いて全然ハマらなくても、他のアルバムは耳馴染みが良い、ということもあるだろう。どのバンドのファンであれば、どのアルバムが聴きやすい、という視点もあると思うので一助になれば、と。


 本noteではアルバム毎にもう少し詳細な感想も書いているのだが、感想の域を出ず魅力を伝えられていないのがもどかしい(もし興味を持って頂いた方がいらっしゃれば、本記事にも付けているタグ「#tomohikogondo_solo_works」で検索を。ご本人が各種SNSで使われているタグですが、このタグをnoteで使っているのは私だけだと思う。本当はディスクレビューをやりたいのだけど、そんな技量が無く淡々と感想を述べています)。

 それはともかく、ライブをきっかけにソロワークスに初めて触れる人がいるのであれば、そういう出会い方はとても羨ましい。
 色んな人の感想が聞いてみたい。