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松田颯水に射抜かれた日

↑敬称略。
松田颯水さんを推し始めたきっかけのお話です。


Lv.1

颯水さんの存在を知ったのはアイドルマスターシンデレラガールズからでした。
(デレマスについての好きなもの語りはまたいずれ)
恐らく2017年6月に初めてデレステをプレイしたはず。端末の容量の都合などで入れたりやめたりを数回繰り返し、2019年のお正月以降は事務所に常駐(?)しています。

本当に申し訳ない話ですが、ゲームのキャラクターで特にプレイヤーに好意を持った子(男女問わず)がじっとり話しかけてくるのが生理的に厳しくて、デレステもそれ以外のゲームもボイスをOFFにしてプレイしています。
10代の頃から声優ファンなのにおかしな話ですね。お喋りや歌が好きで推すのですが、ゲームの声も大半の深夜アニメもドラマCDも全然聴けません。もはや声優ファンに向いていない。

そのため、キャラクターの声は歌で知り、お喋りにはシンデレラガールズ劇場のショートアニメで触れる程度でした。

Lv.20

転機は2019年2月の終わりに、デレマス6thライブ(秋)のアンコール上映会をライブビューイングで観たことでした。
デレマスに触れるより前にアイカツに大ハマりしていた私は、下地さんの歌声があかりちゃんと重なって大号泣したり(よくない)、
デレマス楽曲のジャンル的な幅の広さ・生身の人間が空想上のアイドルをその身に宿して、背負って、パフォーマンスをすること・夢のようなゲーム内のアイドル衣装を再現した個別衣装などに、
自分の知る「大好き」との近しさを感じて大変に楽しみました。

そしてここで松田颯水さんの歌とパフォーマンスを初めて浴びました。
「な、なんかすごいバケモン(歌唱力の)が出てきたぞ」と圧倒された記憶があります。
その日はほとんどの役者さんを衣装でようやく判別できる程度の知識しかなく、ライブ自体の情報量と初めて覚えることとで脳がいっぱいいっぱいで、「デレマスのライブはめちゃくちゃすごい良いぞ!!!」だけ獲得して帰りました。

それから9月の7thライブまでに何本かのライブBDを観ています。7thが始まる頃にはすっかりデレマスのライブに夢中でした。

Lv.30

2019年4月、日本にパウ・パトロールがやってきました。

元々お子さん向けの作品に親しんでいた私ですが、パウ・パトロールとの縁はダンスコーナーのりゅうせいお兄さんが繋いでくれました。
以前に何度か阿佐ヶ谷ドラムの定期ライブを観に行くことがあり、そこで少しばかり知っていた龍井一磨さんが歌のお兄さんになるとのことで、
これはめでたい、と初回近辺から観ていたと思います。お台場でのイベントにも何度か行きましたね。懐かしい。

そんなパウ・パトロールのキャスト欄にデレマスで馴染みのある声優さんが多いな、松田さんもいるな、と認識しつつ、パウパトのテンポ感やお話・翻訳の面白さにどんどん夢中になっていきました。
生活の変化により視聴が難しい時期もありましたが、今でも変わらず大好きです。映画も良かった。

Lv.95

2020年2月15日・16日がついにやってきました。
デレマス7thライブ、大阪のロック公演です。

相変わらずライブビューイングでしたが、7thライブのポップス公演初日に初めての生中継を味わったことで「全通」しか考えられず、当然のように両日ともチケットを取り臨んでいました。
それどころかダンス公演からは遠方の友人に「今から(当日)LVのチケットを取ってください分かりましたね」みたいな無茶を言っていきなりデレマスライブを浴びせるなどしていました。大迷惑。

2月のこの公演はシンデレラのライブに初めて導入された生バンドのパワーが凄まじく、シンデレラかわいい!美しい!感動!の構えしか知らない脳がみんなカッコいい!!!楽しすぎ!!!生バンド良すぎ…………に一瞬でバチンとスイッチを切り替えられてしまいました。
ロック全開のPaletteとかめちゃくちゃ良かったですよね。Blu-rayで何度も観ているライブです。

颯水さんは全員曲から既に存在感をビリビリさせていましたが、3曲目のLunatic Showを浴びるといよいよ「ギャーッ!!!!!」でした。
ライブ衣装のクリムゾン・ロッカーズがあんなにも雄々しいセクシーを演出する恐ろしい最高衣装であること、気付かせたのはあの曲中の颯水さんでした。
ご本人もたくさん考えて練習したと仰る、裾を翻す振り付け……あれは今見ても当日と同じ熱量で「ギャーッ!!!!!」になってしまいますね。
それからもたくさんの楽曲でそれぞれの演者さんに魅了されつつ、PANDEMIC ALONEで星輝子さんのとんでもない振り幅をフルパワーで生披露されてしまい、もっと見たい、もう全曲に松田颯水がいてほしい(無茶)の気持ちでした。
両日とも∀NSWERの熱唱ぶりは惚れ惚れするものでしたし、毒茸伝説も7th以前のパフォーマンスを軽々と上回る火力だったように思います。

トドメに紅 (X JAPANカバー)が襲いかかってきてお察しの通りなんですが、興奮のあまり聴覚がおしまいになったのかライブ直後の感想戦では
「あの囁くような『紅だ……』って宣言がさ〜」
などと言っていました。
数ヶ月後にBlu-ray発売前のPVで見直したらめちゃくちゃ絶叫していたので理解が追いつきませんでしたね。
聴覚が消し飛んだ経験はあれが最初で最後です。

歌やダンスなどのパフォーマンスに熱狂した上で颯水さんの何が特別に刺さったのかというと(ご覧になった方皆さん同じだと思いますけども)、
「カッコいい」を知り尽くした表情や仕草です。
指先や毛先、裾の先まで輝きが満ち満ちたスターぶり、ワルいを通り越して狂気すら感じるような眼差しと歯の見せ方、首の角度。それはもう今からお前をひねり●すぞ、くらいの凶悪さがあり(???)、自信に満ちた立ち姿にはこの人について行ってすべて奪われてもいいどころか何もかも奪い去ってほしいと思ってしまうほどで……。
死は救済派の人間(ヤバ)にとっては美しい救いのアイコンにすら見えてしまい危うく宗教でした。
その後数ヶ月にわたり颯水……首絞めてくれ……などとうめく妖怪が出たそうな……恐ろしい話……

(「記録」を目的とした記事だからってバカ正直にこんなこと書いてるけど、何かの間違いでご本人の目に触れたらマジでよくないよね。のちのち一部消すかちょうどいい塩梅のオブラートを思いつきたい)

ライブ後にご本人のTwitterやブログでじわりじわりと放たれる衣装でのお写真もどれも素晴らしく、静止画でも完璧な着こなしと悪〜いお顔に毎日ときめいていました。
クリムゾン・ロッカーズはスカートもお転婆で素敵でしたけど、颯水さんに関してはショートパンツだからこそ、深く腰を落として根を張るように歌うあのシルエットが際立ったように思いますし、真紅のロングコートはもはや王者のような風格でした。
バンドの皆さんとの記念写真も今見ても本当に大好きで生きる支えになっています。

Lv.98

さて、ロック公演で松田颯水さん大好きレベルが「推し」になったと観念して、まずはTwitterをフォローしてしばらく静かに眺めていました。
颯水さん個人としてのお喋り番組には当時まだ触れられませんでした。保守的な性質(臆病ともいう)のために新しい作品や番組へ踏み出すには相当のきっかけや勇気が必要で……ライブが十分にきっかけだったはずなんですけどね。

そうこうしているうちに2021年になり、なんとなくキラメイジャーの終盤に合流できたりしてルパパトやジオウ以来にニチアサへ帰ってきました。
トロピカル〜ジュ!プリキュアを観て、ラブパトリーナに移動して(必須)、ゼンカイジャーを観る日曜日が始まります。
基本的に毎週欠かさず番組を観たり聴いたりが得意でないので、「その日」もまんまと見逃していました。
4月末、Twitterのタイムラインで颯水さんがゼンカイジャーへの出演を告知されていて、
うわ!なんてことだ!祝いだ!となり、そこからはすべて追えたと思います。見逃した回もTTFCに入って補完しました。

颯水さんがいたからなのか、ツーカイザーがツボすぎたのか、両方が絡み合った結果かもしれませんが、すぐに界賊一家箱推しになりました。
そもそもゼンカイジャーが結果的に戦隊で一番好きにまでなったんですけども(ゼンカイの思い出については今後改めて)、
毎週観て追い続けることができたのは、リッキーさんの存在や心の底から楽しそうな颯水さんのリアクションがあったお陰だと思います。
「推し」と定めた颯水さんの存在感も自分の中でますます大きくなり、特撮への関心も再燃したことから、利冴さんとの特撮語りの番組や「われゆめ」も少〜しずつ観はじめました。 

Lv. MAX

そんな折についにやってきます。これが。

この時が初の有観客開催だったそうですね。
後からブログを読んで知りました。

お芝居に触れたり知識を深める他に「女性声優」の推し方をよく分かっておらず、イベントのこともはじめは自分が行く現場だとはイメージできていませんでした。

関心を持ったきっかけは、颯水さんご本人の告知ツイートによりイベント内にお歌のコーナーがあると知ったことでした。
シンデレラのライブ以外で颯水さんの歌を聴ける機会があるのか!何歌うんだろう特撮ソングとか……?オリジナルとか……?
などとソワソワしてしまい、じゃあとりあえず抽選に応募してみて、当たったらそういう運命だと思って行くことにしようと決めました。

当たったので腹を括ってサイエンスホールへ行きました。

松田颯水ふれあいフェスティバルが昼夜どちらも観たほうが楽しい種類のイベントとは知らず夜のチケットしか取らなかったことは、今も引きずっている大きな後悔です。
次回以降行ってみようと思う方は後悔の無いよう両部行く方向で予定を組みましょう。
あと今(2024年1月26日現在)最新回の配信アーカイブが購入可能ですので、まずは試しに配信からどうぞ。
よりにもよって利冴さん登壇回を逃してしまった反省から、次回以降は丸一日ふれあいフェスティバルに捧げるようになりました。
余談ですがこの時から約半年後の水道橋開催時は昼が終わってGロッソ(ゼンカイ素顔の戦士)に当日券で飛び込んでから夜の部へ行きました。Gロッソでしか整わない精神がある。


余談や宣伝はさておき、結論から言うと松田颯水ふれあいフェスティバル2021に参加したことで「松田颯水さん大好きレベル」は天井が無くなりました。
これ以降はMAXを事あるごとに更新しているイメージです。

☆☆☆

シンデレラのライブを通じて知ったお歌が上手で凶悪なくらいカッコ良すぎる颯水さん、お子さん向け作品に登場する元気な少年役の颯水さん、写真の中の目ヂカラがバッキバキの颯水さん。
それらの印象だけ抱えて乙女のような気持ちで観に行ったふれあいフェスティバルの壇上には、登場するなり客席を見て大喜びする無邪気な颯水さんがいて、
目が無くなるくらいヘニャ……って笑うし、すぐ照れたり慌てたりしてアワワー!ってなる(言う)し、身振り手振りが激しくて手が常にバタバタしてるし、笑い声が心地良いし、
笑かさないと気が済まないんかなぐらい手数が多いし、それでいて配慮は人一倍だし、恥ずかしがりながらも素敵な言葉を真っ直ぐに届けてくれるし、ファンの気持ちをちゃんと受け取ってくれて、ファンを信頼してくれて……等々。

役や演出を脱いだ100%の松田颯水さんを目の当たりにして、新しく知るたくさんの顔をどれも大好きになるのと同時に、自分の中の颯水さん像がとてもキュートで人間らしいものになりました。
お仕事で既に大きな成果を上げられて信用を築かれていることを思えば同い年とは思えない(=自分は到底辿り着けそうもない)し、
活力や瑞々しさからしても同い年とは思えない(=そんな時代あったっけ?くらい己が老いてる)んですけど、
大会場の遠い遠いステージの上でライトを浴びる大スターだった颯水さんが、もしかしたら同じ人間でお友達かもしれない、と思える距離まで近づいてきてくれた気がしました。
歳の近い実際の友人と似た挙動をいくつか見つけたのも、親しみを感じられた理由だと思います。個人的すぎる話ですが。

(この回は衣装もめちゃくちゃかわいくて……
チェックのジャケット(!)にスカートの丈も完璧だし、黒のインナーもデコルテのラインが絶妙で、しかもチョーカーまでつけて、赤髪もスタイリングが本当に天才……)
(久々に写真を見返して何度目かの悲鳴を上げている様子)

☆☆☆

松田颯水ふれあいフェスティバルの良さは、颯水さんとゲストのふれあいにもあります。
知り合った経緯や印象的な思い出などを伺いながら、お仕事仲間・先輩または後輩から見た颯水さんの姿を知ることができますし、ゲストさん自身の良さにも触れることができます。
颯水さんのプレゼンテーション能力の高さやMC力も存分に発揮してもらえるので、おいしいことしかないです。

好きな人が褒められていると嬉しいですし、愛されて大切にされているのが分かると幸せな気持ちになりますね。
これもまた、ふれあいフェスティバルが私にとって大切なイベントである大きな理由です。

☆☆☆

楽しみにしていた歌のコーナーでは、誰かを演じるのではない颯水さん自身の歌声・表現についに触れることができました。
曲はいずれも私は聴いたことがないアニメソング?でしたが、初めて聴く曲だからこそ原曲と重ねずに颯水さんの声だけを楽しみ、歌詞に託した颯水さんの思いを新鮮に受け取ることができたように思います。
(あの曲を颯水さんの歌で聴けるなんて!の楽しみも後に知ることとなります)


交友関係、幼少期のエピソード、聴いてきた音楽、様々な大切なものを披露していただいたお誕生日パーティーは、颯水さんからファンに向けてのお手紙で締めくくられました。

感謝を綴ったそのお手紙は、デビュー当時やそれ以前の地元でのご活動に触れた部分もあり、お歌に釣られて初めて顔を出した歴の浅い自分が聞かせていただくのが恐れ多いような気持ちにもなりました。
でも颯水さんは、そんな気持ちに対しても大切なメッセージをくれました。

どんな小さな事でも(イベント参加も番組視聴もSNSのいいね一つでも)、応援は全部颯水さんの力になっていると。
だから応援しているみんなは、自分が颯水さんを支えているんだと胸を張って、自分を誇りに思ってほしい、と。

聞いた言葉を原文ママで記憶するのが大変苦手なため、印象的な部分のニュアンス的な、不正確な抜粋になり心苦しい限りです。
颯水さんの言葉はもっと素敵なもので、
それが心に響いたから2024年の自分が色とりどりの松田颯水Tシャツを身に纏っているわけですし、どうにか今一度あのお手紙を読み直したいです。
この先もあの一文字一文字を大切に抱きしめて生きていくために。

話が逸れましたが、歴の長いファンの方が大半と察せられる会場の中でずっと自分を場違いに感じていたのもあり、
颯水さんの言葉で何かこう許されたような、掬い上げてもらえたような、そういった安心感に包まれました。
自己肯定感がほぼ無い自分にも、颯水さんがそう言ってくれるなら、この言葉を無碍にすることはできない、とこれまでになく素直に自信を持つことができてしまいました。
その上で、飾らないのに人の胸を打つ優れた言葉と とんでもない度胸とを併せ持っている人だな、と大変に尊敬しました。

ご自身がアイドルをお好きだったとも伺っていますし、ファンがアイドルにしてもらって嬉しいことも されて嫌なことも分かっていて、理想の姿が見えていて、推す気持ちも推される気持ちも両方持っているからこそ、
この魅力的で親しみ深い「松田颯水」は在るのだなと感じます。

その颯水さんが受けとめて糧にしてくれるというなら情熱のままに好きの全部を捧げようじゃないかと、松田颯水さんを私のアイドルに据える覚悟を改めて固めました。

帰り道。リッキーさんと同じ色(ラピスラズリ)

タイトルの「松田颯水に射抜かれた日」はふれあいフェスティバル2021の日でした。
7thライブの日もMAX大好きと思ったんですが、まだ上があったみたいです。この先も最高を更新し続けるのでしょう。


ベラベラ喋っていたら7000文字近いらしいです。重すぎる。
noteに臨む意気込みの次がこれでいいわけない。次はもうちょっと軽めのピューロレポとかにしたいですね。

でも今回は始まりの話でしかないし、ゼンカイジャーのこともFLT含む思い出とかちゃんと書きたい。激重記事にならないようにだけ注意……無理かな……

この時期キュウレンジャーがハチャメチャ再燃しまくっていたため何かぶら下がっている
(キュウレンについてもいずれ改めて)

追記 Lv.97
2020年の夏には劇場版・人体のサバイバルがありましたね。
颯水さんの主演作品と聞いて劇場へ行き、ロボコンとスプリンパンに脳みそを粉々にされたのは良い思い出です。
週間そーなんだ!を愛読していたため、学習漫画の空気感に懐かしさも感じながら楽しみました。
深海以降もどんどん映像化が続いてほしいものですね。