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就業状況の全戸調査、始まる

話だけは1カ月前に聞いていたのですよ。

やるよって。2週間後にやるよって。

1カ月で済んでよかったね…私…(遠い目)。

一番偉いボスになんでこんなに押してるの?と聞いた時に「全くだ。もうできていてもよいのに、何でなんだ…」って言ってたけど、そういうとこだと思うぞ。


そもそも疑問だった。

配属先(都市雇用促進事務所)はどうやって市民の就業状況を確認してるんだろう?

正解は「大学生が卒業してちょっと経つくらいの新年に1件1件訪ねてアンケート調査をする」だった。特に若年層(日本でいうところの新卒)の失業率が高いことを考えると、時期としても適切に見える。

こちらが調査用紙。ででん。

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大卒・専門卒用とその他(初等教育レベルなど)用で分かれている。

大卒・専門卒用がカラー紙で、その他用が白紙(トップ画)。去年のを見せてもらったときにはカラー紙は緑で統一されていたんだけど、予算の問題かな?今年はバラバラ。なんか複数色入っているマルチパックを持ってるなーとは思っていた。

大卒・専門卒用は2枚ある。両面コピーをしたら1枚やのに、自動で両面コピーができる機械の数が少ない。紙代と自動両面できる機械に余計にかかるコスト、どっちが安いかなとつい考えてしまう。

調査用紙をホチキスで止める作業中↓

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質問の内容は学歴や専門、希望する職種など。興味深いのは「仕事についたら給料の20%を貯蓄することに同意するか?」という質問があること。これは国民に貯蓄をする習慣がないのを改善するためであるようだ。貯蓄についてはまたいつか別で書きたい。


全戸調査の初日である今日は、カバレ08と呼ばれる地域オフィスに行って調査に同行させてもらった。英語を話せる調査員のお兄さんにつけてくれて有難い。このお兄さんともう一人陽気なおばちゃんがペアを組んで、割り当てられたマンダルを調べるそう。

ここでは市>カバレ>カタナ>マンダルの順に地域が分けられていく。首都だとカバレがなくてウォレダというのがあったりするので全国共通ではないようだ。

調査手順はこんな感じ。

家に未就業者がいるか確認

いたら調査用紙に記入

IDカードを記入し、未就業者に渡す

1人で調査をするには広いとこなんかなーと思っていたが、2人は手分けする様子がない。全戸調査なのに入っていく家と飛ばされる家がある。あとおばちゃんがガツガツ進む。

このおばちゃん、更に調査員さんが質問すると対象者より早く答えたりもしていた。何者なんだ。

しばらく観察してからお兄さんに聞いてみた。

―もしかして彼女、どこに仕事がない人がいるか知ってるの?

そうだよ。彼女はここに住んでるからね。皆知り合いなんだ。」

地域コミュニティの濃さよ…!!これがここなりの「効率化」なんだろうな。


全戸調査かと言われると疑問だし、正確ではないだろう。でもここには地図がない

―地図を持ってないけど、どうやって調べるの?

「うーん、ないけど、僕たちずっとここに住んでるから、大体分かるよ。」

こんな感じの調査だ。白地図やリストを持って1つずつ潰していくようなテがない中で、コミュニティに深く関わる人の手を借りるのは大事だなー、と思った。


ただしこれは私が今日見た1組だけの話。明日はカバレ03に行ってきます。
また違ったりして。それも含めて楽しみ。

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