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住宅街でやる篝火に圧倒されるデメラの夜

昨日の続き。デメラの説明はこちらから↓


家路につくときのこと。我が家は大通りから1本入った道の一番奥にある。歩いて5分くらい。

この道にも、デメラがあった(トップ画)。子供たちはデュポと呼んでいたので、以下はそれに倣う。その周りで子供たちが興奮しながら遊んでいる。

この道沿いに住んでいる子供たちに私は「お友達認定」をされており、誕生日会に呼ばれるという実績がある(2件)。

そんな子供たちからこの日もお誘いをもらった。

「ミズキ!7時からだから!7時に来てね!」

エチオピアのボランティア調整員さんから、地域でも篝火みたいなのするよ、と言われていたのでそれのことだろうとすぐに思い当たった。

分かった、いくね。と約束し、カメラを携えた夜7時。

私、篝火ってお盆の送り火くらいのを想像してたの。しゃがみながら囲んで見るくらいのやつ。

現場に行って目にした光景がこちら。

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大きな焚き火くらいだった。そうだわ、燃やすものが大きいんだからそりゃそうなるわ。
おっちゃん油も注いでるし…

カラバッジョの絵画みたい。

2~12歳くらいの子供たちが歌いながら、デュポの周りを走って回る。女の子たちは伝統衣装を着ている子が多い。

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…うちの近所、いつも女の子は伝統衣装やお洒落なお洋服を祝日に来てるんだけど、男の子は大体普段着なのなんでだろう。汚すのはどっちも同じな気がするんだけど。

両親などの大人たちは彼らの周りで見守る。手拍子や合いの手を入れながら。

ワンコも見守る。

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30分くらいでデュポが燃え尽きた頃、お父さんお母さんたちが子供たちにソフトドリンクとお菓子を配っていた。

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(夜の撮影は私の技術では手に負えません。ご容赦を。)

この光景に、町内会のこどもみこしを思い起こした。声張り上げてお神輿担いで、休憩ポイントでアイスをもらって。見守ってくれた両親や近所のおじちゃんおばちゃん。
これが、ノスタルジーというやつか。


子供たちにご褒美を配ったら、これでおしまい。では帰るかと思ったのだが。

私の家は大通りから徒歩5分の道と書いた。この5分のうちに、デュポは4つ建てられていた。

最初に招かれていたのは、このうち最も大通り側のデュポである。つまり、あと3つある。

あえてそうしているのかたまたまなのかは定かではないが、これらのデュポは大通り側から順番に時間差で火をつけられていった。その結果、全部で呼び止められて4回見学することになる


2件目。1件目にはなかったマスカルが。これ、エチオピア以外のクリスチャン的に焼いてもいいのか…?と気になる。

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子供たちにダンスに誘われる。社交の方ではなくクラブみたいな方だ。特に決まった振りはなく、皆好きに身体を動かしている。圧倒的可愛い。
私1人でその場の平均年齢をかなり上げてしまった。


3件目は凄かった。電線も心配だしすぐそこ全部住宅だし、写真撮りながら「え~~~~~マジで…」を繰り返す私。

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もはや火柱。

正面の棒のようなものを振る彼はハリーポッターではなく、火の粉?を利用して小さな花火を飛ばしている。

皆歌いながら手拍子するんだけど、毎回だんだん歌と手が合わなくなっていく。なぜ。


4件目。は充電切れて写真なかった。


ちょっと観に行くだけのつもりが、帰ったら夜9時。疲れた~!!

子供たちのエネルギッシュさが凄かった。ずっと歌って走ってるのだから。子供の声が響くコミュニティっていいなぁ

正直、昔は私、苦手だった。子供も子供の声も。自分があまり騒ぐタイプではなかったので余計に耳について。声も引っくるめて子供に抵抗がなくなった頃、ちょっと精神的に大人になれたのかもしれない。昔のそれは同族嫌悪みたいなものだったのだろうか。

この子供たちに、明るい未来を用意したい。あー活動頑張ろう、と思えたのが思わぬ収穫であった。


しかし…このマスカルとデメラはイエスが架けられた十字架発見のお祝いと聞いたのだが、私が思い起こしていたのは圧倒的にジャンヌ・ダルクであった。

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