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マーケティング・販促担当として来たけれど

前回(雇用を生みたいエチオピアに雇用が生まれにくい現状)、前々回(仕事が足りない、の裏側)となぜエチオピアに仕事が足りないのかを考えてきました。一般的な話が多かったので、じゃあこれが私の活動とどう関係あるの?という話でこの話題を締め括りたいと思います。

私の配属先はディレダワ市の都市雇用促進及び食糧安全事務所(Urban Job Creation and Food Security Agency)。そう、名前で分かるようにモロ仕事足りない問題に取り組んでいる部署にいます。仕事内容はざっくり言うと失業者を減らすこと、そして地元の零細個人事業主を支援すること。

私はマーケティング・販売促進担当でここにきたんですけど、来てみて分かったのは「マーケティング・販売促進どころじゃない気がする」でした。それ以前の問題。

まず失業者減らしに関して。ここでは起業したいよって人がいないと私の出番があまりない。

私がいるこの事務所や地域オフィスにはよく仕事が欲しいという人が陳述に来ています。先週訪ねた地域オフィスでたまたまその場面に居合わせたので、対応してた人に「求人してる企業のデータベースはあるの?」と聞いてみたところ、「求人の有無はないけど企業のデータベースはある。そこから電話をかけて雇えるか聞いてみてる」と言っていてわーぉと思いました。めちゃ手間かかるがな。

別の地域オフィスでは「企業の規模が小さすぎて求人なんて出てないよ」と言われ、でしょうね…としか言えませんでした。多くのお店は道っぱたで細々とやっていて、ちゃんとした建物のお店には大体十分な人数の従業員がいます。日本だったら絶対人件費が~って切られるくらいの人数(元販売員の血が勿体ない…と言っている)。そして大概のんびりしている。

従業員になるのは難しいかもしれないけれど、この国には「他の国にあってエチオピアにない」モノとサービスがたくさんあるので(宅配便とか)、ちょっとネットで他の国のモノ・サービスを調べて持ち込んでみるだけでも商機はある気がするのですが…。これを起業ワークショップに絡めてやってみようかな。

地元企業支援に関しては、帳簿があるところが極端に少ない。…マーケティングや販促するなら施策の効果があったかどうかを確認するのに客数とか売上使うと思うんですけど、それが出来ないんですね。記録がないから。どうしたものか…。

これらを踏まえて、今2年間の活動計画を策定中です。最終決定したらここでもざっくり紹介できたらと思います。

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