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識字とは。非識字とは。

今日は6日間あった新年準備バザー最終日。

新年準備のラインナップが日本と全く違うので面白い。

エチオピア正教の伝統衣装。

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インジェラ焼き器。

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コスメ類など。

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開催前日まで存在を知らなかったので全然準備はしてないけれど、参加企業のフィードバックは集めておこうと思い、作成したアンケート用紙を持ってバザー会場へ。

バザーは着任して2回目。1回目の時はアムハラ語翻訳に時間がかかって印刷できず、手書きの質問を見せながら回答をメモしていったので相当時間がかかった。10組に聞くのに1日とか。

企業の人たちはほとんど英語を話さないので、習って2ヶ月のアムハラ語を振り絞りながら自分の身元を説明し何を聞きたいかを説明したらそうなってしまった。

今回は前回のデータがあったので、印刷して持っていって記入してもらう式にした。説明も前回よりはできる。2時間で11組
…私もちょっと成長したかな。

記入してもらう中で、気になる光景が。

最初は仕立て屋さんのお姉さん。アムハラ語とオロモ語とソマリ語というディレダワの主要言語を全部押さえていて、「ここのバザーは小さくて全然稼ぎにならないわ!ジジガのやつは良かったわよ~!!」と話すパワフルな人。ミシンを操る手際も良い。

アンケート答えて欲しいんです~、と差し出すと、隣にいた男の子と相談しながら書いている。書いているのは、男の子だ。記述式の質問に対しスパッと意見を出す。でも「はい、書いて。」と男の子に言う。

もう一件は仕立て屋のお姉さんの2つ隣の伝統衣装のお店の男性。40歳くらいだろうか。渡した紙をさっきのお姉さんのところへ持っていって、皆で考えてた(2人参加者が増えてた)。

コメント欄に「よかったです、って書いときなよ」と言われてうなずいてたけど、書いてる最中に首を傾げて、ぐちゃぐちゃっと消して、それを渡された。


私には彼らとの間にここで「字が書けないの?」と聞けるだけの信頼関係がなかったので、聞けなかった。

でも多分、彼らは少なくとも字を書くのに苦戦するんだろう。

字を書けない人がいるとは聞いていたけれど、初めて目の当たりにした。

しかし考えると、さほど驚くことではないかもしれない。データが2007年と古いのがよろしくないが(国勢調査をしていないので致し方がない)、ユネスコによればエチオピアの識字率は40%に満たない

識字率とは
日常に関する短い簡素な文を理解しながら読み書きできる人口の比率
出典:世銀(要detailクリック) 筆者訳

ここでは15歳以上の識字率。
おそらく12年の間に若い世代が15歳以上になって、そのボリュームがあるので(若年人口が多い)、現在はいくらか上がっているはず。

ただこれはエチオピアが何をもって「識字」としているかにもよる。

アムハラ語の読み書きのみを対象にしているなら、この国に存在する他の80以上の言語を母語とする人には難しいだろう。主要言語をいくつか見たことがあるが、まず文字がそれぞれ違った

なお参考までに、これは以前私が2007年の国勢調査データを元に作成した任地ディレダワ市で使用されている母語としての言語のWord Cloud。文字の大きさが、母語としてその言語を使用している人の割合に比例する。

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オロミア語が最多で、アムハラ語とソマリ語が同じくらい。

私の渡したアンケートは、英語とアムハラ語で書かれている。2人はアムハラ語以外の言語なら書けるのかもしれない

アンケートのやり方を見直すべきかな。配属先の人にも聞いてみよう。


ところで。

私もここでは非識字だ

ここで日本語が読み書きできても何にもならないのだから。

英語もそう。

だって街に溢れているのも公式文書に用いられるのもアムハラ語なのだから。

そう考えると、「識字」の見方が変わる。

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Mizuki TANOI

青年海外協力隊/コミュニティ開発/エチオピア🇪🇹/国際協力/雇用創出/開発学/教育/イギリス留学🇬🇧/元販売員/写真/読書/バンド/協力隊員としての活動日記やエチオピア紹介が主です。好きな母の教えは「とりあえず寝なさい」。
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