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一番に上達するのは料理だったはずなのに。

エチオピアに来て、明らかに料理をしなくなった。

イギリスでは随分色々作っては人を呼んで食べてもらっていたのに。英語より先に料理が上手くなったのに。

一応証拠写真↓

だから応募書類の趣味欄には「料理」も入れて、面接ではそれについて質問されたりもしたのだが。

なぜこうなった。

野菜を買わない

食材のストックがない。よくないなと分かっているけど、それでも買うのを躊躇ってしまう。

私の任地では、野菜はキロ毎に買うか山(それも500gくらい?)で買うかの二択。毎回独り分のご飯しか作らないので、じゃがいもも人参も玉ねぎもいっぺんに使いきるのが難しい

日本やイギリスだと少量で買えたり、カット野菜という強い味方がいたんだけどね…。

最初は余った分をまとめて切って冷凍していた。あとは火を通すだけ~、と思ってたのだが、電気がちょいちょい来ないのである。電気のこない冷凍庫はただの箱と化す。うっかり停電が長引くと、中のものが物体Xになってしまう。これを処分するのが忍びない。

しかもこの停電、いつくるのかさっぱりわからない。最近は問題なく毎日電気があるけれど、週に半分しか来なかったあの頃がいつ再来してもおかしくない。

そうなると、冷蔵庫に常備されているものは限られる。キャベツと卵。以上。電気来なくてもそこそこもつから(多分)。

あと常温保管できるはずの野菜の足が早い。50mで9秒切ったことのない私への当て付けだろうか。

水道が家の中にない

故に全ての効率が悪い

蛇口は庭にある。家の中と外を往復しながら料理して、洗い物はたらいに入れて外で洗って…が気力のないときは出来ない。

料理ってマルチタスクなのに、この効率の悪さは根っからのめんどくさがりな私には致命傷。そこまでして作って食べたいものがあまりないし、そこにかける時間は他のことに使いたい。

つまり私の「料理が好き」は「自分好みの環境が整っている中で料理するのが好き」だったんだなぁ。確かに、実家では料理しない。実家のキッチンは母仕様のキッチンだから。

でも私のこの性質はうちの父親とそっくりだ。彼もまた、一人で自分好みの環境を整えないと料理をしない。つまり、これは私のせいじゃなくて遺伝子だ


こんな言い訳をしながら、各地の料理隊員のご飯投稿を羨ましく眺めている。

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