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総会で再発見する「仲間」

エチオピア隊員総会の日。

総員20名の隊員が各地から集う。半分近くの人は会ったことがなかった。

議題の審議、JICAや大使館からの連絡、ゲストスピーカー講演の合間や昼食の時に初めましての方と少しずつ話すのだけど、時間が足らない。

活動の話や日々の生活の話も聞いていて面白いけど、問題への考え方・対応の話はもっと面白かった。総会プログラムに委員の方が組んでくれた意見交換の時間のおかげである。

意見交換の議題はあらかじめ隊員皆で提案したものから選ぶ。グループは隊次をばらけさせた4人1グループ。

最初のテーマは「物乞いや同僚などに金品をねだられた際どうしているか」。同じ問題に悩む協力隊員、多いのではないだろうか。
私のグループは、皆少なくとも1度は物乞いにものをあげたことがあった。あげるに至ったときの考え方やその後のアクションは様々。私の印象に残ったのは、「現地の人がカジュアルにお金を渡しているのを見て、感化されて渡した。助け合いの心があるのはエチオピアのいいところ。」というもの。

2つ目の議題には「チャイナなどと呼ばれた際の対処法」。本当は「呼ばれた後のストレス解消法」という題だったけど、「これだと何か言われても耐えるのが前提じゃないですか。そうじゃなくて、言われる時に何かできないですかね…」という新隊員の切実な声からちょっと主軸を変えて話し合った。
現地語で返して相手の意表を突くというフレンドリーなものから走って相手をひたすら追いかけるという若干ホラーなものもあり、とても盛り上がる。私の対処法は「データを取る」です。そのうち詳しく書こうかな。

皆自分が体験した話に基づいている考えを話すから、「どうなんでしょうね…」みたいな議論の停滞が少ない。話それぞれに温度があって、ある程度エチオピアの背景を共有しているからこそ「分かる~!!」が多い。

アイスブレイクも工夫されていた。
どっちが好き?を選んで理由を言うゲームだったけど、選択肢が嗚呼エチオピア。
コーヒーと紅茶、どっち?
ティブスとバヤアイナット、どっち?
ハベシャビールとワリヤビール、どっち?
モヤクッキーとサンチップス、どっち?
水と電気、ないと困るのはどっち?


たくさんのあるある分かる~!!がうまれた場所だったけど、一番爆発的なあるある分かる~!!を引き出したのはJICAエチオピアの所長だった。
「あのオロモ語の、なんか『キタァァァァ』みたいなやつ」。
所長の言語センスが良すぎる。知らない人には全然伝わらないのが悔しい。

地方に引きこもっていると、他の隊員との交流要るかな…と思ったりしたのだけど、要るな。欲しいな。
普段全然交流ないけど、こうして集まると、似た問題に悩みながら行動してる「仲間」なんだなと気付いた。

準備してくれた方に心からの感謝を。
写真は懇親会での韓国料理。


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