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『ことばの生まれる景色』原画展 blackbird books(大阪) 2019.4.3-2019.4.21

4月、展示は再び大阪へ。
会場は大阪の郊外、緑地公園近くにあるblackbird booksさんです。
展示のきっかけは、『ことばの生まれる景色』をいち早く読んでくださった、店主の吉川さんから辻山さんに宛てたお手紙でした。

blackbird booksでの展示作品はこちら。
お店の白い壁に、丁寧に並べられたnakabanさんの絵と本たち。そして音楽。
ゆっくりと絵と向き合えるすてきな空間でした。

【blackbird books 展示作品】計12点
須賀敦子『ミラノ 霧の風景』
カフカ『城』
夏目漱石『門』
庄野潤三『夕べの雲』
マーガレット・ワイズ・ブラウン『おやすみなさい おつきさま』
深沢七郎『楢山節考』
村上春樹『1973年のピンボール』
石牟礼道子『苦海浄土』
岸政彦『ビニール傘』
レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』
ジョルジョ・モランディ『ジョルジョ・モランディの手紙』
ル・コルビュジエ『小さな家』

辻山さんと吉川さんのトークイベントは大盛況!
静かに熱い、対話のひとときとなりました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

そして、吉川さんにも恒例のQ&Aにお答えいたただきました。
吉川さん、ありがとうございました!
展示は4/21で終了しましたが、『ことばの生まれる景色』blackbird booksオリジナルスタンプは、引き続きお店に置いていただいています。お立ち寄りの際は、ぜひ「スタンプありますか?」と店主にお声がけしてみてください。

〈blackbird books店主・吉川祥一郎さんへのQ&A〉
1)『ことばの生まれる景色』の中で、好きな作品は?

好きな作品は「石牟礼道子/苦海浄土」です。
絵も辻山さんの文も好きです。
容易に描ける(書ける)ものではなかったはずなので、一握りのご飯で表現されたことに驚き、文章も辻山さんの見た風景が伝わり、この本のハイライトの一つではないかと思います。

2)もし自分が作品を選んで、nakabanさんに絵を描いてもらうとしたら
どの本を選びますか? 可能でしたらその本から選ぶ一節も教えてください。

『火を熾す』(ジャック・ロンドン/訳:柴田元幸、スイッチ・パブリッシング)
数年前からよく読んでいます。
「もう一度唾を吐いた。今度もまた、空中で、雪に落ちる前に唾は弾けた。零下五十度で唾が雪の上で弾けることは男も知っていたが、この唾は空中で弾けたのだ。これはどう見ても零下五十度より寒い」

(写真:blackbird books/ナナロク社 村井光男、文:川口恵子)

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