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No.262 天気がコントロールできる世界

昨夜遅くから今朝まで、関東に台風が来ていた。今年は災害が多いように感じられる。というか最近か、私が生まれてから、いや私が生まれる前からずっと。いつの時代だってひどい天災はあった、という話は聞く。

これだけさまざまな技術が進歩した世界だけど、天気をコントロールすることはできないのだろうか。科学技術が発展したからこそ、早く予報を聞いて、備えることと防ぐことはできる。でも、やってくる自然現象を避けることはできない。

北京オリンピックの際、雨が降りそうになったら雲をどうにかしてよけるとか、そんなニュースを見た記憶もあるけれど、それから10年以上も経っている。それでも世界中で天災は起こり続けている。そのたび、「なんとかならいのかな」と胸が痛くなる。


だから、天気や気候をコントロールできたらいいのになと思う。

暑すぎる夏をもう少し過ごしやすい湿度と温度にできたらいいのに。
台風の雲を分散できたらいいのに。
大雪の雲も分散できたらいいのに。
豪雨の雨雲を切り取って、干ばつが起きている地域に分けられたらいいのに。
農作物の被害が出ないように、生育できるような天気に整えられたらいいのに。
天気ではないけれど、地震だって衝撃を吸収しつつエネルギーに還元できたらいいのに。


天気が完全にコントロールできれば、「今日は晴れ、明日は雨」とまるで日付のように規定事項になり、予定も立てやすい。「楽しみにしていた遠足だったのに…」と落ち込む子どももいない。

天気をコントロールできれば、大きな力を持つし、世の中は大きく変わるだろうな。でも、その分、その大きな力を悪用する人もいるから、その怖さもある。コントロールできないからこその怖さは、コントロールできたときの怖さと同義だから。


天気をコントロールするのはやっぱり難しそうだ。だとしても、天気で傷つく人が少しでも減るように、という思いで技術が進歩してくれたらいいな。


2019年9月9日(月)

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