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私が書いた原稿はボツになった。


「『働く女』に関するブックレビューを書いてください。文字数は400〜800字です。締め切りは1週間後。」

 出会って数分の編集者に突然言われたことを要約するとざっとこんな感じだったかと思う。さっき偶然出会っただけの私にどうしてという疑問と、初めましてのわりに少々乱暴な依頼だなと思ったものの、原稿用紙1〜2枚ならまぁ書けるかとお引き受けした。

 翌日、正式な原稿依頼としてメールが届いた。企画書は「職業選択の自由!雇用機会均等法!女性の働きっぷりはどう変わったのか」という書き出しだった。え? と思ったのは、原稿量が8〜15枚と大幅に増えていたことだ。1〜2枚が8〜15枚に化けるなんて、聞いたことがない。この時点で気づくべきだった。というか、やっぱりそもそもの始まりからおかしかったのだ。

結果として、私が書いた原稿はボツになった。

先日、noteから2019年のまとめレポートが届いた。2019年に書いた記事は1本だけ。2019年結構働いてきたけど、noteでは全然書いてこなかったなと思ったら、ふとあのときボツになった記事を思い出した。自分への戒めも込めて、一冊ずつアップして、2019年の自分への供養にしようと思う。

選書リストはこちら。

栗原康『はたらかないでたらふくたべたい』(タバブックス、2015)
岸政彦『断片的なものの社会学』(朝日出版社、2015)
阿古真理『小林カツ代と栗原はるみ~料理研究家とその時代~』(新潮新書、2015)
永瀬清子『だましてください言葉やさしく』(童話屋、2008)
佐久間裕美子『ピンヒールは履かない』 (幻冬舎、2015)


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