旧東ドイツ生まれのかわいい車「トラバントTrabant 601S」を訪ねて
前回の記事に出てきた車両ですが見たこと無い車ですよね?以前に旅行していた時に駐車場でレストアされるのを待って大切に保管されているのをたまたま見つけたのですが、国籍不明で気になったので写真を撮っておいたものです。せっかくの機会なのでどこの車か調べてみることにしました。
Trabant 601S
こんなときの為に車の後方もしっかりと撮影しておきました。「Trabant 601S」と書かれています。日本では「トラバント」という名称で愛されてきた車のようです。今でも世界では元気に走っている車両が沢山あります。
見れば見るほど可愛い車ですね。昔のMini Cooperにも通ずるところがあります。
東ドイツの自動車
調べてみると東ドイツの車とのことで、601は1957〜1991年まで34年間に渡って生産されていた自動車ですが、この間、ほぼ改良されること無く同じモデルが生産され続けたそうです。
また「Pappe(パッペ)」(ダンボール紙)という愛称でも呼ばれていて、鉄不足の為、フェノプラストというプラスチック素材でボディが作られていたことに由来するようです。プラスティックボディの大量生産車としては世界初の試みで実は世界最先端の技術を搭載した自動車だったんですね。
ロータス340Rと同じ全長
トラバント601の全長は3.5mでロータス340Rと同じサイズです。ロータス340Rはロータスエリーゼをベースにした車両で、340台のみ限定で発売したもので、日本では30台販売されました。ルーフやドアもなく、アルミフレームでボディにはカーボンファイバーを採用し車体重量は680kgとロータスの車両の中でも徹底的に軽量化を図ったモデルとなっています。
全幅はFiat Pandaと同じ
全幅は約1.5mでFiat Pandaとほぼ同じ車幅です
重量はスズキ ツインと同じ600kg
また1997年当時の小錦の体重が300キロ弱なので、小錦二人分の重量です
エンジンはスバル360と同様の「直列2気筒2ストロークの空冷エンジン」
(同じエンジンではありません)
映画「Go Trabio Go」
ドキュメンタリー映画「Go Trabi Go Forever」
ドイツ語なのでわかりませんが・・・
工場での生産風景
テストドライブ風景
トラバントのイベントレポート
日本自動車博物館
日本でもきれいにレストアされた車両が存在しているようです
メーカー名はVEBザクセンリンク
VEBザクセンリンクは現在、フォルクスワーゲングループの下請け工場、HQMザクセンリンクとして現在も存続しています
とのことで、今でも部品が手に入るのかも知れませんね。
ドイツにはトラバントの博物館
トラバントに関するnote記事
こちらのピンクのトラバント、タイトル画像にも利用させて頂きました!
ということで本日はトラバント(Trabant 610S)について調べてみました。写真を見ただけでは可愛い車だなという印象しかありませんでしたが、東ドイツの歴史が詰まった車だったんですね。知れば知るほど愛着が湧いてきて、いつか動いているトラバントを見てみたい(乗ってみたい)なと思いました
「バーチャル旅行」を楽しんでいますが機会があればぜひ実際に足を運んだ写真付きレポートも書いてみたいと思います。現地の空気感を皆さんにお届けします